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マレーシアに住んでみると、祝日がたくさんある国だと感じる方が多いと思いますが、日本と違う点は、国が定めた祝日13日間のほかに州ごとに制定している祝日が5日~7日あり、州によって年間18日から20日の祝日があることです。
マレーシアに祝日が多い主な要因は、三大民族それぞれの宗教・文化を尊重し、主要な記念日を公休日にしていることが挙げられます。多民族ゆえのバラエティ豊かな祝日にはどんな意味があるのか、見ていきましょう。
 

* 毎年日付が変わる祝日

  1月1日 New Year Day  西暦の新年


日本では一年の始まりの日として大切な日であるが、マレーシアにおける正月は各民族/各宗教の暦に準じて決まるため、この日は西暦が変わるというだけの位置付け。カウントダウンライブや午前0時の打ち上げ花火などで盛り上がるエリアもあるが、国の祝日にはなっておらず、ジョホール州など5つの州では平日である。
参考)
イスラム教徒の新年:Awal Muharam 2024年は7月7日
中華系の新年:旧暦1月1日
タミル暦の新年:4月14日

カウントダウンライブと0時の打上げ花火のため集まったKL市民 (2024年1月1日0時)

  1月25日* Thaipusam タイプーサム


軍神ムルガンを称え忠誠を誓う、ヒンズー教タミル暦のお祭り。槍やフックを背中や頬に刺すなど、危険を伴う苦行も含まれていることから、ヒンズー教の奇祭ともよばれ、本国インドをはじめ多くの国では禁止となっている宗教行事である。そのため海外から参加する信徒も少なくなく、写真のヒンズー教の聖地「バトゥ洞窟」には、毎年百万人以上が集結する。
苦行を行うのは敬虔な信徒で、身内が抱えている困難への御加護を求め、ひと月以上前から断食をしたり、菜食主義・禁欲主義に徹しながら精神面を鍛え、士気を高めて挑む。その家族は、苦行を行う家族に寄り添い、励まし、肉体・精神面をサポートしながら洞窟内にあるヒンズー寺院まで共に歩む。また、ミルクを入れた真鍮ポットを頭に載せて運ぶ人も多く、ムルガン神に奉納し祈りを捧げる。
この日はディパバリと並ぶ重要な日で、タミル語でタイは「10th」、プーサムは「月が最も明るく輝く時」を意味し、「タミル暦10番目の月の満月の日」を指す。グレゴリオ暦では1月中旬から2月中旬にあたる。
マレーシア各地のヒンズー教寺院でも盛大に祝うが、8つの州とラブアンでは祝日になっていない。


 
  2月1日 Federal Territory Day  連邦区記念日 (KL、プトラジャヤ、ラブアンのみ)


1974年2月1日にクアラルンプールがセランゴール州から連邦政府に移管されたことを記念した日。マレー語で連邦直轄領のことをWilayah Persekutuanといい、免許証など正式な書類の住所には Kuala Lumpur の後ろに記される。
ラブアンは 1984年にサバ州を離脱して連邦直轄領に加わり、プトラジャヤも2001年にセランゴール州を離脱し加わった。
この記念日は2004年になって祝日に制定され、2024年で21回目。


 
  2月10日・11日* Chinese New Year  中国正月


マレーシア総人口の約23%を占める華人の正月。大晦日の晩には親族が一堂に会し、豪華な夕食を囲んで一年の無事に感謝しながら、家族団らんの時間を過ごすのが慣わし。これはReunion Dinnerと呼ばれ、一年を通して最も重要な集まりと捉えられている。
この時期は、提灯など赤を基調とした飾り付けで街中が真っ赤に染まり、運がよければチャイナタウンやショッピングモールなどで華麗に舞うドラゴンダンスも見られる。
中国正月は旧暦の1月1日で、毎年1月22日~2月19日の間にやって来る。中国以外にも韓国やベトナムなどが旧暦で新年を祝う。

KL日本人会近くにある中国寺院「天后宮」

  3月28日* Nuzul Al-Quran コーランの啓示日


預言者モハメッドに唯一神アッラーから初めてコーランが掲示された日で、その日以降も啓示は次々と下されたが、最初に啓示が下りた日を祝う。
最初の啓示はモハメッドが40歳の頃、洞窟で瞑想していた時に授かったとされ、その後、預言者としての自覚に目覚め、近親者に啓示の教えを説き始めるが、コーランとして書物にまとめられたのはモハメッドの孫の時代になってからと言われている。
この日、信徒はモスクに行って祈りを捧げ、いつも以上に感謝の気持ちをもって過ごす。ハリラヤの12日前にあたり、日中の断食を行いながらハリラヤの準備に忙しく過ごす。


 
  4月10日・11日* Hari Raya Puasa ハリラヤ プアサ(ラマダン明けの祝日)


断食月「ラマダン」が明けたことを祝う日。ラマダンとはイスラム暦の9番目の月の名称であり、断食のことをマレー語で「プアサ」という。
この日はムスリムが一年で最も盛大に祝う日で、新調した民族衣装に身を包み、親族や友人などを訪問して過ごす。長めの休暇を取って田舎に帰省する家庭が多い (マレー語でバリ カンポン)。
経済的に余裕のある人は「オープンハウス」と呼ばれるパーティーを開き、親しい人や日頃お世話になっている人たちを食事に招いて歓談する。首相官邸でも一般人を招待し食事が振る舞われるので、誰でもハリラヤのお祝いに参加でき、首相に直接お目にかかれる日でもある。(日程は直前に発表される)
ヒジュラ暦の1年は354日で、グレゴリオ暦と11日の差が発生するため、ハリラヤの日にちは毎年11日ずつ早まっていき、33年で一周し、四季のある世界中のムスリムにとって平等であるとされる。

ハリラヤ用の民族衣装を新調し親族が集う

  5月1日 Labour Day  メーデー


本来メーデー (May day) は五月祭を意味し、この日に春の訪れを祝う祭りがヨーロッパ各地で催されていた。19世紀に入ってから労働状況改善を求めるストライキがアメリカで5月1日に起こったことがきっかけとなり、世界各地で「労働者が声を挙げる日」として広がっていった。
この日は日本では祝日になっていないが、世界の多くの国で祝日となっており、5月とは異なる時期に労働者の日を定めている国もある。
International Workers’ Day とも呼ばれる。

国王からお祝いのメッセージ(2023年)

   5月22日* Wesak Day  ウェサックデー 釈迦生誕日


お釈迦様の誕生日を祝う祝日で、Vesak Day (ヴェサックデー)とも呼ばれ、世界中の仏教徒にとって最も神聖な日とされる。旧暦の4月15日にあたるが、日本では毎年4月8日に花祭りが行われる。
信徒は花や果物などの供物、寄付を持参して寺院を訪れ、寺院では食事が振る舞われる。また、華やかな山車が大通をパレードするなど、賑わいをみせる。
信徒はこの日、いつも以上に善行を心掛けて過ごす。この日に善い行いをすると何倍もの徳を積むことができるとされているからだ。また、日ごろ動物の命をいただいて生活していることに感謝し、この日は特に菜食を実践する。

インド系信徒も少なくないPJの仏教寺院

  6月3日 Agon's Birthday  国王誕生日


マレーシアの国王は9人の州王による輪番制。5年に一度の高頻度で変わることから、その時の国王の実際の誕生日ではなく、毎年6月に定められてきた。
この祝日には国家レベルの様々な行事が催される。国王は演説を行い、国が直面する様々な問題にも触れながら希望的な言葉で国民を激励し、軍事パレードや功労者の授賞式も行われ、ライブ配信される。
現在はジョホール州のイブラヒム州王が第17代国王に就いており、2024年1月末にパハン州アブドゥラ州王から引き継がれた。
国王制度を紹介したバックナンバー: https://www.jckl.org.my/newsletter/2023-06#p7

◆ロイヤルファミリーが存在する9つの州

  6月17日* Hari Raya Haji  ハリラヤ ハジ (犠牲祭)


イスラム暦の12月10日にあたり、メッカ巡礼の終わりを告げる日。ムスリムにとってメッカ巡礼は、体力と財力が許す限り生涯に一度は果たすべき義務とされ、毎年マレーシアからも敬虔なムスリムが参加する。
メッカ巡礼は、一生に一度行けるかどうかの特別な行事であるため、メッカ巡礼に参加しない信徒は、地元のモスクで、家畜を生贄として神に捧げる儀式を行って過ごすことから、この日は犠牲祭とも呼ばれる。

捧げた家畜は切り分けて貧しい家庭に分けるなど、互助の精神が息づいている

  7月7日* Awal Muharam  アワル ムハラム (イスラム暦新年)


イスラム教徒の暦であるヒジュラ暦の新年。ヒジュラ暦は月の満ち欠けを基準にした太陰暦で、この祝日も毎年11日ずつ早まっていく。この日はモスクに行って祈りを捧げる程度で、特別な行事はなく、親族で集まることも、飾りつけや特別な会食などもしない。
イスラム教では、右肩には善行を、左肩には悪行を記録する天使がいるとされ、年が変わることで、善行悪行の記録簿が新しいページになり、一人ひとりが気持ちを新たにする日であることに違いはない。

祈りは必ずメッカの方角を向いて行われる

  8月31日 Independence Day  独立記念日


マレーシア前身のマラヤ連邦 (現マレーシアの半島部分) が1957年8月31日に英国から独立を勝ち取った日。マレーシア初代首相トゥンク・アブドゥル・ラーマン氏が独立広場で「ムルデカ! 」(マレー語で独立の意)を繰り返し叫び、独立を宣言した歴史的な日である。
8月に入ると、いたるところに大小さまざまな国旗が飾られるようになる。国旗の赤と白の14本の横縞は、13の州と連邦直轄領を表しており、黄色の月と星は国教であるイスラム教のシンボルマークである。


 
  9月16日 Malaysia Day  マレーシアデー


マラヤ連邦に英領のサバ州、サラワク州、シンガポール州が統合され、1963年9月16日に「マレーシア」という新しい国が成立したことを祝う日。2年後の1965年にシンガポールがマレーシアから分離独立し、現在のマレーシアが形成された。
マレーシアデーが祝日として制定されたのは、ナジブ首相時代の2009年で、2010年から国の休日に制定された。これに伴い、独立に関する祝日が二つになったため、8月31日をナショナルデー、9月16日をマレーシアデーと記すようになった。


 
  9月16日* Prophet Mohammed's Birthday  モハメッド誕生日


預言者モハメッドの誕生日を祝う日。スンナ派の多くはヒジュラ暦3月12日を、シーア派の多くはヒジュラ暦3月17日を生誕の日としている。
唯一神アッラーに選ばれた偉大な預言者を追悼する日であるが、特別な記念礼拝は行われない。モハメッドはあくまでも人間であり、偶像崇拝を禁じるイスラムの世界では、礼拝はアッラーのためだけに許される行為だからである。
マレーシアではこの日、イスラム界に多大な貢献を果たした国民への表彰式が執り行われる。

2023年の表彰式の模様 (中央は国王)

  10月31日* Deepavali  ディパバリ


悪に対する善の勝利 (闇に対する光の勝利) を祝うお祭りで、ヒンズー教徒にとって重要な伝統行事。街や住まいをオイルランプや電飾で華やかに飾り付けて祝うことから「光の祭典」と称される。新調した衣装を身にまとってヒンズー寺院を訪れたり、親戚や友人宅を訪ねたりする。
インド系の人口はマレーシア全体の約7%、ヒンズー教徒はマレーシア全体の約6%と少ないが、街の飾り付けなどインド文化に触れることができる期間である。ショッピングモールやホテルロビーなどの床には「コーラム」と呼ばれる米絵が描かれるので、その繊細な美しさを一度見てみよう。象や孔雀がモチーフにされるのは、象は忠誠心と豊穣、孔雀は勝利と愛、知恵を象徴すると考えられているからである。

米粒で描かれたコーラムと呼ばれるアート

  12月11日 Selangor Sultan's Birthday  セランゴール州スルタン誕生日


セランゴール州の王様・スルタンの誕生日を祝う日で、セランゴール州だけの祝日。
現スルタンのシャラフディン・イドリス・シャー殿下は、前スルタンが60歳でスルタンに就任された時、15歳という若さで Raja Muda (皇太子) になられた。そして2001年に56歳でスルタンに就かれ、現在78歳であられる。
冒険好きとして知られ、ヨットで世界一周を達成されたり、キナバル山制覇、国民車プロトンでカーレースに挑戦されるなど話題になった。

2016年の盆踊り大会にご臨席のセランゴール州スルタン(中央)

  12月25日 Christmas  クリスマス


中華系、インド系など、国民の約9%がクリスチャンとされ、各キリスト教会では記念礼拝が行われる。
マレーシアでは、ハロウィンとディパバリの季節が過ぎると、各ホテルやショッピングモールはクリスマスモードに衣替えし、豪華絢爛な特大ツリーが登場する。クリスマス一色の華やかなムードに包まれ、撮影スポットとしても人気があり多くの人が訪れる。年末のホリデーシーズンと合わせ国全体が盛り上がりを見せ、日本同様にクリスチャンでない国民もクリスマスの雰囲気を楽しんでいる。

 

ヨーロッパ圏の休日というと、とても長くて充実したイメージがありますが、祝日に限っていうとヨーロッパ圏では10日程度の国が多く、年に16日の日本と、18日~20日のマレーシアは祝日大国ともいえるでしょう。ただし、日本は有給休暇の取得率が低い分、祝日をうまく利用し、心身の健康のためしっかりと休みたいものです。
マレーシアという国は、世界人口トップ2のインド圏と中国圏の文化が身近にあふれる恵まれた環境にあります。マレーシア滞在の機会を生かし、積極的に他民族の文化を見て回れるといいですね。

 


 

 

今月の写真
<タイプーサムの山車>


今年の1月25日はタイプーサムの祝日だった。この祝日は、マレーシア全土ではなく、インド系の多いマレー半島の一部の州に限られている。年に一度、体に長い針を刺しての苦行は、日本人にとって視覚的衝撃が非常に強く、一度見れば十分という人も多い。

今月の表紙は、ムルガン像を乗せてバトゥ洞窟に向かう山車の写真。前々日23日夜9時、大勢のヒンズー教信者たちがチャイナタウンにあるヒンズー教寺院スリ・マハ・マリアマンを出発。山車とともにバトゥ洞窟まで15キロの道を少しずつ進み、最後に 272 段の階段を経て洞窟内の寺院に到着すると言う行程。 観光客を含め、長い行列でかなりの人混みだが、ゆっくり進み、途中マスジット ジャメ手前の交差点では山車が止まり、この写真もしっかり撮ることができた。太鼓やラッパの音が聞こえ、参道の人たちに食べ物や飲み物などの振る舞いもある。この地点ではまだ針を刺して歩く信者はいないので、視覚的衝撃を避けたい人にとってタイプーサムを知る絶好の機会だ。

ただゆっくりとした行程なので、最終公共交通機関の利用時間には十分注意が必要。タイプーサム祝日の2日前であることも要注意。スリ・マハ・マリアマン寺院でこのタイプーサムの詳細を知ることができるので、事前に確認するとよい。

そして、他州のタイプーサムも素晴らしいと聞く。マレーシア在住のよさを更に堪能したい。

 

 


婦人部かとれあ会

 

かとれあ会主催 社会見学開催レポート

 

かとれあ会は、1月29日 (月)、あさひバケーションズの協力のもと、Beryl’s社のチョコレート工場見学&中国正月体験ツアーを主催しました。コロナ禍以降初の開催となった今回のツアーですが、お陰さまで満員御礼の総勢40名の参加となりました。

晴天の下、日本人会をバスで出発し、まず向かったのは、Beryl’s社チョコレート工場。チョコレートの歴史や製法、カカオ豆の種類など、チョコレートに関する知識を学びました。なんとミルクチョコレートとホワイトチョコレートは、約45%が砂糖だそうです…!

ツアーガイドによる説明

ファクトリーショップで工場直売のお菓子をショッピングした後に向かったのは、中華レストランの Hee Lai Ton Restaurant 。中国正月前の時節に合わせて、魚生 (イーサン) を楽しみました。イーサンは、大皿に細切りの人参や大根、揚げワンタン、ポメロなどの具材が盛り付けられた、マレーシアやシンガポールの中国正月には欠かせない正月料理です。日本のおせち料理のように、それぞれの具材におめでたい意味が込められています。食べ始める前に、お皿を皆で囲んで願い事を言いながら、一斉にお箸で具材を高く持ち上げ、落として混ぜます。添乗員さんの掛け声のもと、豪快にイーサンを混ぜると、皆さん自然と笑顔に! 今回がイーサン初体験の方も、多くいらっしゃいました。

クラゲのイーサン

願いが叶いますように!豪快に混ぜます!
 

イーサンをはじめとした中国料理のコースを楽しんだ後は、一路日本人会へ。車中、中国正月にちなんだお土産(みかん、コインチョコが入ったアンパオ (お年玉袋)、フォーチュンクッキー)をお渡ししました。参加者の方々からは、「とても楽しい旅でした」 「中国正月体験ができて良かった」 等のご感想をいただきました。

 

工場のシアタールームにて


ご参加ありがとうございました!

 

ブキナナスボランティア チャリティバザー

2月3日 (土)、ブキナナスボランティアの方々が、日本人会にてブキナナス身障者施設入居者の手芸作品を販売いたしました。

マレーシアの伝統的な生地であるバティックを使った手芸作品、特に好評だったエプロンは完売いたしました! 売上金額は、全額施設に寄付されます。ご来場ありがとうございました。

(左から) ブキナナスボランティアの中川さん、谷貝さん、元山さん。素敵な手芸作品が並びました。

 

 

 
今月のローカル食材​
<スズキの餡かけ>
 
 


料理講習会講師 ちはる

 

 

料理講習会に参加された会員さんから、魚料理を希望する声が多くありましたので、今回は白身の魚で癖のないスズキを使って餡かけ料理を作ってみます。
魚の臭み取りには、お酒ではなくマレーシアの魚料理によく使われるターメリックを使ってみました。出来上がりが綺麗な黄色になり、食が進みます。
また餡の具材には、ローカル野菜のハヤトウリを使ってみましょう。歯ごたえと優しい味わいを楽しめます。

🍳  材料 2人分

  • スズキの切り身 4切 約300g~
  • ターメリックパウダー 小さじ1
  • 塩 ひとつまみ
  • 片栗粉 (衣) 大さじ2
 

ターメリックパウダー
食料品売り場のスパイスコーナーにあり、
BABASの商品がおすすめ

餡掛け材料

  • ハヤトウリ 180g
  • 人参 40g
  • キクラゲ 適量
  • 生姜スライス 4枚
  • ニンニクペースト 小さじ1/2

(餡調味料)

  • リンゴ酢 小さじ5
  • 砂糖 小さじ2
  • 塩 3つまみ
  • オイスターソース 小さじ2
  • ローカル醤油 小さじ2
  • 水 100ml

スズキ🐟

切り身魚は塩水で2回すすぐ。血合いが残っていたら取り除く。一匹丸ごと買う場合は、魚売り場のスタッフに「Slice, please」と言うと、ウロコや内臓を取り除いて切り身にしてくれる。

ハヤトウリ🥒
切ると白いネバネバとした水分が出てきて、触れると人によっては痒みを感じるので、手袋の着用を推奨

①アク取り
上部を切り落とし、下の部分と数分擦り合わせてアクを出し、洗い流す

②中心部の種を取り除いて千切りにする

③小さじ1杯の塩をかけて軽く揉み、水で洗い流す


🍳 作り方

①人参も千切りにし、キクラゲは一口大にカットしておく

②スズキにターメリック小さじ1と塩ひとつまみをまぶし、10分置く

③魚から染み出た水分は捨て、片栗粉大さじ2を全体にまぶす

④油 (魚の高さの半分位の量) を熱し、片面4分ずつ揚げる

⑤魚を皿に取り、油はフライパンに少しだけ残して処分する

⑥そのフライパンに生姜を入れる (中火)

⑦人参とキクラゲを2分炒める

⑧ハヤトウリとニンニクペーストを入れてさらに2分炒める

⑨餡調味料をすべて混ぜ合わせ、⑧のフライパンに注いで煮立たせる

⑩分量外の水で溶いた片栗粉を回しかける

⑪強火で30秒ほど加熱する

⑫揚げたスズキに餡をかけて完成!

 

*このシリーズで紹介して欲しい食材や調味料・スパイス等あれば、事務局までお寄せください。office@jckl.org.my

 

 

 


今月の漢方
<龍角散>

 

 


国際中医薬膳師/中医実習生  坪井良和


 先のコロナ禍の折には、さまざまな食品や栄養食品がコロナの特効薬として登場した。海外のものが日本でもてはやされた場合もあるし、日本のものが海外でもてはやされ、国内で品薄となる現象も起きた。龍角散のど飴もその一つ。

 さて、この「龍角散」、株式会社龍角散のホームページによると、もともとは藩主の喘息を治すために漢方処方に西洋生薬を取り入れて改良したのが始まりだという。生薬の一部に龍骨 (大型哺乳類の化石化した骨)、鹿角霜 (鹿の骨)、龍脳 (木の樹脂を加工した香料) が使われていたのが龍角散の名前の由来だが、現在ではこれらの成分は配合されておらず、鎮咳 (咳を鎮め) 去痰 (痰を取り除く) 作用を活発にする生薬 (キキョウ・キョウニン・セネガ・カンゾウ) のみを有効成分とする生薬製剤である。

 

龍角散の由来
(株式会社龍角散のホームページより)

キキョウの花と根

 

 
 この処方、もとは中国医学の四大経典のひとつ『傷寒論』に記された桔梗湯がもとになっている。その名の通り、桔梗キキョウ甘草カンゾウの二薬からなる簡単な処方だが、簡便かつ効果に優れているので、以後多くの処方に応用されてきた。龍角散では、のどの炎症を抑え腫れや痛みを改善する効果がある桔梗湯に、さらに杏仁キョウニンを組み合わせることで肺気の上下方向の流れをスムーズにし、セネガによって痰の切れを良くしその排出を促す効果が期待でき、まさに喉の様々な不快症状に効く配合となっている。現在は配合されていない龍骨、鹿角霜、龍脳は精神の高ぶりを鎮める効果があるので、この配合から推測すると、当初龍角散を処方された藩主の喘息はかなり重篤で、長期にわたって痰がからみ、その痰は体内で凝り固まってしまい、結果イライラや不眠にも悩まされていたのではないだろうか。

 ちなみに「龍角散のど飴」は龍角散の処方そのものではなく、龍角散に含まれる生薬エキスを含んだ食品であり、会社ホームページによれば、ペパーミント、カモミール、リンデン、カンゾウ、キキョウなど19種類のハーブエキスとハーブパウダーが配合されているという。つまり、治療薬としての効能はなく、会社の回答にもあるように、あくまでも喉のつらい症状を緩和することができる食品であったわけだ。

 龍角散のほかにも、正露丸や中将湯など近代以降の漢方薬には、古に大陸から伝わった中医学に日本の風土と日本人の体質にあわせて工夫を重ねた先人の知恵が感じられる。現代の日本の漢方製剤も、その品質の高さと効能の確かさは本家中国や海外華人の間でも有名だが、こうした和漢薬も誇りに思う。

 
 

 

KL日本人墓地 春季慰霊祭のご案内

 

2024年3月10日 (日) 午前10時~(午前11時半ごろ終了予定)

場所:クアラルンプール日本人墓地・慰霊堂
住所:No2. Jalan Lapangan Terbang Lama, KL
Google Map、Waze「Japanese Cemetery」で検索可能

式次第 (予定) 
・KL日本人会白石会長挨拶
・髙橋特命全権大使御挨拶
・読経、焼香、法話
・慰霊碑 献花
・墓地前供養 (献花、焼香)

どなたでもご参加いただけますので、当地に眠る先達、同胞のご冥福を一緒にお祈りしましょう。
お線香やお花は当会で準備しておりますので、お気軽にお出でください。
今回も広島県呉市から良輝和尚をお迎えします。

詳細は、ホームページのお知らせをご覧ください。



慰霊祭は慰霊堂内で (エアコン完備)

墓地前供養 (献花、線香)

 
 
はぐくみ会活動報告 <雪・節分>


2月7日 (水) にはぐくみ会が開催され、15名ものお子様のご参加を頂きました。
この日のテーマは『雪・節分』で、上から紙吹雪をたくさん散らして雪が降っているような雰囲気を楽しみました。紙吹雪を頭に乗せてみたり、自分で手に取ったりして遊ぶことができました。
そこへ青オニが登場して、ちょっとびっくりした様子の子もいましたが、豆のかわりに紙吹雪を投げてオニをやっつけました。ピアノの演奏で季節のお歌もうたいました。ボランティアスタッフさん手作りの、オニのツノの頭飾をおみやげにもらって、かわいいオニに変身できました。


 

 

 
 

次回活動日(予定) 
3月6日 (水) ひなまつり
※4月のはぐくみ会はお休みです。
詳細はこちら


参加方法 : 
当日始まる前に事務局窓口にて参加チケットを購入
(事前申し込みは不要)

はぐくみ会はボランティアの方により、幼いお子様と親子で楽しめる遊びを企画されています。
今後もたくさんのご参加をお待ちしております。

 

 


えっ!マレーシア  <縦書きカレンダーの謎>

 

 

 

その不思議なカレンダーに気が付いたのは、マレーシアに住んで1年がたった頃。週末にハイナンチキンライス (海南鶏飯) のお店で食事をしていたら、扇風機の風に吹かれてカラフルなカレンダーがひらひらしていた。「あのカレンダー、縦書き?」まじまじと見てみると、左端の列に曜日が記され、隣の列の上から1、2、3…と日付が並んでいる。しかも1個のマスに「SUN」「星期日」「AHAD」、そして見たことのない文字もある。とにかく見づらい! その時は、お店が中華系レストランだったので、中華系の人たち特有のカレンダーなのかと思っていた。

 

ところが去年、インド系のレストランからテイクアウトした際にもらったのが、この縦書きカレンダー。インド系でも使うの?と興味をかき立てられ始めると、あちこちで縦書きカレンダーを見かけるように。

マレーシア在住歴の長い方に聞いてみると、日本人には見づらいけれど、マレーシアの人にはとても便利らしいとのこと。表記は英語、中国語、マレー語、タミル語の4種類。暦も太陽暦、太陰暦、イスラム暦、ヒンズー暦と4種類あり、祭日は各民族のお祭りだけでなく、マレーシア各州のスルタンの誕生日まで載っている。干支まで載っているので、中国由来なのかと思っていたが、調べてくれた方のお話だと、インドでも縦書きカレンダーは一般的で、縦書きと横書きが半々くらいで使われているらしい。

 
 

そして見るたびに疑問に思うのは、空いたマスに馬が描かれていること。ある人は「漢字で書くと馬来西亜マレイシアだから?」なるほど!おもしろい! でも馬の横には「Race Day」という文字があるのでやはり競馬?「競馬関係のスポンサーがついているのでは?」との意見もあり。ちなみに、知り合いの一人は「うちのカレンダーには馬の絵は入っていませんよ」と教えてくれた。縦書きカレンダーに必須の要素でないのなら、やっぱり競馬スポンサー説が有力? まだまだ縦書きカレンダーの謎は続きます。
 

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