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デジタル版
JCKLニュースレター

タイムリー且つ皆様のお役に立つ情報発信を心掛け、毎月初旬にお届けいたします。
 

KL日本人会では、総計65の部・同好会が活動を行っており、会員であれば好きな部・同好会にいくつでも参加することが出来る。コロナ禍の影響を受け、現在一時休止や不定期となっている活動もあるが、まずは興味を持てる部・同好会を探してみてはいかがだろうか。見学や活動に関する詳細については、各代表者へ直接問い合わせていただきたい。
(本特集に掲載の情報は2022年5月時点のものであり、最新の情報は各部・同好会名のリンク先からご確認を。)

 

スポーツ系   *部・同好会名をクリックするとホームページ内の掲載欄にリンクします

 
合気道は護身術です。攻撃技ではありません。楽しい稽古を続けております。
火,木:夜クラス、日曜:午前中
多目的ルーム,第2ホール
山田 012-227-7012

 
自分のペースで無理なく楽しく運動。初心者、シニアも大歓迎。
時にはランチも。
木曜 10:00-11:00 ホール
中村 012-201-1066

 
色んなことにチャレンジしています!活動内容によって様々な場所で活動しております。体験、お問い合わせ大歓迎。
土曜 9:30-11:30
森 016-765-0458

 
空手は世界愛好者数1億3000万人以上。初心者から有段者まで、楽しく心と体を一緒に鍛えましょう。
日曜15:15-18:30 第2ホール
竹澤 012-278-2355
小泉 012-563-3978

 
男の子も女の子も毎週楽しく練習しています。体験レッスン・お問合せ大歓迎♪
土曜 14:00-  第2ホール
佐藤 016-754-2482
高橋 016-216-0802

 
初心者から高段者まで、幅広い年齢層のメンバーで日々稽古に励んでいます。
水,土,日の夕方~ ホール
亀山 011-2102-5496
前田 012-392-2325

 
日本古来の武道である杖道・居合道を修錬しています。活動場所は日本人会ホールです。まずは見学においでください。
火 17:15-20:00、日 13:30-16:30
松川 011-2865-5355

 
楽しみながら、自分の身を守れる力と勇気+落ち着きと思いやりをもてる人になれるよう修練しています。さあ、始めましょう。
日10:00-13:00 火,木20:30-22:00
細江 019-228-0061

 
中国発祥の武術、太極拳。ゆっくりと動いて健康な心と体を作ります。老若男女どなたでもできますので、気軽にお越しください!
月曜 10:00-12:30 第2ホール
011-1238-4203 / 012-975-6065

 
ロボットもおります。初心者大歓迎。楽しく頭と体を鍛えましょう。
月曜 : 夜、水,金曜 : 午前中  ホール
川合 010-253-1121
中村 010-297-3196

 
初心者 (未経験者不可) から上級者まで、週末に市内のコートで活動しております。まずは見学にお越しください!
土曜午後、日曜午前
中村 012-298-0347

 
男女、年齢問わずで楽しく活動しています!活動場所はUSJ Summit、Cobra、日本人学校。
土曜 16:00-18:00
カセダ 017-373-3550
サカイ 019-641-8218

 
ワン ・ツー • スリー! 先生の元気な声で1時間のエクササイズ。体がよく伸びてすごーく気持ちが良いです。楽しいですよ!
水曜 14:15- 第2ホール
川後 016-270-9337

 
5~15歳まで男女が各年齢毎のチームで野球を楽しんでいます。
初心者歓迎!まずはご体験を!
活動場所:KL近郊
日曜 9:00-12:00
harimau.baseballclub@gmail.com

 
練習、海外遠征、懇親会と初心者から経験者までみんなで楽しく活動しています。
日曜 9:30- 日本人学校東体育館
飯田 012-235-3022
塩野 019-205-9211

 
膝裏や関節の痛みを癒すヨガのひと時。心和み背丈伸びる実を体感ください。
木曜 11:00開始 12:00終了
多目的ルーム
喜美子 012-231-9723

 
KL近郊グランドで経験者から未経験者まで幅広いメンバーでラグビーを楽しんでいます!
まずは見学からどうぞ!
日曜 9:00-11:00
KLJRFC HARIMAU Facebook

 
ランニングクラブ。グループ練習会や近隣レース参加。仲間と一緒に汗を流すと楽しいですよ。老若男女参加歓迎。
週末早朝、市内の各地公園にて
日置 michael.hioki@gmail.com

 
仲間たちと吹矢による腹式呼吸で楽しみながら健康づくりを実践しませんか。
水曜 11:00~13:00 第2ホール
法澤 019-452-1376
久住 017-255-1003

 

 

文化系   *部・同好会名をクリックするとホームページ内の掲載欄にリンクします

 

♦語学

2名の先生が丁寧に教えてくださいます。レベルに合った選択が可能です。
月曜=中級 金曜=入門、初級
石井 011ー1227ー1950

 
マレー人の男女の先生による英語 での授業です。日常会話のほかマレーシアの文化や生活習慣なども楽しく学べます。初心者大歓迎!
水・木曜 10:00-11:30 (1授業1時間)
011-5959-6779 / 012-299-4730

 

♦芸術・伝統文化

自由な発想でいろんなものを楽しんで作るをモットーに活動しています。 \メンバー募集中/ 
火曜 10:00-12:00 小会議室
岡 012-781-3566
佐々木 012-661-3902

 
季節を映し、心を届ける葉書たち ・・・世界中へ発信!
第1,3,5金曜 13:00-15:30
カルチャー室1,2
大野 e-mail 松 e-mail

 
『1枚の四角い紙からま〜るい交流が生まれる』を合言葉に折り紙の魅力に触れてみませんか‼
第4水曜 10:00-12:00 会議室
海老原 017-373-0314

 
『この絵を嫌いな人がいて当たり前。世界中の全員に好かれるなんてあり得ないでしょう? まずは見に来てね。』
金曜10:00-12:00 カルチャー室1,2
連絡先:絵画部ページ参照

 
Serena 先生のご指導を受け生け花を楽しんでいます。
免許取得も可。
月に1-2回 先生の友人宅
須部 011-1406-3256
<2022年7月で廃部となる>

 
華道の精神と基本を踏まえつつ、南国ならではの生け花を楽しんでいます。お家に花を飾る時いつもと違う雰囲気を醸し出せるかも?
第3火曜 10:00-12:00
伊豆 017-326-1801

 
着付け、着物のことでご相談あればご連絡ください。
第1&第3 火曜 10:00-12:00
さくらルーム
杉浦 019-346-7545
asahikaru0213@gmail.com

 
ご一緒にお茶を楽しんで頂ける方をお待ちしています。只今講師不在の中、皆でお稽古に奮闘しています。まずは一服いかがですか?
木曜 9:00-12:00, 13:00-16:00
伊豆 017-326-1801
 
心を静めて移る季節を感じ、お茶を楽しみます。美しい所作が自然と身に付きます。
水曜 9:30-
山本 012-204-5878
田中 012-313-6314
 
子供の頃に習字を習っていた方も、そうでない方も、筆に墨を含ませ文字を書く、そんな時間を取ってみませんか。
火曜 9:30-11:45 会議室
園山016-6783321岩渕016-2927053

 
主な活動は、日本人学校の3年生に竹とんぼ作りの指導をする。
活動日 : 不定期
森山 014-326-0252
makomori0319@gmail.com

 
毎年盆踊り大会では現地学生とハイテンポ民謡を披露し文化紹介の依頼も多い。
火曜13:00- 日曜18:45-
第2ホール
須部 011-1406-3256

 
バッグやポーチ等の作品をアドバイスしあいながら作っています。作品は新年会に展示したり、チャリティバザーに提供等しています。
木曜 13:30-15:50 カルチャー室1,2
渡邉 010-363-3880

 
発表会以外は尺八班と筝曲班に分かれて練習しています。
尺八 : 日曜15:00- 多目的ルーム
筝曲 : 日曜13:00- 第2ホール
須部 011-1406-3256

 

♦音楽

合言葉は「心に響く合奏」。「一人ひとりが主役」を胸に、豊かな音楽をめざしています。「小さな一歩」を重ね、演奏する喜びへ!
第1,3,5 月曜13:00-15:00 ふじルーム
池田 010-365-9133
 
「響き合う 歌声」を目指し楽しく練習しています。歌うことが大好きな貴女! ご一緒に歌いませんか?まずは見学にいらしてください。
火曜 10:00-12:00 第2ホール
吉丸 017-254-1174
 
ハミマー先生指導のもと、ハンドメイドの黄銅製打楽器を使った民族音楽をセントラルマーケット近くの Taman Budaya で練習。
火曜 10:00-12:00
永川 (えいかわ) e-mail
 
土曜の午後はカラオケでリフレッシュ。仲間を大切にするのがモットーです。
土曜 13:00-18:00 カルチャー5
福島 011-3659-3371
宇佐美 017-352-1749
 
脳活性化の為のユニークなプログラムや素人技のキーボードの演奏を皆で愉快に楽しく実践しております。
第2,4 木曜 13:00-15:00
カルチャー室5
山下 012-326-9716
 
ギターを愛する集まり、クラシック、ポピュラー、ジャズ、演歌、何でも弾きます。ソロ・合奏を練習。初心者・経験者大歓迎!
日曜 9:00am- さくらルーム
樫野012-3930220齋藤019-7201186
 
定期演奏会とアジア7都市で順番に開催されるアジア日本人男声合唱祭がメインの活動です。練習場は第2ホールです。
水曜 19:00-21:00
諸江 010-220-8374
 
音楽大好きキッズ (幼・小・中) が、ピアニカや、ハンドベルでの合奏や、合唱を楽しんでいます。
日曜 10:30-12:00 第2ホール
松田 014-321-0626
 
ピアノとギターとボーカルの3名でバラードに取り組んでいるバンドです。興味のある方、第2ホールでお待ちしています。
土曜 10:00-12:00
金森012-6090397大橋016-2457621

 
色々な曲をみんなで歌いながら、楽しく弾いています。
第1,3,5日曜、第2,4土曜
14:00-15:30 カルチャー室1,2
大西 011-1676-4148

 
皆で集い楽しく歌っています。
随時会員募集しています。
土曜 17:00-20:00 第2ホール
佐山 014-245-8771
川村 017-254-8145

 
私達はゴスペル曲を中心に幅広いジャンルの音楽をレパートリーにしたクワイヤグループです。
新さくらルームにて活動。
水曜 9:30-12:00
赤沼 010-368-7435

 

♦料理

クッキングルームで手打ちうどんを作っています。少人数ながら、楽しく和気あいあいと活動しています。新規会員、大歓迎です。
木曜 10:00-13:00
吉村 011-3664-1456

 
自分で打って茹でた蕎麦はKLで一番。楽しく愉快な仲間たちと一緒に味わう醍醐味は格別。2階のクッキングルームへ集まろう。
日曜 9:00-13:00
万代017-2164673奥田012-2994730

 

♦ダンス

ボールルームダンス本来の美しさを求め、日々楽しくレッスンに励んでいます。
火曜 13:00-15:30 ホール
宮下 011-2316-6079

 
美しくスタイリッシュな社交ダンスを基礎から学びましょう。初心者、大歓迎。
レッスン:火曜  練習会:木曜  ホール
斎藤 019-720-1186
小塚 011-2315-8402

 
全く初めてでも大丈夫です! ワルツ、タンゴ、ルンバなどの基本のステップやリズム感などイチからわかりやすくレクチャします。
金曜 14:00-15:30 時間前自主練可
鷲津 011-1185-7933 (SMS可)

 
部員募集中! ハワイの音楽にのり背筋を伸ばし笑顔で踊っています。爽快です。部員8名。見学大歓迎。
木曜 14:30-16:30 ホール
田原口 011-2321-6540
森 011-3707-6517 (SMS)

 
フラ、始めませんか? 土曜はお母様やお子様対象、とにかく楽しく! 木曜はお母様対象リラックスフラ、ベーシック中心です。大募集中!
木10:00モント 土10:00or未定JC
012-256-1321 (WhatsApp)

 

♦頭脳派

技術の進歩により、誰でも何時でも全世界と無線で交信できます。関心のある方歓迎。(日本のハムフェアに毎年参加)
第3日曜 15:30-18:30 無線室
鶴岡019-3329939赤沼010-3687405

 
上級者はアマ2段、初心者はやっと駒の進み方を覚えた小学生まで楽しく活動中。常時仲間募集中。
一度対局参観においで下さい。
土曜 15:00-17:00 ふじルーム (2F)
榊原 017-584 8698

 
楽しく脳トレしましょう! 
月曜 9:30-13:00
カルチャー室1,2
関口 019-223-5329
山田 012-450-6276

 
経験者&初心者大歓迎!「完全先付け」ルールを初歩から学べます。脳トレにも効果的なマージャンで仲間と親睦を深めましょう!
月曜,日曜 13:00-18:00
鷲津 011-1185-7933 / SMS可

 

 

その他の部・同好会   *部・同好会名をクリックするとホームページ内の掲載欄にリンクします

 

 

スポーツ

 アスタカジャパンFC  今後の活動について未定部分あり

 

文化

 華道 (小原流)  今後の方針を検討中
 グルメ  一時休止中
 詩吟  今後の活動を検討中
(その後、2022年7月に廃部となった)
 日本語ボランティア文化クラブ  今後の方針を検討中
 ラインダンス  一時休止中
 和裁  講師不在

 

 

●見学/活動に参加される場合

①当会会員であることが条件です。
②部・同好会の代表者に連絡して見学/参加希望であることをお伝えいただき、詳細をご確認ください。
③お子様が参加される場合は「家族会員の登録」が必要です。家族追加入会申請書を事務局へご提出ください。

 

●部・同好会の会館施設使用ルールとお願い

 こちらをご覧ください
 

 
 
 



今月の写真
<ドリアンの木>

 


写真はドリアンの木で、若木ではあるが枝がたわむほど多くの実を付けている。ピラミッド状の樹冠を作り、種によっては高さ30 m以上にもなる大木であるが、果樹園では収穫しやすいように10 m程度に抑えられることが多いそうだ。

ドリアンの原産地はマレー半島で、「durian」という名はマレー語でトゲを意味する「duri」という言葉に「an」という接尾辞がついたもの。「ドゥリアン」と発音される。植樹後5年程度で収穫できるようになり、毎年1回または2回の開花および結実を迎えるが、時期は品種、地域によって違いがある。受粉後わずか3カ月で実は20-30cm、重さ1-3kgに成長する。

ドリアンの旬は、半島マレーシアでは通常6月から8月で、今年もそろそろ旬がやってくる。最近は冷凍ドリアンが流通するようになり年中楽しめるようになったが、旬のフレッシュな味わいは格別で、毎年この時期を心待ちにしている人は多い。ただ、ドリアンは体を熱くする果物とされ、食べ過ぎやアルコールと一緒にとることは避けるべしといわれている。先人の教えに倣いながら今年も果物の王様と称されるドリアンを楽しもう。

 
 


婦人部かとれあ会


【2021年度かとれあ会年次総会のご報告】

2022年4月28日(木)に、第49回婦人部かとれあ会年次総会を開催しました。今年度はSOPの緩和により対面での開催が叶いました。 当日は、婦人部かとれあ会名誉会長 髙橋 真美大使夫人、星合 大 婦人部担当理事のご出席のもと、2021年度かとれあ会活動報告、会計報告、2022年度新役員、福祉施設ボランティア活動グループ連絡係、バザーサポーターグループの紹介を行いました。
ご多忙のなか多くの方にご出席いただき、無事に会が終了しましたことをご報告申し上げます。


♦かとれあ会名誉会長 髙橋大使夫人のご挨拶


昨年11月25日に着任すると共に歴史ある「かとれあ会」の名誉会長を拝命する光栄に預かりました髙橋真美と申します。
長年続けて来たチャリティバザー、施設訪問のボランティア活動もこの2年、コロナの影響で活動休止や制限を余儀なくされた中で「出来ない!」と諦めるのではなく、「どうやったら出来るか⁉︎」と知恵と工夫、協力し合いながら頑張ってこられた皆様方に、心より敬意を表します。
この国に住みまだ5ヶ月の新参者ではございますが、この国の人々の温かい気持ちに触れ、「何かの形でこの国の人達に恩返しがしたい」との思いが「かとれあ会」の活動を継続させる原動力だと感じました。
「かとれあ会」が、小さな事にも真摯な気持ちで向きあいながら活動している事は、日本とマレーシアの友好関係を縁の下で支援していると確信しております。
コロナ終息にはまだまだ遠い道のりではありますが、本年度はMCOの大変だった経験を逆手にとって、新たなる「活動元年」となるよう引き続き共に協力し合い日本とマレーシアの友好関係がますます深まっていく事を祈念し、私のご挨拶といたします。
 

♦2022年度 かとれあ会会長 就任のご挨拶


2021年度会長を務めさせていただきましたペリング祐子です。一年間大変お世話になりました。ちょうど1年前、先行きが見えない中、活動をスタートしました。昨年12月にチャリティバザーを開催し、4月にドネーション贈呈式を無事終えることが出来ました。
かあとれ会名誉会長髙橋大使夫人をはじめ、婦人部担当星合理事、日本人会理事、JCKL慈善基金、事務局、日本人会会員の皆様に多大なるご支援ご協力を賜りました。厚くお礼申し上げます。
引き続き2022年度も会長を務めさせていただくことになりました。微力ながら、福祉活動を通じて日馬友好の架け橋になるよう、より一層邁進して参る所存です。これまで同様ご支援ご協力を賜りますようお願いいたします。
最後になりますが、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げ、就任の挨拶とさせていただきます。
 

♦2022年度 かとれあ会新役員の紹介

 


前列左より
ペリング祐子(会長)、髙橋大使夫人、星合婦人部担当理事、清家利沙(副会長)

後列左より
荒木かおり(書記)、久保朗子(広報兼渉外)、安松英子(広報兼渉外)、城間真智子(会計)

 


婦人部会員の皆様と2022年度バザーサポーター・福祉施設ボランティア活動グループ連絡係の皆様


 
 

 


アブラヤシ④<アブラヤシの残渣>

上村 芳三 

パーム油がアブラヤシから製造される過程で何種類かの残渣が発生します。ある残渣は利用され、ある残渣は現時点では利用されていません。プランテーションにおいて発生する主な残渣はアブラヤシの木の幹と葉で、オイルミルにおいては空果房、中果皮繊維、ヤシ殻です。これら5種類の残渣発生の全体像を図1のイラストにまとめます。ではこれら残渣がどう扱われ、利用されているのかを順番に私の10年半のマレーシア滞在の間に調査・見聞した範囲で紹介したいと思います。

 

1. 幹 (トランク)

幹は樹液に多くの糖分を含むことが特徴です。まだ研究段階と思いますが、この糖液から発酵でエタノールを製造する技術も考案されたようです。マレーシアの森林ならびにその産物を研究する機関であるFRIMにおいてこの糖分と残る搾りかすを利用する研究はかなり以前から実施されているようで、FRIM見学時にそこの研究者から説明をうけたことがあります。また、実験用に使う幹をプランテーションから頂いてきたときのことも思い出します。幹を実験室の片隅に保管するとすぐに断面にたくさんの蟻が群がり、樹液に糖が多く含まれていることを実感しました。幹の木としての利用は、桂剥きにして合板を製造するということがあるようです。また燃料ペレット化も検討されているようです。ただし、幹が伐採後にそのままになっている風景はプランテーションの横を通ったときにはそれほど珍しくない風景だったので、大量に合板製造に利用されているということは無いように思います。

2. 葉 (フロンズ)

葉はプランテーションを訪問された方なら御存じのようにアブラヤシの木と木の間に畝のように規則的に置かれています。聞いたところではマルチング材として、目的の植物を効果的に栽培するために、雑草の繁茂を防止するためなどに使っているそうです。

<図1: プランテーションとオイルミルにおいて発生する5種類の残渣>

3. 空果房 (エンプティフルーツバンチ)

利用法は、私が知った順から、コンポストの製造、燃料ペレットの製造、マットレスの中身のクッションの製造です。特に印象に残っているのはクッションの製造プロセス見学時のことです。まず水分を搾り取り、最終乾燥やたたいて繊維をばらばらにする過程を経て、最後にはマットレスのような形状に成型されます。1トン600から650リンギで売れるそうです。繊維をばらばらにする過程では、短い繊維も発生するので、別に分けて、水を加えて成形し、燃料用ブリケットにしていました。これは1トン140から170リンギくらいだそうです。一般的には空果房はほとんど値段がつくことが無く、研究用にたまに出るなどの場合で、1トン5リンギ程度だそうです。以上が空果房の主たる利用法ですが、引き取り手が無い場合はオイルミル内の専用焼却炉で焼却されることが多く、灰は肥料として利用されるようです。私のマレーシア滞在の最後の頃には「この単純焼却は近々禁止される予定」と聞いたことがありますが、その帰結は確認する機会がありませんでした。

4. 中果皮繊維 (メソカープファイバー)

中果皮繊維は太さ1mm弱の黄土色の繊維が絡みあったような残渣で、空果房とは違い、よく乾いています。中果皮繊維はほとんどすべてがオイルミルの発電および蒸気発生用の燃料としてオイルミル内で消費されています。聞くところではこの中果皮繊維にはパーム油が浸み込む形で含まれており、これが回収できればマレーシア全土では相当量のパーム油が得られます。

5. ヤシ殻 (カーネルシェル)

ヤシ殻は、含まれている水分がごくわずかで発熱量が大きく生分解もしにくいなどのことから、1トン100リンギ程度で固形燃料として取引されることが多いようです。最近では日本のバイオマス発電用に相当量が輸出されています。日本のメディアにも「マレーシアやインドネシアから輸入されるバイオマス発電用の燃料」として時々紹介されています。


<図2: 空果房残渣の代表的利用法>


オッター君コラム
バイオマスの5Fって聞いたことありますか?
食糧、繊維、飼料、肥料、燃料の英語の頭文字だそうです。バイオマスを利用するときにはできるだけ上のものにして利用すると価値が高くて有利なんだって。エネルギーは重要な資源だから燃料に使うのもいいけれど、できるだけ上で使えるといいね。空果房からのマットレスは上から二つ目の繊維利用だね。マットレスが古くなって廃棄物として集めたあとには、場合によっては燃料として利用できるかもしれないですね。


筆者紹介
ペトロナス工科大学化学工学科で教育・研究に、同大学バイオ燃料・化学品研究センターで運営・研究に携わり、2020年1月までマレーシアに滞在。ニュースレター元編集メンバー。

 

 
今月のローカル食材​
<ヒカマ (クズ芋) >
 


料理講習会講師 ちはる 

 


2020年4月号でも紹介したヒカマ (クズ芋)。
マレーシアではポピア (春巻き) の具材に使ったりする。今回はこの野菜の持つ甘みを生かして和風ポピアを作ってみよう!

子供のお弁当にも使える一品だが、皮で包むのが面倒であれば具だけで惣菜としてもOK。切り干し大根に似た懐かしい味がする。とても優しい和風味だが、チリソースを付ければおつまみにもなる。

 

ヒカマ(クズ芋)Sengkuang

*冷凍春巻きの皮
水気を絞った布で皮の表面を濡らし1枚ずつ剥す。ザラザラしたほうの面が具を置く側。50枚入りなので、余りは密封して冷凍保存。

白キクラゲ、黒キクラゲ、乾燥せん切りイカ

*材料 2人分
  • ヒカマ*  200g
  • 人参 20g
  • 乾燥キクラゲ
    白,黒5gずつ
  • 乾燥せん切りイカ 10g
  • 乾燥小エビ 20g
  • 椎茸4-5枚 40g
  • 小口ネギ 10g
  • 春巻きの皮 12枚

 
 調味料など
  • ローカル醤油 大さじ2
    (もしくは日本の薄口醤油)
  • 酢 大さじ1
  • 水溶き片栗粉
    (片栗粉大さじ1に水1.5)
  • 水溶き小麦粉
    (小麦粉と水 各大さじ1.5)
*ヒカマの皮のむき方は2020年4月号を参照
 

乾燥小エビ、せん切りイカは、水に30分ほど浸け戻す
 


キクラゲも水に戻して根元の硬い部分を切り落とし、ざっくり切る
 

*作り方

①椎茸はスライス、ヒカマと人参はせん切り

②油をひいたフライパンで小エビとせん切りイカを2-3分ほど中火で炒めて香りを出す

③キクラゲと椎茸を入れ1分ほど炒める

④ヒカマと人参を加えてざっくり混ぜる

⑤水100ccを入れ、しんなりするまで炒め煮にする (数分)

⑥醤油と小口ネギを入れて混ぜ、30秒ほどたったら酢も入れ混ぜる

⑦再沸騰したら (余分な水分がほぼない状態)、 火を強め、片栗粉水を入れて1分加熱しトロミをつける

⑧具の出来上がり。皿に広げ粗熱をとる

<春巻きの皮で包む>

皮を写真のように置き、具は手前に載せて同じ高さにする

まず、皮を手前から折る

両端に水溶き小麦粉をつけて折る。中の空洞をなくすように皮を軽く押しながら整える

クルクル巻いて最後の三角形部分にも水溶き小麦粉をつけ留める

<フライパンで焼く>

皮の閉じ口を下にして皿に並べておく

フライパンに多めの油を入れ温める

皮の閉じ口を下にして1分ほど焼く

きつね色になったらひっくり返し、両面が焼けたら完成!

 

*このシリーズで紹介して欲しい食材や調味料・スパイス等あれば、事務局までお寄せください。office@jckl.org.my
 
 


今月の漢方
<セミの抜け殻>

 

国際中医薬膳師/中医実習生 坪井良和

 


今年の大河ドラマをご覧の方は、木曽義仲の子息義高のシーンを覚えておいでだろうか?  木曽義高の趣味はセミの抜け殻集め。京へと義仲討伐に向かう源義経が、別れ際、義高に抜け殻を手渡す。これは一説によると、『孫子兵法』第二十一計「金蝉脱殻」:セミが抜け殻を残して飛び去るように、あたかも現在地にとどまっているように見せかけ、そのすきに撤退する策略を暗示していたのではないかと言われている。


セミの抜け殻、じつはよく使われる漢方薬の一つ。蝉衣、蝉蛻、蝉退などと名前がついている。代表的な効果は、鎮痛、消炎、解熱、痙攣止めなど。抜け殻自体は無味無臭で、煎じて内服薬としても、粉末にして外用薬としても用いられ、特に小児の夜泣きやひきつけ、じんましんや湿疹の治療薬としてよく知られている。現代科学から分析した効能ではカニやエビの殻に含まれるキトサンの成分に近いものとされているが、伝統的中医学の観点からすると、土の中から這い出して羽化する様子から、体内の毒を探し出し体表に排出させるイメージなのではないかと思う。ちなみに、薬材としては山東省でとれるクマゼミの一種の大型のものがよく使われるようで、実際の病気の治療には、抜け殻だけ単品で使われることは少なく、症状に合わせて、熱を冷ます、湿を排出する、消化を助けるなど数種類の薬を配合して使う。


子供のむずかりや夜泣きに処方される七星茶


セミの抜け殻のほかにも「ムシ」を使った処方はいろいろあって、たとえば、カイコ (白僵蚕) はかの清朝末期の権力者西太后も使った美容膏薬の材料の一つだし、アブ (虻) やヒル (蛭) などはうっ血 (局所的な血液循環障害) 治療の重要な薬である。昔の人たちは、その形や動き、生態から薬効を想像し、実験し、薬としての活用方法を確立してきたのだろう。
 

西太后の美容の秘訣の一つとされる7つの白い漢方薬


漢方薬だけではなく、ウニやナマコなどの姿かたち見るにつけ、これを初めて食べた人はどうして食べようと思ったんだろう? と不思議に思うし、有毒無毒の判別などを考えると、先人の挑戦とその知識の継承には頭が下がる思いだ。

 

 
 

第58回 KL日本人会年次総会開催のご案内

 

クアラルンプール日本人会の年次総会を6月25日 (土) 午前10時30分から開催致します。

  • 日時 2022年6月25日(土) 午前10時30分から12時頃まで
  • 場所 KL日本人会  第1ホール

詳細は、当会ホームページのお知らせ欄をご覧ください。



 
 


えっ!マレーシア <猫カフェ>

 

 

 

マレーシアでもペットカフェが少しずつ増えているようだが、ブキッ・ビンタンのららぽーとに猫カフェがあると知り、春休みに行ってみた。

屋上の広々とした室内空間にはテーブルや椅子がたくさん配置され、ノマドワークや勉強にも適しており、子供たちからは「勉強がはかどる!」とうれしい声も聞かれた。猫を撫でながら宿題を済ませ、猫を抱っこしながら本を読み、のびのびと暮らす可愛い猫たちと時間を忘れて存分に遊ぶことが出来た。

 

この猫カフェにはマンチカンやメインクーン、ロシアンブルー、ベンガル、また1990年代に誕生した猫種ミヌエットなどの珍しい猫も含めて30匹ほど住み、すべて生まれて1年未満の子猫。フレンドリーな従業員が猫の名前を教えてくれたり、躾をしているところを見せてくれたり、話し相手になってくれたりする。

来場者の多くが1時間コースを選ぶようだが、私たちは一日券で入場。FREE WIFI、充電可能、出入り自由なので快適に過ごすことが出来た。飲食物の持ち込みは禁止されているが、併設カフェでオーダーするドリンクは猫カフェの中まで届けてくれる。マレーシアにもこんな猫カフェが登場したんだと感動するとともに、窓から見える屋上の芝生の美しい風景を眺めながら猫たちと人間の平安が続くことを願ったりした。


 
 
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