JCKL newsletter Cover
 

デジタル版JCKLニュースレター

タイムリー且つ皆様のお役に立つ情報発信を心掛け、毎月1日にお届けしていきます。
 


2020年3月11日世界保健機構(WHO)は、「新型コロナウィルス感染症は今やパンデミックであると言える」との見解を表明した。
マレーシア政府は、アジアで最初に国境封鎖に踏み切った。次々と打ち出した厳しい規制には国民の命を守ることを最優先にする政府の覚悟が感じられ、国民からも高い評価を得ている。そして現在は、新たなクラスターを発生させないように水際対策と予防策を徹底している状況下にある。
本特集では、活動制限令(MCO)が発令されてから現在に至るまでのマレーシア政府、在留邦人の対応をふり返ってみる。
 

政府発表
3月16日(月) 10pm
活動制限令(MCO)の発表

措置・規制の概要と主な動き
マレーシア全土に3月18日~2週間のMCOを発令 (主要インフラを除いたすべてを閉鎖)
MCO:Movement Control Order

ムヒディン首相のテレビ演説

人々の生活
生活必要物資の買いだめ
MCOの政府発表前からロックダウンに関する噂がSNSで広がり、小売店では16日の昼間から食料品や日用品を求める市民で混雑が見られた。

あるスーパーマーケットの野菜棚(3月16日の夜)

3月17日(火)
(MCO施行までの1日)

大使館、JACTIM、JETROにおいて、各産業団体から意見聴取

事業所を1日で閉鎖せよ!怒涛の1日

MCO発令による事業所閉鎖措置で、わずか1日で事務所と工場を閉じることに。手探りで出来ることをこなすという感じで、よく1日で作業が出来たなと思う。日本側にマレーシアの状況を理解してもらうのも難しく苦労した。

17日は朝一番から市民が店舗に押し寄せ、あっという間に商品が消えた
買い出しに奔走

Aさん:近所のスーパーに8時半の開店前に到着したが、既に行列ができていた。カートはなく、ようやく手にしたカゴひとつで買い物。野菜や肉、乾物はほとんど残っておらず、残り僅かな牛乳や卵を購入。会計も長蛇の列。この中にコロナ感染者がいたら…と漠然と思いながら、重いカゴを持ち続けレジの順番を待った。

Bさん:築地マートに開店直後に行ったが、混雑ぶりと居合わせた人々の戸惑いと買物の量に、どうなっていくのか困惑する気持ちが大きくなった。インスタント食品と米をとりあえず確保と思っていたが、携帯で情報交換しながらあれもこれもと買物カゴを山盛りにしていくと、どんどん棚の品物が減っていき、不安が募った。目の前で商品棚が空になると、不要な買占めはいけないと理解しつつも集団心理に流された様に思う。

3月18日(水)
MCO施行

大きな混乱もなくマレーシア全土で活動制限がスタート

州をまたぐ移動は警察署での許可証取得を義務付け(結果として地方への拡散阻止に成功)
 

飲食店はテイクアウトのみの営業

店内飲食用の椅子はすべて撤去された

3月25日
MCOの2週間延長を発表
(4月1日~14日まで)
移動制限の強化
・買い出しは車1台につき1人のみ
・外出は居住地から半径10㎞以内に制限
・各地の主要道路で通行止め実施
・軍隊やドローンも投入
・検問を大幅に増強

3月26-27 日に計482 人を拘束。3月29日の検問の逮捕者828人。野鳥撮影やジョギングをしていた日本人を逮捕、罰金1,000リンギの有罪判決。


レジ会計を待つ人の列(3月27日) この後、店外での入店規制に変更


KL市内ホテルでのハート型電飾 (3月25日) この他にも、自宅のバルコニーから対面のコンド住民に向けて楽器演奏を披露するなど、皆で明るく乗り切ろうとする動きが各地で見られた

3月27日
2,500億リンギ規模の景気刺激策を発表
低所得者や中小企業を中心にした支援策
・融資6か月間の返済猶予(中小企業、個人向け)
・電気料金の割引
・インターネット代の無償化
・低所得層に一時金給付
・中小企業向け金融支援
インターネット使用料1GB/日の無料サービス


3月27日
61名の感染者を確認したジョホール州クルアンの2地区に強化した活動制限令(EMCO)を適用し同地区を完全に封鎖

3月31日-4月1日
給与計算従事者の出社を1日だけ許可(雇用主発行文書の携行必須)

3月31日の便で日本へ一時帰国

春休みでシンガポールからマレーシアへ帰省している娘と家族揃って貴重な時間を楽しむ絶好のチャンスと思ったのだが、シンガポールの学校が再開されない場合、マレーシアのVISAのない娘は90日しか滞在できぬ。日本も不安だったが、2か国の規制が更に厳しくならないとも限らない。ならば早い方が良いかと思い、夫を残し一時帰国することにした。
何度も通っている空港までの道のりが暗く遠い。途中、2か所で検問。前日ポリスで確認したものの、ドキドキしながら通過。KLIAはカウンターもトラムも免税店も、ほぼクローズされていた。さて、翌朝。成田空港では検疫を待つ人々が窓もない狭い通路に溢れかえっているではないか。まだこの時、マレーシアからはPCR検査なしで入国できた。しかし用紙を受け取るのに2時間、更に検疫官との面談を待つこと1時間以上。幼な子を連れてトイレにも行けない人や、空腹で愚図る子もあちらこちらに。厳しい制限下にある国から降り立つと、水際対策の緩さが目に余り不安は増すばかりだ。3密な空間に3時間半も並び、やっと入国。幸い、隔離施設でも、段ボールベッドでもなく迎えに来てくれた家族と共に帰宅、2週間の自宅隔離となった。

3月31日
KLIAは閑散として異様な光景
4月1日
成田空港で検疫を待つ人の列

4月3日~
海外からの帰国者を14日間の強制隔離へ



Damansara Toll Plaza Towards NSE(4月4日)
空港に向かう高速料金所付近の軍及び警察による厳重交通規制の検問。通行許可証が無い場合は通行を許可しない。

強化された活動制限(EMCO)を適用した建物にはフェンスを設置し完全に封鎖(4月7日) 写真:AFP

Masjid India周辺の地域に4月14日から国内5例目のEMCOを適用。医療チームを配置、食料は各戸へ配給。写真:BERNAMA

リモートワーク

Aさん:部屋数が少ないため夫はリビングで仕事。電話やテレビ会議の時はとても気を使った。「これからはテレワークの時代だ」とよく聞くようになったが、まず住環境を変えないと無理だと思った。現在の家は寛ぐためにできており、仕事をするためにはできていないとつくづく感じる。

Bさん:仕事ではないが、日本で暮らす娘の幼稚園が休園になっていた期間、妻が外出する時にはリモートで子守が出来た。短時間の外出でも子供一人には出来ないし、リモートは便利なツールだ。

道路の様子

Aさん:軍隊の出動と、道路封鎖により道路から車や歩行者が消えた時、ロックダウンを実感した。家に閉じこもり、廊下にも出ない日も多かった。フードデリバリーのバイクばかりが目に付くようになった。

Bさん:行動範囲の中に検問箇所が2か所あり、MCOの規制に違反は何一つしていないにも関わらず、検問を避けて普段走らない道路を通行。また、周りに1台も車が走っていない時もあり気持ちよく運転していると、ものすごい勢いの車に抜かされたりする。何時にどこへ行っても駐車場を探すことなく停められるのが感激だった。

MCO、2週間の再延長(4月15日~28日まで)


警察や医療関係者の間では「 # I stay at work for you# You stay at home for us」と呼びかける動きが広まった 写真:Twitter/ERA 

不用品の処分と整理

Aさん:家の片づけ、パソコン内の写真やアカウントの整理、パスワードの見直しなどを行った。自分だけでは破棄してよいか判断しかねる物も、夫がいるのでその都度確認でき、2~3年気になっていた物も処分できた。また、旧友へ連絡する機会にもなった。世界中の人が外出を制限されている中、近況を報告しあえるSNSはありがたいなと思った。

Bさん:単身者もひとりで断捨離と掃除に励んだ。毎日の片付け以外に、大掃除レベルを週に2回は行った。普段使っていない浴室やトイレも掃除した。

MCO、2週間の再々延長
(4月29日~5月12日まで)



 

4月23日、首相がテレビ演説でMCOの再々延長を発表

KLで一番人気のモールも静まり返っていた(4月24日Mid Valley Centre Court)

ソーシャルディスタンスを保ち入場を待つ買い物客 (写真のTTDI市場ではシニア優遇レーンを設置)
MCO期間中の買い物

Aさん:歩いて行けるスーパーも長蛇の列に。30分以上並ぶことは当たり前だったが、特に騒ぐ人もなくただじっと列に並んでいた。当初は複数で買物に行けたので小声で話しをしながらおとなしく並び、大量買いした。

Bさん:3~4日に一度、車で買い物。ある日、マレー系の男性がスマホでビデオ通話をしながら買い物をしているのに遭遇。奥さんの欲しい豆腐がわからず、奥さんに怒られながらも何度も画面に映して聞いているのが、気の毒でもあり微笑ましくもあった。

食事

Aさん:朝食は簡単にして、昼食と夕食は毎日作っていた。週に1~2度、デリバリーを頼んだ。多くの日本食レストランがラインやフェイスブック等で注文することができ、メニューを選ぶのが楽しみだった。ただ、食べ物が詰められた多くのプラスチック容器を見ると胸が痛んだ。

Bさん:1日3食作っていた。時間があるのでパン、ケーキ、肉まんなどを作っていたが、次第に薄力粉、強力粉、ドライイーストが品切れとなり、米粉で作れる白玉やみたらし団子、最後はこし餡も作った。手間がかかったがその分美味しかった。

Cさん:普段はほとんどしない料理に挑戦し、日本から持参していた食材を一掃することが出来た。またダイエット食を作り、3キロ以上の減量に成功した。しかしながら行きつけの居酒屋がお弁当のデリバリーサービスを始めてからは、週に3回は利用し、自炊期間はあっさりと終わりを告げた。

4月29日~
一部企業の完全稼働を許可

規制を一部緩和
・主要建設会社の操業
・大規模インフラ事業
・稼働承認済み企業の輸出入
・買い出しは同居家族2名まで
・通院は10キロ以上の移動も可


 

入店前の検温
37.5℃以上及びノーマスクの場合は入店が拒否される

 


 

レジ付近のソーシャルディスタンス表示
 
 
・ガソリン価格が最安値に(4月11日~5月15日)
RON95:RM1.25 RON97:RM1.55
・4月の空港利用者98.4%減(前年同月比)
 

5月1日
首相演説
5月4日から企業活動の大半を許可すると発表 (SOP順守が条件) 


5月10日
首相がテレビ演説「条件付き活動制限」を6月9日まで継続すると発表

5月4日からの規制緩和の抜粋
・通勤目的の州間移動を許可
・KL市内ほぼ全ての検問所を撤去
・1世帯当たり4人までの乗車許可
感染者との接触者を追跡する携帯アプリMy Traceの活用を呼び掛け


19業種別の標準作業手順(SOP)を発表
小売店SOP
ソーシャルディスタンスの確保、入店人数制限、入店前の検温、手指消毒剤の設置、従業員マスク着用、消毒作業の実施など

首相演説「企業活動の原則停止による経済損失は24億リンギ/日に及び、これ以上の制限はできない」法律解釈が分かれ、5月6日時点で5州が応じず。JACTIMなど59団体が再開決定を支持し、全州政府に実施を求めた。
シンガポールの研究機関が、各国政府の施策について満足度を調べた結果、マレーシアが105か国中4位だったことを紹介。

5月4日の市内交通量は約30%増加
 

5月4日から公共交通機関も通常通りの運行へ
各店舗・施設等へは検温と記録のうえ入場
ソーシャルディスタンスを保ちつつ食料品売り場への入場を待つ買い物客 (One Utama 5月17日)
ストレス解消/健康

Aさん:閉塞感を感じることが多かったし、家族だけしか会話の機会がないとストレスも感じたが、自分なりのスケジュールや料理がストレス解消になったと思う。パンの生地を力一杯捏ねていると余計なことを考えずにすんだ。またコンド内のセキュリティやゴミ収集など、生活インフラが保持されていた事も精神的な安定の要素だったと思う。
運動不足はYouTubeのエクササイズ動画で解消した。ヨガ、ハンドクラップ、エアロビクスなど毎日続けるように心掛けた。また、インターネットが大きな支えで、情報を得るだけでなく、SNSを使って日本の家族や友人と繋がることができた。

Bさん:午前中に、家事を済ませると気功とヨガを行った。気功はベランダで。普段は路上駐車が多い家の前の道路に1台も車が停まっておらず、走る車もない。朝は涼しく、木々の匂いを吸い込むと鳥の声が聴こえてくる。ヨガは室内でマットを敷いて1時間ほど行った。副交感神経を優位にさせるヨガの効能のためか、きれいな空気のおかげか、マレーシア全国民が外出禁止という諦めのせいか、不思議とストレスは感じなかった。

Cさん:禁煙に挑戦したが、8日で挫折してしまった。健康の為とはじめたが、喫煙者にはストレスが大きく、精神的な健康を優先することにした。

KL日本人会会館の対応

カウンターにはシールドを設置し、5月18日から窓口業務を再開


SOPに沿った施設利用
 

 

5月17日~
MM2Hビザでの再入国可能に(入国前のコロナ検査&入国後2週間の強制隔離)

5月13日~道路交通局(JPJ)が窓口業務再開
5月27日~自家用車の乗員数制限解除
5月15日~イスラム教徒の金曜礼拝解禁(連邦直轄区のみ、条件付き)
ハリラヤ(5月24-25日)を前に州間移動しようとした車両は5月18日1,633台、19日3,212台。

JAGAM(元留日学生協会)が日本の教育機関等にマスク6.3万枚を寄付。5月15日に大使公邸で贈呈式。

日系企業の8割以上が操業を再開
(5月22日JACTIM&JETROによる調査結果)

・約4割の企業が運転資金の切り崩しで資金繰り難を対応
・マレーシアへの入国待機者は400人以上とみられる
MCOからCMCOに移行してからの生活

Aさん:夫が週に3回の出社が始まった。サラリーマンの夫と2か月もの間、朝から晩まで一緒に過ごしたのは結婚以来初めてで、出社の初日は家の中が寂しくなったように感じた。
エクササイズスタジオ等も完全予約制で始まったので、少しずつ通い始める。6月中旬になると外食もするようになった。コロナ以前のようにはいかないけれど、外出できることに感謝している。

Bさん:ジョギングやウォーキングができるようになり、普段は歩かない家の周りを散策してみた。太陽や木々の緑がまぶしく、外を自由に歩けることにこれほどの感謝を抱いたことは、これから先ずっと忘れないだろう。ゴルフも解禁となった。週末は夫と二人でゴルフに出かけた。しかし、それ以外はMCO中と変わらない生活を送っていた。

Cさん:MCOからCMCOに移行する頃から体調不良になった。緊張が途切れたことで体の中のストレスが出た様に思う。今も積極的に外出する気分にはなれないし、対面で家族以外と話す機会がほとんど無かったためか、自ら落ち込む種を探してしまう。時間をかけて気持ちを切り替えていきたいと思っている。早く平穏に、自由に移動できるような世界に戻ってほしいと願う。

6月10日~RMCOへ移行(8月31日まで)

6月~12月までの「短期経済回復計画」を発表

RMCO(回復のための活動制限)への移行に伴う規制緩和
・海外からの国民はコロナ陰性なら14日間の自宅待機に
・高校2-3年生の通学再開6月24日~
・全公共交通機関の乗客数制限撤廃
・飲食店全面再開認可
・結婚式許可(人数限定、披露宴は禁止)
「6R戦略」50億リンギ規模40の施策を発表
①移動制限令の実施(Resolve)
②景気刺激策による国民・産業支援(Resilience)
③管理下での経済再開(Restart)
④回復計画の実施(Recovery)
⑤経済の全面的な復興(Revitalize)
⑥既存の経済構造の改革・ニューノーマルへの移行(Reform)

以下の活動再開を段階的に許可
7月1日~ 結婚式、宗教行事(最大250人まで)、テーマパーク、スパなど
7月15日~ 小5-高1の通学、家族向け娯楽施設、接触型スポーツなど
7月22日 ~小1-小4の通学

<6月14日のKLIA出発ロビー>照明がかなり落とされて薄暗く人けがない
駐在員マレーシア入国リポート7月20日JAL723便)

今年4月にマレーシア転勤の予定だったが、COVID-19の影響で国境がほぼ閉鎖され、身動きがとれなくなって3か月以上。前任者の帰任ひと月後に、14日間の隔離期間を覚悟してのマレーシア入国となった。
成田空港では同日午前中の飛行予定は、クアラルンプール、ヌメア、台北行の便だけ。搭乗した便の乗客はビジネス、エコノミークラス合わせても三十数名。同時間帯に出発するのは一便だけだった。あれほど閑散とした成田空港は初めて見た。
マレーシア入国にあたっては、入国許可書が出てからフライトの予約、出発3日前のPCR検査と陰性証明書の携帯が義務付けられていた。クアラルンプール空港到着後は、事前にダウンロードした「My Sejahtera」に必要事項を入力の上、QRコードで入国チェックし、空港内シャトルに乗車。「My Sejahtera」に登録情報が反映され、エアロトレイン運休の為バスでメインターミナルに移動し、イミグレーション前にPCR検査陰性証明書提出する。同時に検査がSWAB式であったかの確認、保健省発行のレターの発行、内容承諾のサインと隔離者用のリストバンドの装着の手続きがあった。
入国審査はイミグレーションオフィスで行われた。到着から2時間程度で終了した。運よく強制隔離再導入前に入国した為、予約してあったホテルにて14日間の隔離期間を過ごした。辞令発令から3か月、異例尽しの転勤となった。

7月24日~
全ての入国者、政府指定の施設に14日間の強制隔離を再導入

外国人の隔離施設宿泊費2,100リンギは全額本人負担(150リンギx14日)
隔離運営費2,600リンギは政府負担 (隔離施設までの移動費用、医療スタッフの防護具、事務経費、施設作業員の費用等)

国内の隔離施設は政府施設5か所、ホテル58か所
4月3日~6月9日に強制隔離された帰国者は4万人以上
4月3日~5月31日 強制隔離(全額政府負担)
6月1日~9日 強制隔離(帰国者が宿泊費半額負担)
6月10日~7月23日 自宅隔離
7月24日~強制隔離(外国人の宿泊費は全額自己負担に)
9月24日~外国人の隔離費用4,700リンギは全額自己負担に

8月1日~
公共交通機関や混雑した公共の場所でのマスク着用を義務化

サラワク州での感染拡大を受け地域間往来を制限
8月1日~14日

マスク着用違反者には1,000リンギの罰金
8月5日に国家安全保障会議が示した適用場所:モスク、社交イベント、病院、市場、映画館、レストラン、小売店、美容院、スパ、動物園、家族向け娯楽施設など

8月14日
茂木外相がヒシャムディン外相と会談
駐在員らビジネス人材の出入国を9月上旬再開に向けて調整することで合意

8月16日
感染力が10倍強いとされる変異型「D614G」を国内2か所で検出

8月17日~
駐在員の出入国申請をオンライン一括受け付けへ

MM2Hビザ保有者の出入国

マレーシアで新型コロナウイルスが話題になって以降、感染を避けるため日本へ一時帰国された方が多く、私の友人、知人のMM2Hビザ保有者30名ほどが帰国されたが、避難したつもりの日本がコロナ新規感染者が増大し、コロナ禍が落ち着いたマレーシアへの再入国を希望する方がたくさん居られる。
MM2Hビザでのマレーシア再入国は5月17日から許可制ながら認められたが、マレーシア大使館の許可、PCR検査、さらにはMCO発令後の帰国者については出入国管理局の許可が必要等々、その手続きが煩雑であり、さらに運用通知が頻繁に更新・変更され、空港職員や航空会社職員への周知徹底がなされておらず、飛行機に搭乗させてもらえず空港から自宅へ戻った方もいたとのことで、MM2Hビザ保有者の大半は戸惑いと不安で再入国を躊躇している状況である。私の知人6名が再入国をされたが、皆さん一様に「運が良かった」と言っておられる。以前のような自由渡航が可能になることを切望している。

自宅隔離違反の男性に実刑判決!

インドからマレーシアに入国した際は陰性だった男性が、その後の検査で感染が発覚。隔離期間中に外出して45人に上るクラスターを発生させたとして、禁錮刑、罰金1.2万リンギ、男性が経営するレストランを強制閉鎖といった厳罰に処されたという報道を目にした。こうした当局の厳しい対応が感染拡大を阻止しているのだろう。

8月28日
首相テレビ演説
RMCOを12月31日まで延長

国境封鎖、ナイトクラブなどの一部娯楽施設の営業禁止を継続

・SOP(消毒、検温、入場登録など)の実施継続により予防策を徹底
・海外からウイルスが持ち込まれるケースが相次いでおり、外国人旅行客の入国禁止を継続
・海外からの入国者は全て政府指定の隔離施設で14日間の隔離を継続

2週間の隔離期間に装着するリストバンド

9月7日~
感染者数15万人を超えた23か国の国籍者・居住者等の入国を禁止

長期滞在ビザ保有者であっても入国禁止と発表したものの、産業界から再検討を求める声が相次ぎ、国防相は10日の記者会見で一部見直しを発表。(その後も変更・更新の可能性があるため最新情報の入手が必須)


KL日本人会メインドア前に、自動検温器とMy Sejahtera QRコード、自動手指消毒器を設置

9月8日~
日馬間「レジデンストラック」開始

出入国指針は煩雑に更新されるため、最新情報の入手が必要。ホテルでの2週間強制隔離は継続。

 

9月9日 
国内新規感染者100人に急増

100人のうち62人がサバ州ラハド・ダトゥ地区の警察本部で発生したクラスターと関連

 
 
経済動向まとめ
・2020年の政府債務1.2兆リンギに
・賃金補助90億リンギ累計260万人超
・マイカー購入者が急増(免税措置と公共交通機関利用による感染懸念)
7月中古車販売3.8万台、プロトン7月販売台数が過去8年で最高の1.3万台に
・キャッシュレス決済の需要増
・中華系レストランの2割以上がコロナ終息まで営業停止を選択
日系企業の約半数が「通常レベルの操業に回復」
JACTIM&JETROによる調査/7月末時点
JETROの取り組み
・Grabと連携した在馬日本食レストラン支援プロモーションを8月から実施
・海外サプライチェーン多元化等支援事業の第2回公募を開始(5月26日からの第1回公募では30事業者の事業を採択)
妻子が日本へ一時帰国したまま戻れない! 単身赴任者の生活は?

先ずネットショップでジグソーパズルを購入。だが、これがなかなか届かない。 次はピアノに挑戦。生まれ初めてなので四苦八苦しながらも、日々の練習で音符もスラスラ読めるようになり、課題曲をクイーンのあの名曲に決めた。まだまだ道のりは長いがゆっくり両手で弾けるようになり着実に進歩している。そして料理。台所にはほとんど立ったことがなかったが、煮干しや鰹節の出汁を使い奮闘中。レパートリーも増え自分好みにアレンジできるほどの上達振り。妻からのデザートレシピもスイーツ男子(オヤジ)? の名にかけて、プリン、バスク風チーズケーキにレモンパイまで作ってしまった。
インターネットの普及によりオンライン授業のみならず、料理もピアノもリアルタイムで伝えることができ、離れていてもさほど距離を感じない。ひと昔前には想像もつかない便利な世の中になった。
さて、パズルはと言うと行動制限が緩和された5月中旬にやっと届いた。今更と思いながら作り始めると案外楽しく、あっという間に3作品を仕上げてしまった。


 
ニューノーマル~私の変化
♦買い物
・まとめ買いをする
いつ再び行動制限が厳しくなるか先が読めないため、小売りもしてくれる卸店も利用を始めた。
・デリバリーを利用
今現在はお店にも行かれるが、MCOで始まったデリバリーサービスがなくならないよう継続して利用している。
・混まない時間を選んで出掛ける
♦健康維持
・ゴルフなど少人数でのスポーツを楽しむ
・なるべく階段を利用する
・駐車場は遠くに置き、なるべく歩く
♦コミュニケーション
・オンライン飲み会が定期的になり、楽しみができた
・友人と買い物に出掛けるだけでも、情報交換や近況報告ができストレス発散になっている
♦My Sejahteraアプリの活用(感染拡大防止のモニタリングアプリ)
・アプリをダウンロードして事前にデータを入力しておけば、各店舗・施設への入場はQRコードを読み取るだけ
・入場の度に名前と電話番号を入力する手間が省けて大変楽
・QRコードを読み取ると、その店舗・施設の感染リスクレベルが表示される
My Sejahtera はApp Store/Google Play Storeからダウンロード

他国の状況を見ると感染拡大の勢いは一向に衰えず、多くの犠牲者を出している国もある。一度人間に感染したウイルスはどこかに必ず存在していて、収束したように見えても再び私たちの生活を脅かす可能性がある。この先、コロナウイルスとどのように共存していくか、「私のニューノーマル」を考えていくことが大切なのではないかと思う。

 

 

 

今月の写真
<樹木版ソーシャルディスタンス? 
クラウン・シャイネス


JSKL中学1年生の研修旅行先の1つ、マレーシア森林研究所(FRIM)の森で空を見上げて撮影した一枚。木々が譲り合いながら育った結果、ギャップを持つキャノピーを形成する現象を『クラウン・シャイネス』といい、東南アジアの熱帯雨林などで見ることができる。通常、木々が成長すると互いに覆いかぶさるように繫みとなっていくが、枝同士が申し合わせたかのように一定の距離を保っている。この珍しい現象は、同じ時期に育った隣り合うフタバガキ(双葉柿)が50m以上に成長した時に現れ、日本語では樹冠の遠慮とも表現される。
隙間が形成されるメカニズムは1920年代から研究されており、以下のような諸説があるようだ。
・光合成のため
・風でぶつかって成長を抑制
・害虫や感染症などを防ぐ
・日光が森の地面に届く

KL近郊KepongにあるFRIMは、現在RMCOにより活動が制限されているが、熱帯雨林に間近で触れることができるおすすめのスポットだ。撮影者:JSKL中学部教諭 大山博文

 

 

  日本人会チャリティバザー2020 開催のお知らせ

チャリティバザーは、今年度で48回目を迎えます。このチャリティバザーは、マレーシアの福祉施設への支援を目的としております。ひとりでも多くの方々の笑顔を繋げるために、ご協力をよろしくお願い致します。開催の概要について下記にてご案内させていただきます。

  • 今年のテーマ 心ひとつに笑顔をつなごう
  • バザー会場  KL日本人会会館 (第1ホールを予定)
  • 開催日時   2020年11月8日(日)    午前10時~午後3時
    CMCOの延長により開催延期となりました。代替日程が決まり次第お知らせします!
  • 販売予定品
    ①手芸品(和布小物、人形・袋もの、アクセサリー、日用雑貨、子ども用品、季節用品、室内装飾品、花類等)
    ②協賛品
    ③バウチャー
  • KL日本人会会員限定(非会員同伴可)
  • 入場料無料
    ※本年度は、入場チケットの販売はございませんが、入口に寄付箱を設置しております。

 バザー実行委員長挨拶

小沢 史朗 

2020年度のバザー実行委員長をつとめさせていただくことになりました、小沢と申します。微力な がら、イベントの成功に尽力する所存です。
はじめに、チャリティバザーへ協賛いただいている企業の方々、ボランティアとして手芸品を作成・提供いただいている地区バザー委員の方々、バザー運営と寄付活動を支えている「かとれあ会」の皆様に改めてお礼申し上げます。
今年度は、新型コロナの影響により、予定されていた日本人会のイベントの多くが中止を余儀なくされています。このような状況下、バザーを長年支えてきた「かとれあ会」の「歴史のあるチャリティバザーを何とか継続開催したい」といった思い、理事・会員の皆様からの「今だからこそ、小さくてもイベント開催を通して、マレーシアと日本人コミュニティーを元気にしたい」という声があり、従来とは大きく形態を変えながら、48回目のチャリティバザーを実施することとなりました。
チャリティバザーは、11月8日(日)に日本人会館にて、来場者を日本人会会員に限定(非会員同伴可)して開催予定です。新型コロナ対策のSOPを遵守するため、会場に一度に入場できる人数も制限しなくてはなりませんので、昨年までのお祭りのような華やかなものではなく、手作り感の溢れるイベントになると思われます。ご来場の方々にも不便をおかけします。
それでも、規模は小さくとも、チャリティ活動を継続し、マレーシアの社会的弱者の方々を元気づけてきた、歴史ある「在馬日本人の心」のイベントをつないでいきたいと考えております。
バザー実行委員一同、皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

 委員会・連絡会開催の報告

8月27日、第1回福祉施設ボランティア活動グループ連絡係連絡会を開催しました。

8月28日、今年度のチャリティバザーに向け、日本人会にて第1回地区バザー委員会を開催しました。バザーの方針や概要の説明、活動内容の確認を行いました。

9月3日、第1回日本人学校PTA連絡会を開催しました。

9月4日、第1回バザー実行委員会を開催しました。

 

 

JFKL主催 日本映画祭2020


KL日本人会が協力する日本文化紹介イベント日本映画祭が今年もやってきます!

昨年までと同様の映画館での上映に加え、映画祭公式ウェブサイトではリモート作品の紹介や、最新作「窮鼠はチーズの夢を見る」が日本で公開になったばかりの行定勲監督のビデオインタビューもご覧いただけます。更に11月末には、マレーシア在住の方のみにお楽しみいただけるオンライン映画祭も予定しています。
ぜひこの日本映画シーズンをご一緒にお楽しみください!

開催日程2021年1月7日(木)~13日(水)
当初、2020年10月15日(木)~開催を予定しておりましたがCOVID-19の影響により11月12日~に延期しました。しかしながら、その後の新規感染者の増加を受け再度延期としました。何卒ご了承ください。
会場:GSCミッドバレー、GSCワンウタマ、GSC NUセントラル
上映予定作品:「カツベン!」「嘘八百 京町ロワイヤル」他 計約10作品
お問い合わせ:国際交流基金クアラルンプール日本文化センター
www.jfkl.org.my Eメール:info@jfkl.org.my 電話:03-2284-6228 (日本語可)

 

上映作品の紹介~

©2019 “DANCE WITH ME” FILM PARTNERS
ダンスウィズミー

©2019 “THE FABLE” Film Partners
ザ・ファブル

© 2020 "One Summer Story" Film Partners ©Rettou Tajima/KODANSHA
子供はわかってあげない

 

 
今月のローカル食材
魚シリーズ Ikan Bawal-2

料理講習会講師 ちはる

先月は『Ikan Bawal』の種類の中から蒸しに適した種類を紹介したが、今月は揚げに適した『Ikan Bawal Hitam』のレシピ。マレー語のヒタムは黒い という意味で、同じIkan Bawalなのに、黒くて見た目がだいぶ違う。脂分が少ないので蒸しより揚げ料理に向き、焼きだとちょっと食感がパサつくと思う。今回は和風の煮魚も作ってみたところ、身がふっくらして臭みもなく小骨が少ないので食べやすい。
外見の黒色のせいか、売り場に並んでいても敬遠しがちだがとても美味しい魚だ。

laugh揚げIkan Bawal Hitamの香味野菜あんかけ

  1. 内臓を取り除いた魚をていねいに食塩水で洗う。両側面に切り込みを入れ、軽く塩・コショウを振り、カラマンシー(柑橘系なら何でも可)の絞り汁をかけておく。
  2. あんかけ用の野菜(パプリカ、セロリ、チリ)を千切りにし、魚を揚げる前の油で軽く揚げておく。
  3. 魚に軽く片栗粉をまぶし、油で揚げる。
  4. 甘酢ソースを作る。
    玉ねぎ、生姜、ニンニクのみじん切りをよく炒め、小口切りにしたトマトを入れて炒める。
    調味料(チリソースまたはトマトソース、酢、醤油を各中さじ1、砂糖、塩、チキンストックパウダー各少々、好みでチリパウダー )と水200CCを入れ、2の野菜も加える。
  5. 水溶き片栗粉(中さじ1)でとろみつけ、魚の上に載せて完成。

 

 

 

 

 

 

 

 

laughIkan Bawal Hitamの煮付け

  1. 内臓を取り除いた魚を食塩水でていねいに洗い、すりおろした生姜と塩少々をまぶして10分ほどおく。
  2. 鍋に醤油、みりん、酒、塩、砂糖、生姜スライス、ネギの青い部分、魚を入れ、中火で10-15分ほど煮汁をかけながら煮る。

 

*このページで紹介してほしい食材や調味料、スパイスなどあれば事務局まで。office@jckl.org.my

 

 

 

今月の漢方
<自分のツボをさがしてみよう>

国際中医薬膳師/中医実習生 坪井良和

今回は東洋医学のもう一つの柱でもあるツボについて。
五臓六腑に心包を加えた十二経絡とそこに所属するツボにはそれぞれ所属する臓腑に関連した効能があって、鍼灸師や中医師は各症状に合わせてツボを選択し治療を行う。ツボは全身に361個もあってその組み合わせ方もいろいろだが、中にはふだんから私たちが何気なく触ってセルフケアしているところもある。

例えばひざ下の「足三里」や側頭部の「太陽穴」。足三里は膝のお皿のすぐ下、外側のくぼみから指4本分下にさがり、脛骨から少し外側に外したところ。指で押したときツーンとつま先に抜ける痛さが来たら、そこが足三里。足三里は胃経に属しているので、足のスネにありながらも胃腸を調える効用がある。指やペン先などで押してもいいし、お灸をすえるのもいい。

 

こめかみにある太陽穴は、目が疲れたとき、頭痛がするときには自然と指がここをマッサージしている人も多いのではないだろうか? この時に眉毛に沿って、もしくは眼窩にそって指を這わせてみる。イタ気持ちいいな、凝ってるな、と感じたらそこをやさしくほぐすように押してみよう。この時、決して力を入れすぎないこと。顔は皮下組織が少ないので痕になりやすいし、もちろんお顔のツボにはお灸は厳禁。
ちなみに、顔は体中の陽気が集まるところでツボも多い。普段のお手入れのついでに手触りが違うところをそっとほぐしていくと、顔の血色もよくなるし経絡を通じて体全体の代謝がよくなっていく。

ツボとは気血の流れの関所のようなところで、医師は、ツボと所属する経絡の反応を見ながら患者さんの体調を把握していく。私たち自身も、日々の生活の中で体をじっくりさわる癖をつけて、違和感があるところをやさしくケアしていくと健康の維持にもアンチエイジングにも効果が期待できる。

 

 

 

今月のおうちdeエクササイズ


当会の「呼吸法&体幹ゆるトレ同好会」NICO先生に、自宅で実践できる室内運動をご紹介いただく。

NICO先生からのメッセージ 
皆さんこんにちは!
(*^^*)今回は普段あまり意識しない足の甲や足の裏、足の指のエクササイズを取り入れています。ご自身の足の指が思い通りに動かないことに驚く方もきっといらっしゃるでしょう。足裏や足の指がしっかり使えるようになると、しっかり床に踏ん張れるので転倒時のケガ予防にもつながりますよsmiley
また、10:00~のグッドモーニングはデスクワークの方や腰を酷使するダンサーやゴルファーの方の日々の体作りにもおすすめです!
それではどうぞ良い10月をお過ごしくださいheart


①00:14~ 深呼吸
②00:34~ 土踏まずのマッサージ
③01:09~ 足首&足指ほぐし
④03:02~ 足の甲のマッサージ
⑤06:24~ ポイント&フレックス(足裏強化&ふくらはぎストレッチ)
⑥06:58~ 足指グーチョキパー
⑦09:19~ 足首回し&股関節回し
⑧10:00~ グッドモーニング(腰の筋力エクササイズ)
⑨12:31~ エア壁押し(二の腕・背中上部のエクササイズ)
⑩13:57~ つま先歩き(重心の入れ替え&ふくらはぎ強化エクササイズ)
⑪15:12~ あお向けヒップアップエクササイズ
⑫17:00~ 逆さになった昆虫エクササイズ(下半身のむくみ解消)
⑬17:51~ ガス抜きのポーズ

安全&効果的におこなって頂く為に、最初から通して実践することをお勧めします。

 

 

 

活動報告
<ヘルストーク 下肢静脈瘤>

~コロナで増えた足の静脈の病気を知ろう~
9月20日(日)に当会主催のオンラインヘルストークが開催され、第2ホールに設置したスクリーンで20名、オンラインで10名が熱心に視聴された。
「下肢静脈瘤」は、ふくらはぎをあまり動かさないライフスタイルなどが要因となって引き起こす病気で、血流が滞ることによって老廃物が貯留し、脚のだるさ、むくみ、こむら返りなどといった症状が出る。これを放っておくと、足の静脈がコブのように浮き出てくる様になる。
今回の講演では、下肢静脈瘤とエコノミークラス症候群の違いと原因、夫々の治療法、予防法について、目黒外科の齋藤陽(さいとうあきら)院長からお話いただき、身近な病気に対する知識を深める大変良い機会となった。

 

えっ!マレーシア
<ノール保健局長の活躍>

夕方5時の顔として、メディアで連日COVID-19の最新情報を発信しているマレーシア保健省のノール・ヒシャム・アブドラ保健局長。華人家庭に生まれ、マレー系家庭の養子になられた経歴をお持ちだという。
2008年に保健副局長に任命され、2013年3月から保健局長を務めており、データに基づく真摯な記者会見には多くの国民が注目する。その誠実な対応にも好感が持たれており、今年4月21日の57歳の誕生日には、国民からたくさんの祝福の言葉が寄せられた。誕生日プレゼントを贈った少女への返信でも話題になった。「勉強に勤しみなさい。将来、あなたがマレーシアを救う時が来るでしょう」
ノール局長の卓越したリーダーシップは、国内外のアワードを多数受賞している点からも見て取れる。そしてCOVID-19パンデミック対応の功績も大きく、マレーシア国王から名誉ある「Tan Sri(タンスリ)」の称号が授与された。コロナの戦いがまだまだ続く中、この国を導くリーダーたちを応援したい。

JCKLニュースレター
【編集委員】
  • 伊藤紀子(編集長)
  • 川村延義(副編集長)
  • 熊谷敦子(副編集長)
  • 澤村文江(編集委員)
  • 水田加代子(編集委員)
  • 森真由美(編集委員)
  • 矢内理砂子(編集委員)
  • 吉岡由佳(編集委員)
  • 吉田紀子(編集委員)
  • 佐藤なつみ(かとれあ会)
  • 能代奈々子(かとれあ会)

*掲載の内容は変更が生じる場合があります。
ご意見やご感想は事務局ニュースレター担当までお願いします。

office@jckl.org.my