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デジタル版JCKLニュースレター

タイムリー且つ皆様のお役に立つ情報発信を心掛け、毎月初旬にお届けしていきます。
 

今月の写真
<旧正月の飾り


クリスマスムードが終わると、マレーシアの街並みは徐々に赤色に染まり、チャイニーズ・ニューイヤーが間近であることを知らせる。写真は、1月中旬にチャイナタウンで撮った一枚。今年はコロナ禍のため控え目な雰囲気であったが、例年はお祭りのように賑わう時期だ。

中国では1912年に太陽暦(グレゴリオ歴)が採用されているが、今日でも伝統的な祝日は旧暦(太陰太陽暦)でお祝いされており、香港や台湾はもちろん、韓国、ベトナムなど、旧暦で正月を祝う民族も多い。かつて日本でも旧暦に基づいた生活をしており旧暦で正月を祝っていたが、明治6年(1873年)に欧米諸国が使っていた太陽暦を採用したのを機に、新暦の1月1日に祝うようになっている。

この旧正月、冬至から2回目の新月の日を1月1日にするというルールがあり、新暦の1月21日から2月20日の間に旧正月がやってくる。旧暦の1年は約354日しかなく(月齢周期約29.5日x12か月)、新暦と約11日の差があるため、2021年2月12日の旧正月が2022年には2月1日になるわけだ。閏月(一年が13か月)の年は約3年に一度あり、前年より約18日遅くなる。

また1月21日から2月20日は、二十四節気では大寒と立春の期間に当たり、寒さが底を打って春に向かう時期。旧暦では「新年は春から始まる」とされ「春節」と呼び、日本でも年始のあいさつに「初春」「迎春」など春を使うのはその名残とされている。

日本人にもゆかりのある旧正月を、ここマレーシアで祝うのもよい思い出になるのではないだろうか。

 
 


Happy Chinese New Year!
 

多民族国家であるマレーシアでは互いの宗教・文化を尊重し、各民族の祝日を共にお祝いする。マレーシアの人口に占める華人の割合は約25%であるが、華人の事業主も多く、1週間ほど休業するお店やレストランが目立つ時期だ。スーパーマーケットは開いているものの生鮮食品は品薄になることが多く、社会全体の動きも停滞気味になる。

コロナ禍で迎える2021年の旧正月は、異例の大人しい年明けになることが予想されている。旧正月15日間の慣習は家庭によって違いがあるが、ここでは例年の賑々しい祝い方や過ごし方をまとめて紹介しよう。

マレーシアでもライオンダンスが至る所で披露される

  大晦日の晩餐 Reunion Dinner

一年のうちで最も重要な食事といえる旧暦の大晦日の晩餐。
家族・親族が集まって食卓を囲むことに意味があるため、誰もが急いで実家に帰省する。手料理を準備する家庭が多いが、レストランを予約する家庭もある。いずれも、一年を無事に過ごせたことに感謝し、家族団らんとご馳走を愉しむひと時である。

 

 

  神仏に参拝 新年の安寧を祈る

元旦の掃除はタブーと考えられているので、夕食後に最後の掃除をする。そして0時前に自宅の神棚にろうそくを灯し、線香とたくさんの供物を上げて年越しをする。
日本の初詣と同じように中国寺院にも参拝するので、元旦と正月15日は院内や駐車場も混み合う。赤い提灯で装飾された壮麗な寺院を見ることができるのもこの時期で、訪れる人の心を癒し清めてくれるようだ。 
また、華人の墓参りと言えば清明節(4月5日頃)であるが、元旦の朝に墓参りをする家庭もある。特に親しかった故人に食べ物などを供え、旧年の感謝と新年の挨拶をするのだ。

KL日本人会近くの天后宮も美しい

  爆竹・花火 音と火気で邪気を払う

日本の年越しは除夜の鐘が静かに響き渡り厳かに迎えるが、華人の正月は爆竹と花火で始まる大層賑やかな年明けだ。現在中国では、安全性での問題や大気汚染への懸念もあり、大都市では一定の規制が行われているという。
あの激しい爆発音と火気が、厄や邪気を追い払い福を招くとされるので、うるさいほど目出たいというわけだ。日本人が立春の前日「節分」に、炒った豆を力いっぱい撒いて鬼退治する風習と無縁ではないだろう。

爆竹は邪気を払う

  新年の挨拶 「恭喜発財 gōngxǐ fācái ゴンシー ファーチャイ」
  • 新年快乐(楽):よいお年をお迎えください 。/ 明けましておめでとう!
    年末から年明けまで、長い期間使える挨拶。
  • 万事如意:すべての物事が順調に運びますように!
  • 恭喜発財:恭喜(おめでとう) 発財(財を生む) = 財運に恵まれますように!
    マレーシアンチャイニーズは Gong Xi Fa Cai を好むようだ。この言葉を掛けると大変喜ばれるので、ぜひ覚えておこう。
  アンパオ(紅包) 既婚者から子どもや独身者にあげるお年玉

チャイニーズ・ニューイヤーにも日本のお年玉と同じような「アンパオ」を配る習慣がある。アンパオは福建語なので、北京語の「ホンパオ」を使う人もいる。
社会人になって仕事をしていても独身であれば何歳になっても貰え、結婚した途端に渡す側になるのがアンパオの特徴。また、近所の子どもたちや、日頃お世話になっているガードマン、ごみ収集員など、少額をたくさんの人に配る傾向にあり、たくさんのアンパオ袋を用意する。
赤い包みは、旧正月が近づくとお店や銀行などで無料配布している。

アンパオの相場

  • 親しい親戚の子どもRM20-RM100 
  • 勤め先の独身者RM10-RM20 
  • 大勢に配るような場合RM5 

偶数値が良いとされるが、物価が上がった今日では一昔前のRM2アンパオは見なくなり、RM5以上が相場といえそうだ。どれだけ親しい関係にあるかによって違い、家庭毎の相場もあるのであくまで目安である。

 

  親戚訪問

大晦日から元旦にかけては夫の実家で過ごす日とされ、男兄弟の家族が実家に集まる。正月2日目は妻の実家に里帰りする日。従って、大晦日と正月2日目は大移動の日であり、各地の幹線道路で大渋滞が発生する。
しかし近年では、この里帰りのしきたりに限らず、各自のスタイルを重視する人が増えているというのが実情のようだ。
旧正月期間は、遠くにいる親族が年に一度集まるため、手土産とアンパオを持って行き来する。一日中あちらこちらで麻雀やトランプ遊びに興じたり、食べて飲んでしゃべって賑やかに過ごす。

 

  お祝い料理「イーサン(魚生)」

中国本土には存在せず、マレーシアとシンガポールだけで食されている正月料理としてイーサンが有名だ。具材は縁起が良いとされる生の魚(主にサーモンの刺身)、ニンジン、キュウリ、レタス、大根などの千切り野菜、カリカリに揚げたワンタンの皮、海藻などをドレッシングのような甘ダレで和える。
このイーサン、食べる前のアクションが重要というユニークな料理である。イーサンの皿をみんなで囲み、箸を高く持ち上げて混ぜながら繁栄と発展を祈念する。この時、掛け声「ローヘイ!」とともに飛び散るほど豪快に混ぜるのが良いとされる。
正月15日までの間に、各家庭で準備したりレストランやスーパーの持ち帰り用セットを利用する。

イーサン(円卓中央)

家族、友人、同僚など大勢でイーサンを囲む

  ライオンダンス

邪気を払い幸運を呼び込むとされ、新しい年の無病息災を祈って行われるライオンダンス(獅子舞)。赤や黄色のライオンが、太鼓やシンバルの音に合わせて踊る様子は生きているかのようで圧巻。
この時期、ショッピングモールや広場などあちらこちらで見る事ができる。家に呼ぶこともでき、各部屋を回って福を運んでもらう家庭もある。

商店や個人宅にも招く

ポールの上を飛び跳ねる見事な技

  福建系の華人は旧暦1月8日-9日を盛大にお祝い

福建系の華人にとって旧暦9日目は、元旦より重要な日とされる。
そのいわれは、玉皇大帝(道教の最高神)の誕生日1月9日に敵の軍隊が侵入してきた時、住民がサトウキビ畑に隠れて命拾いし、敵が去った後で正月を祝い直したという故事から、福建の正月と称され盛大に祝うようになったもの。8日目の夜から9日目にかけて、ひときわ盛大な爆竹や花火が上がるのはこのためである。
この期間には、生鮮市場で茎や葉っぱが付いたままのサトウキビが販売され、玄関に飾る家庭もある。
マレーシアの華人は福建系と広東系が多く、特にペナンでは福建系が圧倒的に多い。

  元宵節 (げんしょうせつ)

15日目は旧正月の最終日。旧暦新年の最初の満月の日で、多くの人が寺院へ出掛ける。
マレーシアでは「Chap Goh Meh」と呼ばれ、中華系のバレンタインデーとも称される。良縁を求める独身女性が、みかんの皮に自分の連絡先を記して寺院や公園の池や川に投げ、それを独身男性がすくうという縁結びの伝統行事が行われる。

  縁起の良い贈り物の一例

縁起が良いとされる物を贈り合ったり、「吉」と同じ発音になる鶏や「余」と同じ音の魚を食べたりする慣習がある。日本の正月で数の子や黒豆を食べたりするように、縁起の良いものを食べて運気を高めるのだ。 

  • みかん 
    財や幸運を呼び寄せると考えられており、偶数個だとさらに縁起が良いとされる。企業間でもお歳暮としてみかん箱を配ることが多い。ただし、南国のマレーシアでは足が早いので保管方法には注意したい。
  • パイナップル 
    富や財運を呼び寄せると考えられており、タルトや、生のパイナップルに赤いリボンを付けて贈る。パイナップルの形をした飾りも南国らしい縁起物として定着している。
  • くわいチップス
    日本でも正月に食べるくわい。薄くスライスして揚げ、軽く塩をまぶす。この時期にしか出回らないこともあって人気の一品。
  • ロウガン/バークワ(肉干) 
    中華風ジャーキー といえる保存肉で、福建省で生まれたもの。年間を通して販売されているものの、正月定番の一品として華人の心に根付いているおやつでビールにもよく合う。少し甘味があり、パンに挟むこともある。
  • ハンパー Hamper 
    お菓子や食材などを詰め合わせたイギリス発祥のギフトバスケット。お歳暮のようなもので、取引先や訪問先への手土産とする。RM100位からあり、予算に応じて選べ、スーパーマーケットやお茶・お菓子の専門店などで購入可能。
     

マンダリンオレンジは必須アイテム

みんな大好きクワイチップス

ロウガンと呼ばれる干し肉はお高め

食品を詰め合わせたハンパーを贈る

Q. 中華系の人はどんな準備をして正月を迎えるの?
A. 愛する家族・親族と喜ばしい新年を迎えるために、慌ただしくも心を弾ませ準備する。
  • 衣服を新調 
    新しい衣服で新年を迎える慣習があるため、旧正月前の衣料品売り場は家族連れが多い。赤色や桃色の上着、Tシャツが多く並び、赤色の下着を付ける人も少なくないとか。 
  • 贈り物
    どのショッピングモールでもビッグセールを開催するため、長いレジ待ちも覚悟で買い物に出掛ける。大晦日は、生鮮市場などで激しい混雑となる。
  • 訪問・来客用のお菓子とドリンク
    15日間は訪問・来客が続くため、日持ちするお菓子は年越し用品の中でも重要なアイテム。お菓子は、赤い蓋のプラスティック容器に入ったタイプが好まれる。この時期しか見られないお菓子が、正月気分をより一層盛り上げてくれるのだ。
    ドリンクは、どこのお宅でもジュースやビールを箱買いして来客に備える。そのまま出せる缶や紙パックが主流で、菊花茶、冬瓜茶、豆乳、ライチジュースが人気。
  • 大掃除と装飾
    来客用の食器や椅子、寝具などを整える。
    大掃除が終わったら、提灯や赤の二行連句、干支のイラストなどを飾って準備完了。
    代表的な飾りの一つに「福」という字があるが、逆さまに飾る人もいる。これを「倒福」と言い、​ 福が来るという意味の「到福」が「倒福」と同じ音であることから、福を逆さまにして福を招くという験担ぎの一つ。
  • アンパオの準備 
    銀行に行って新札や細かいお札に交換する。
    そして両親へのアンパオも忘れない。マレーシアでは両親へ仕送りをする人も多く、正月には少しまとまったお金を渡す家庭が多い。両親がお金に不自由していなくても、育ててもらった恩返しとしてお小遣いを渡すのだ。

絢爛たる装飾品に心が弾む  

春節ならではのお菓子

Q. お祝いの食事会にお誘いを受けたら?

A. 臆せず、アンパオと手土産をもって出掛けよう!

明るめの服装、ちょっとした手土産、そしてRM5やRM10といった少額で構わないのでアンパオ袋を多めに持って出掛けよう。新札でなくても、なるべくきれいなお札を準備できると良い。アンパオの意味が「福を分ける」ことにあるため、相手の年齢/既婚にこだわらず、参加者全員に渡しても喜ばれる。
マレーシア人は概してフレンドリーで寛容なので、あまり気負う必要はなく、縁起物を一緒に頂きながらみんなで楽しむことが何より喜ばれる。

2021年が皆さんにとって良い年となりますように! 

 
 


彫紙アートとは、色紙を重ねてアートナイフで彫り込んだ半立体的な作品のことで、林敬三先生が考案した日本発のアートです。筆者は、来馬前にそのインストラクター資格を取得していました。今回、詳しいテクニックは割愛しますが、その基本的な作成手順を ご紹介します。
シンプルな下絵(実物大の図案)をご用意しましたので、ぜひ挑戦してみてください。(Y)
(彫紙アートの製作技法は日本で特許を取得しています。その技法を正しく伝えていくために、彫紙アート協会公認インストラクターにのみ指導が許可されています。)
 

参考作品:マレーシア王宮
紙を12枚重ねています

重ねた紙の断面が立体的に見えます

用意するもの
  • アートナイフ
  • カッティングマット
  • 木工用ボンド
  • カッター
  • ホッチキス
  • 定規
  • 筆記用具
  • 下絵 (モスク)A5
  • 色画用紙 A5
    (1枚目)水色
    (2枚目)柄付き
    (3枚目)白
    (4枚目)青
    (5枚目)白
    (6枚目)黒

色は好きな色に変えてもOK
彫紙アートには「四六判 連量100kg」の厚さの紙が良いとされるが、マレーシアで売っている120gsmの紙の厚さが近い。今回は市販の色画用紙等を使用。
連量:用紙の厚さを示す単位で原紙1000枚の時の重さ(kg)

 

アートナイフ
画材店等に売っています

下絵ダウンロード
印刷してA5サイズにカット

作成手順

上から順に、下絵、色画用紙1,2,3,4,5,6 と重ねて、左端をホッチキスで3ヶ所止める。色画用紙の2~6枚目の右下に2~6の番号を書く。

②6の色画用紙の上にカッティングマットを置き、下絵の「6」の箇所を下絵~5枚目までをアートナイフで切り抜く。(この作業を彫紙アートでは“彫る”と言う)
「6」の箇所に6枚目の色画用紙の黒い色が現れる。
ポイント一度に全部カットしようとせず、1枚ずつカットしよう!

③5の色画用紙の上にカッティングマットを置き、下絵の「5」の箇所を彫る。

④4の色画用紙の上にカッティングマットを置き、下絵の「4」の箇所を彫る。

⑤3の色画用紙の上にカッティングマットを置き、下絵の「3」の箇所を彫る。

⑥2の色画用紙の上にカッティングマットを置き、下絵の「2」の箇所を彫る。

⑦右端の枠線に定規を当ててカッターで切り取る。断面を木工用ボンドで薄く糊付して固める。

⑧上下の枠線に定規を当ててカッターで切り取る。断面を木工用ボンドで薄く糊付けして固める。

⑨最後に左端の枠線に定規を当ててカッターで切り取り、断面を木工用ボンドで薄く糊付け。下絵を外して出来上がり。100均の額に入れました。

 

 

かとれあ会


ブキナナス身障者施設(Asrama Cahaya Rumah Wanita Cacat)クリスマス会


ブキナナス身障者施設は障がいをもつ女性のための養護施設です。
かとれあ会では、毎年こちらの施設で開催されるボランティアグループ主催のクリスマス会に参加し、入居者の皆様と交流しています。
今年はコロナの影響で例年通りのクリスマス会ではなく、クリスマスケーキやプレゼントをお届けしました。

お届けしたクリスマスケーキ

かとれあ会名誉会長・岡大使夫人とともにお届け


コロナ禍が続く中、施設の皆様が少しでも楽しい時間を過ごすことができたら嬉しく思います。
1日も早く再び交流の時間が持てるようになることを祈ってやみません。

 

 


大使館からこんにちは

<マレーシアと日本の姉妹・友好都市交流>

在マレーシア日本国大使館
広報文化部 書記官 岩井 麻吏

 「外交」という言葉からは、国同士の交流や関わりがイメージされますが、民間企業や自治体間の交流も、文化・教育・経済等の交流促進に大きく貢献しています。私は、大阪府堺市から大使館に出向していますので、今回は日本とマレーシアの自治体交流、中でも姉妹・友好都市交流に焦点を当て、その事例をいくつかご紹介します。皆様の出身都市やゆかりのある都市は含まれているでしょうか。


福岡県福岡市とペラ州イポー市
 両市の交流は、1977年に「福岡市青年友好の翼」という青年交流団がマレーシアに派遣されたことでスタートし、1979年には福岡市がマレーシアからの青年の受入を開始し、相互交流に発展しました。これらの交流を経て、イポー市より福岡市に対し、姉妹都市提携の希望が出され、1989年3月にペラ州スルタンでもあるアズラン・シャー副国王(当時)が福岡市を訪問した際に、両市の末永い友好関係を維持することで合意し姉妹都市提携に至りました。青年の相互派遣を通じた交流は、現在も続いています。
 また、福岡市とイポー市の姉妹都市締結30周年記念事業として、福岡市が設計と技術指導しリニューアルされた日本庭園がイポー市のD.R.Seenivasagam公園内の一角にあります。庭園では、新しく設置された園名碑をはじめ、日本の伝統的な木橋、枯山水、石灯篭、竹垣などを見ることができます。イポー市を訪れた際にはぜひ足を運び、日本を感じて下さい。

【福岡市・イポー市:姉妹都市30周年記念行事(日本庭園セレモニー)】


岡山県笠岡市とクランタン州コタバル市 
 笠岡市内で半導体部品を製造する企業ワコー電器(現ローム・ワコー株式会社)がコタバル市に進出したことをきっかけに交流を開始し、1999年10月に笠岡市とコタバル市は、友好握手都市提携に至りました。ローム・ワコー株式会社名誉会長の吉岡洋介氏は、2018年にクランタン州スルタンより、日馬交流の貢献に対し、ダトゥの称号を授与されています。
 民間企業から自治体へと交流の輪が広がり実現した友好握手都市締結は、2019年に20周年を迎えました。記念事業として、笠岡市とコタバル市の訪問団が互いの都市を訪問し、記念式典の開催、U-15サッカー交流試合などを通じて交流を深めました。

【笠岡市・コタバル市:U-15 サッカー友好親善試合参加選手・関係者懇親会】


鹿児島県日置市とセランゴール州スバンジャヤ市 
 民間レベルでの交流が長く続いていたことから、1999年から親善大使の相互派遣を開始し、両市は自治体としての交流を開始しました。2010年に在京マレーシア大使(Datuk Shaharuddin Md Som)が日置市役所を表敬訪問し、マレーシアとの友好都市締結を希望したことから、日置市は同大使他が紹介したスバンジャヤ市に友好交流都市提携を提案しました。スバンジャヤ市も提携を強く希望するとともに、鹿児島県で長年マレーシアからの留学生をお世話している下園聖子さん(吹上町(日置市)マレーシア交流実行委員会会長)など同交流にゆかりのある方々の貢献もあり、2012年に提携調印に至りました。なお、下園聖子さんは、日本とマレーシアの交流促進に寄与した功績を称えられ、令和2年度外務大臣表彰を受賞され、日置市関係者の方々も受賞を大変喜んでおられました。

【日置市・スバンジャヤ市:2019年スバンジャヤ市訪問団による日置市訪問】


埼玉県三芳町とセランゴール州ペタリンジャヤ市 
 1989年に東入間青年会議所とペタリンジャヤ市の青年会議所が姉妹提携をしたことがきっかけで、東入間域内の三芳町とペタリンジャヤ市の交流が育まれてきました。2012年、三芳町はペタリンジャヤ市内の先進的小中学校であるアジア・パシフィック・スマート・スクールに町の中学生を派遣し、2014年からは同校の親善訪問団を受け入れました。こうした交流を経て、2017年12月に、三芳町とペタリンジャヤ市は、姉妹都市提携に調印しました。
 埼玉県三芳町は、東京2020パラリンピックのマレーシア選手団を対象にホストタウンに登録しています。一般にホストタウンは選手団に大会前の合宿先を提供するなどします。三芳町は、「ハラル料理講座」「パラバドミントン体験会」などを通じ、マレーシアへの理解を深めています。

【三芳町・ペタリンジャヤ市:マレーシア訪問団歓迎パーティ(於:三芳町)】

 

 文化・経済・教育など様々な面で交流を図っている日本とマレ-シアの自治体の例は、今回紹介した事例以外にもあります。対日理解や日本とマレーシアの間のさらなる相互理解の深化を図るべく、当館としても日本とマレーシアの自治体の交流を積極的にサポートしていきたいと考えています。

 

 

今月のローカル食材

簡単バージョン!エビとチキンのチャークイティオ

料理講習会講師 ちはる

日本人会で開催した料理講習会では、本格的な味を追求するためチリペーストを作り、ラード、中華ソーセージ等を入れて調理した。MCO下ではそれらの材料も手に入れにくいと思うので、今回はチリペーストも作らない簡単バージョンのレシピを紹介する。

エビを入れることで良い出汁が出て、ラードや中華ソーセージとはまた違った美味しさが楽しめる。もちろん、この時間のある時にこそ本格的な味をという方は講習会のレシピでどうぞ。

調理時間は約3分という強火加熱が肝心なので、材料を準備したら1人分ずつ皿に分けておき、屋台の様に1人前ずつ作っていくのが美味しく作るコツだ。炒めすぎず、シャキッとした野菜の食感を残そう。

 

材料(多め一人分)写真の材料+卵+麺
ニラ ネギ モヤシ 各15g
人参 10g
フィシュケーキ(魚の練り物) 4切れ
エビ 3-4尾(頭と殻を取るが捨てない)
チキン(ササミ) 1本
ニンニク 1-2片
卵 1個
麺 200g
ドライオニオン(トッピング) 適量
 

 


調味料(混ぜ合わせておく)

ローカル醤油(写真中央) 大匙1
フィシュソース 大匙1/2
ティックソース*(写真左) 大匙 1
オイスターソース(写真右) 大匙1/2
植物油 大匙1
ゴマ油 大匙1/2 
*とろみのある真っ黒なソースでクッキングキャラメルとも呼ぶ。少し甘みがあり料理にコクを出す。ドライ・ワンタンミーの黒さもこのソースの色である。
 

 

laugh麺の下準備

クイティオ麺はたっぷりの油でコーティングされており、冷蔵保存すると一塊に固まってしまう。固まっている場合は、手でほぐしながらお湯に入れ、10秒ほど湯の中でほぐす。(固まり具合により時間を調整)

写真は450g入りの商品でたっぷり2人分

水を沸騰させて麺を入れ、かき混ぜたらすぐに引き上げる

ザルで水気を切って1人分ずつ分けておく


laugh炒める

  1. ニンニクを炒め香りが出たら、海老(ちぎった頭と殻も)、チキン、フィシュケーキを入れて白胡椒を軽く振り、炒める。辛口にしたい人は刻んだチリを加える。
  2. 麺を入れ、混ぜ合わせたソースを9割ほど入れる。(残りの1割は、最後に味見して足りなければ使う)
  3. 野菜を入れる。強火で手早く10秒ほど炒める。
  4. 卵を入れてかき混ぜ、9割方固まったら出来上がり。強火で作るので20秒ほどでOK。
    もし麺が乾きすぎたら、ほんの少し水を入れても良い。
  5. 皿に盛った後、エビの頭と殻を取り除き、ドライオニオンとお好みでチリフレークをかける。

ちぎったエビの頭と殻も一緒に炒める

麺、混ぜ合わせておいたソースを入れる

野菜を加え手早く炒める

卵を加え9割方固まったら完成!

 

*このシリーズで紹介して欲しい食材や調味料・スパイス等あれば、事務局までお寄せください。office@jckl.org.my

 

今月の漢方
<ものまね健康拳

国際中医薬膳師/中医実習生 坪井良和

漢方、鍼灸といえば気功や太極拳もセットで思い浮かぶのではないだろうか? 実際に気功や各種中国武術と中医学はその哲学的基礎を同じくし、元々は「いかに健康に長生きするか」という願いから派生したものである。

三国志にも登場する名医華佗は、5種類の動物:トラ、シカ、クマ、サル、鳥の動きをまねた体操「五禽戯」を生み出し、それが現在の気功や太極拳のもとになったといわれている。五禽戯ではそれぞれの動物の特徴的な動きを人間の五臓六腑の効能と関連付けていて、例えば、両手を左右に広げ、上下左右に優雅に振るという鳥の動作は、肺活量を鍛え、呼吸力を高め、さらには平衡感覚も養う。
華佗曰く「ヒトの体というものは適度に動かさなくてはならない。動くことで食事が栄養に代わり、血液の流れがよくなり、病は生じない。常に動いている扉の蝶番がさびないのと同じだ」。その教えを実践した弟子たちはいずれも90歳を過ぎても耳目聡明、自分の歯で食事がとれていたという。

中国武術には「五禽」のほかにも蛇拳や酔拳などあって、見ているだけでも面白いのだが、実際に真似をして体を動かしてみると、普段あまり気にしない筋肉や関節に気付く。ただでさえコロナの影響もあって家に閉じこもりがちだったり、WFHでついつい一日中パソコンに向かうことも多く、体を動かすことが少なくなってはいないだろうか? 「五禽」に限らず犬や猫なんかも面白いかもしれない。犬拳、猫拳、ナマケモノ拳……ちょっとした合間に思いついた動物や動作をまねて息抜きしてみてはどうだろう。
アメリカ在住の友人は、家で子供とエアー縄跳び(縄跳びを持っていると想像してその場で二重跳びやあや跳び等々)をしているそうだ。なかなかの運動量だし、ついつい笑ってしまってかなり楽しいらしい。体を動かして、さらに笑う。免疫を上げるには最強の組み合わせだ。

 
 

今月のおうちdeエクササイズ


当会の「呼吸法&体幹ゆるトレ同好会」NICO先生に、自宅で実践できる室内運動をご紹介いただく。

NICO先生からのメッセージsmiley 
皆様こんにちは。先月から再びMCOになり、おうちで映画や動画を視聴する時間がぐっと増えた方もいらっしゃるかもしれませんね。(はい・・・私もです!)

今回は座っている時間、寝そべっている時間が増えた方などを想定し、筋肉が落ちた事による便秘や猫背の防止に腰から背中にかけての強化エクササイズとストレッチ、そして体幹エクササイズを中心にメニューを組んでみました。
少しだけ有酸素運動も取り入れています。おうちの硬い床や滑りやすい床で脚を傷めないように、運動靴や滑り止め付きのソックスなどで衝撃を和らげた状態で行う事をおススメします。
とてもシンプルな動きばかりですが、継続する事で身体がしなやかに変わっていきますよ~。

どうぞ今月もStay Healthy&Happyな毎日をお過ごし下さいね!


①00:14~ 腕・肩・胸・肩甲骨周りのほぐし
②01:40~ 体側のストレッチ&体幹強化
③03:15~ 腰・背中・体幹の強化
④04:42~ ひじとひざのくっつけ合いっこ&バランスエクササイズ(脚と体幹の強化)
⑤07:08~ リクライニングバランス(体幹の強化)
⑥10:57~ あやつり人形のポーズ(ひざ裏&もも裏のストレッチ /腰・背中・腕&おなかの強化)
⑦13:45~ あやつり人形の小さなジャンプ(有酸素運動)
⑧15:33~ おしりのストレッチ
⑨18:08~ クールダウン・頭回し(首周りのほぐし)

安全&効果的におこなって頂く為に、最初から通して実践することをお勧めします。

 
 

えっ!マレーシア
<グリーンパケット


マレーシアにも日本の様にお年玉やお祝い金を包む習慣があり、チャイニーズ・ニューイヤーには赤色の「アンパオ」、ハリ・ラヤには緑色の「グリーンパケット」と呼ばれるポチ袋が使われている。グリーンパケットはマレー語で「Duit Raya」と呼ばれ、イスラム教で聖なる色とされる緑をベースに、アラベスクなどでデザインされた美しい包みだ。

実はこのグリーンパケット、元々マレー系の文化ではなく、マレーシアンチャイニーズのアンパオ由来とされている。チャイニーズ・ニューイヤーにアンパオを配る慣習がマレー系マレーシア人にも広がり定着したもので、他のイスラム圏では見られないものである。このグリーンパケットが存在するのは、ここマレーシアとシンガポールだけなのだ。

特集で述べたイーサンといい、マレーシアとシンガポールには共通する文化や風習が多い。両国のイギリス植民地時代の歴史、1965年にシンガポールがマレーシア連邦を脱退して独立した国家であることなどを考えれば、「発祥」「元祖」「本家」をめぐって何かと論争が起こるのは、当然のことなのかもしれない。
 

 
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