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JCKLニュースレター
タイムリー且つ皆様のお役に立つ情報発信を心掛け、毎月初旬にお届けいたします。

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第49回盆踊り大会の報告
2025年の盆踊り大会は Sunway City Kuala Lumpur を共催者に迎え、会場を Petaling Jaya にあるSunway Pyramid Shopping Mall の屋外駐車場に移し、7月12日(土)と13日(日)に開催いたしました。お天気にも恵まれ、来場者数は2日間で5万人となり、大盛況のうちに幕を閉じました。
開催にあたりましてご寄付をいただきました企業・団体様、ご協力いただいたボランティアの皆様、そしてご来場の皆様に心より感謝申し上げます。
ご来賓の皆様
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セランゴール州政府首相 ダトースリ アミルディン
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在マレーシア日本国大使館 四方敬之大使
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KL日本人会 (JCKL)
星合大会長
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KL日本人学校 (JSKL)
瀨戸保彦校長
サンウェイグループ創業者兼CEO タンスリ ジェフリー・チェア
Sunway City Kuala Lumpur が開いた記者会見にて
(左から)スバンジャヤ州議員、Tourism Selangor CEO、セランゴール州観光大臣、四方大使、Sunway Mall CEO、JCKL星合会長
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記者会見場から特別観覧席に移動中の四方大使他 VIP
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今年は初めての2日間開催ということで、JSKL中学部3年生だけでなく1・2年生も太鼓演奏と踊り手を務めました。
ローカル校からは、1日目に44名の生徒が参加し、共に盆踊りを盛り上げました。
12日(土)に櫓の上で太鼓演奏と踊りを披露したJSKL中学部3年生34名
13日(日)はJSKL中学部2年生が櫓で太鼓演奏と踊り手を務め、JSKL中学部1年生は櫓の前で踊りました
和太鼓の打音が会場に響き渡ると、一気に盆踊りムードが高まりました
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来場者は櫓の上の生徒に倣って踊りますので美しい動きを心掛けました
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多彩な品揃えで来場者の満足度も高かったブースエリア。賑やかな呼び込みもあり、あちこちに行列が出来ていました。
開場の16時から閉場の23時まで大盛況でした!
ノンハラルのエリアもありました
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アツアツの鉄板焼き
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タコス風二つ折り寿司
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宇治抹茶ソフト
特大のタコの足に驚き!炭火焼きの香りがたまりません
ハラル認証取得の日系ラーメン屋さんのスープは、鶏の旨味が凝縮
キャメロンハイランド野菜(オクラと白コーン)をグリルしたおつまみ
屋台の定番、イカの丸焼きはマレーシアの人にも好評でした
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抹茶大福や柚子大福もありました
冷たいカットフルーツと生ジュース
5段のチョコレートファウンテン!
苺やマスカットなどのフルーツ飴
美味しいと評判のベーグル屋さんも出店していました
特別価格での販売ということで燃える販売スタッフ☆ 試飲もあり
子ども達が夢中になった金魚すくい
浴衣とお面も販売していました
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一番乗りの来場者 Mr. Kumaran
「この近くで働いています。去年も参加しましたが、今年は会場が変わるということで、どんな感じになるのか楽しみにしてきました。今日はSunwayに14時に着き、15時に並び始めました。明日も友人と来る予定にしています。屋台メニューが楽しみです!」
従妹3人組
「手に持っているのはネギの特大パンケーキ。パリパリで美味しいですよ。盆踊りには何回も来ていますが、会場が変わって雰囲気も違いますね。スタジアムでは踊るスペースが十分にあって良かったのですが、今日はちょっと心配です。でもお店がかなり増えたのは嬉しいです」
玉田さんご家族
「3か月前にKL日本人会に入会したばかりです。今日は息子が櫓で踊るので、楽しみに見に来ました。KLの盆踊りは大規模と聞いていましたが、想像以上に盛大なイベントで驚いています」
お似合いカップル
「桜ジェラートがおいしそうだったので、待ち列が長かったけれど並んで買いました。去年よりかなり出店数が多く、種類も豊富でとても良いですね。ゆっくり回っていろいろ楽しみたいと思います」
浴衣姿が素敵で、周りの目を引いていました!
帝京マレーシア日本語学院の学生さん
「今回が初めての盆踊りです。学校で日本語を勉強したことで日本文化への興味が深まったので、一度来てみたいと思いました。来年2月に帝京マレーシアを卒業し、4月から日本の大学に通う予定です」
とても上手な日本語で話してくださいました!
カレッジで学ぶ3人組
「3人とも調理師になるための勉強をしています。別の友人から、このイベントの情報が送られてきて、一度行ってみたいと思いました。とにかく日本のすべてが大好きで、この3人で日本にも行ったんですよ。浴衣は京都で買ったものです」
社会人5人組
「この中の一人が浴衣を6枚持っていて、みんなに着付けてくれました。浴衣が初めての子も、着心地がいいと感じています。 ここに着いたらもう踊りが始まっていたので、まずは踊ります。その後に屋台のほうへ移動して、いろんな食べ物を楽しみたいと思います」
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●Tourism Selangor
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美しい伝統衣装で迫力あるマレーシアンカルチャーダンスを披露
●Sunway Lagoon
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さすがプロのダンサー!観客を惹きつける優雅なパフォーマンス
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今年は新しい会場での開催ということで、来場者の皆様にはご理解とご協力をお願いし、2日間とも混乱もなくスムーズに進行しました。誠にありがとうございました。
公共交通手段
会場入口はBRT (Bus Rapid Transit) の 「Sunway Lagoon」 駅に隣接し、アクセス良好。
駐車場
会場周辺にはサンウェイグループビルの駐車場が多数あり、マイカーでの来場者にも便利なロケーションでした。
救急対応
会場入口に救急車を待機させ、救急コーナーも2か所に設置しました。安全対策に力を入れ、皆様に安心して楽しんでいただけるよう努めました。
会場内の救急コーナー
開場時刻の16時には、入場を待ちわびる人の長蛇の列が出来ました
来場者登録をした後に送られてくるQRコードを入口で提示して入場します
来場者にはオリジナル団扇が配布されました
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中林徹 盆踊り実行委員長
2025年第49回盆踊り大会は、盆踊り大会史上初めて、マレーシア企業との共催という形を取り、それにより場所も変更、日程も2日間 (7月12日、13日) というすべて初めての試みで実施する事になりました。共催頂いた企業をはじめ、昨年同様に多くの方々の協力を得て、2日間で延べ5万人ほどの来場者を迎え入れ、無事大会を終える事が出来ました事、心より感謝申し上げます。
2日間の開催となったため、今年はKL日本人学校の生徒のパフォーマンスも中学3年生だけではなく、一日は中学1、2年生が主体となりパフォーマンスを披露させて頂きました。中学生の皆様には良き思い出になったのではないかと思っております。
その生徒達のパフォーマンスのお陰もあって、この伝統的な盆踊り大会の本質的なところは、色々と形式は変われども、今年も引き継がれたのではないかと思っており、またこれが49回の重みでもあると痛感させて頂いた次第です。
新しい形式での開催であった為、盆踊り大会実行委員メンバーの方々にはぎりぎりまで準備に奔走頂き、また、日本人会事務局、KL日本人学校、日本国大使館、夫々の方々にも、準備期間、当日とも多大なるご協力を頂いたこと深謝申し上げます。また、東方政策元留学生同窓会 (ALEPS) 、マレーシア元留日学生協会 (JAGAM) 、マレーシア日本人商工会議所 (JACTIM) 、セランゴール州観光局と関連の政府関係者、セランゴール州投資局からも継続した当該イベントへのご理解、ご協力を賜りました事も併せ御礼申し上げます。
盆踊り大会は、KL日本人学校中学生及び提携校の生徒達にこの伝統行事を体感してもらう事、同様に来場者の方々にも体感してもらいそれが日馬友好の一助になる事を主な開催目的としております。新しくマレーシア企業の大きなサポートを得ながら、今年もその目的は達成できたのではないかと思っております。この盆踊り大会が益々、“みんなの大会”になっていっているのを実感し、改めて皆々様に感謝申し上げたいと思います。
本当に有難うございました。
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●プログラム
4:00pm 開場、屋台開店
6:30pm~8:30pm
盆踊りセッション&パフォーマンス
11:00pm 屋台閉店、閉場
クアラルンプール日本人会
クアラルンプール日本人学校
在マレーシア日本国大使館
Sunway City Kuala Lumpur
協賛
マレーシア日本人商工会議所
セランゴール州観光局
後援
セランゴール州政府
セランゴール州投資局
協力
Pingmin Market
支援企業・機関と寄付者
以下のリンク先をご覧ください。
The 49th Bon Odori Supporters & Donors List
関係者皆様からの多大なるご支援ご協力に、厚く御礼申し上げます。

今月の写真<第49回盆踊り大会>
表紙の写真は7月12日・13日の週末に開催された盆踊り大会の風景。日本文化を紹介する当地イベントの中でも、この盆踊りは半世紀近くの歴史があり、マレーシアの人々に広く知られるイベントとなっている。今年もこの日のために立派な櫓が建設された。
会場の入口近くには100店ほどの屋台が軒を連ね、家族連れや友人グループでたいそう賑わいを見せ、夏祭りそのものだった。手にいっぱいの食べ物、ドリンク、デザートを買い求めたら、木陰に腰を下ろし、話に花を咲かせる。旧友との再会の場にしているグループも多いし、地方から駆け付ける熱心な盆踊りファンもいらっしゃる。
屋台メニューを楽しみ、少し涼しくなった夕暮れ時に盆踊りセッションはスタート。和太鼓が鳴り響き、盆踊りの民謡が流れ出すともう完璧な日本の盆踊りになっている。さあ、日本文化が大好きなマレーシアの人たちと輪になって踊りましょう。
料理講習会講師 ちはる

タピオカミルクティーに欠かせないもちもちとした食感と強い弾力のタピオカパール。その原材料である「キャッサバ (芋) 」を使ってマレーシアの伝統菓子「クエ」を作ってみたいというご意見があり、今回紹介することになりました。
キャッサバで作るクエには、オーブンで焼くタイプとここで紹介する蒸すタイプがあり、焼きは香ばしく、蒸しはねっとりとした食感で、バナナの葉とパンダンの葉が香る優しく素朴な味が魅力です。
※クエは「お菓子」を意味するマレー語で、原材料や作り方により様々な種類のクエがある。米粉、もち粉、タピオカ粉で作るものが多い。
🍳 材料 12個分 (甘さ控えめ)
- キャッサバ 約700g *
- ココナッツミルク 150ml
- 水 150ml
- グラマラッカ 100g
- 砂糖 大さじ2
- 塩 少々
- パンダンリーフ 2枚
- バナナの葉 適量
*分厚く皮を剥くため、すりおろすと正味約400gになる

キャッサバ Cassava
RM7/kg
芋の味と食感は、甘みの少ないサツマイモに似ている。
やせた土地でもよく育つため熱帯で多く栽培されているが、青酸配糖体という水溶性の毒があるため生では食べないこと

ココナッツミルク Coconut Milk RM4/200ml
フレッシュな冷蔵タイプ、常温保存の真空パックなどがある。傷みやすいので早めに使い切ること。余ったら冷凍庫で凍らせて保存

グラマラッカ(椰子砂糖) Gula Melaka RM9/袋
椰子の樹液を煮詰めた砂糖で、コクのある甘さにほのかな酸味がある。グラマラッカは筒状の塊なので、包丁などで削って使用する

パンダンリーフ Pandan Leaf RM3/袋
香り付けのハーブ。緑色の着色料としても広く使用されている
🍳 下準備

バナナの葉
バナナの葉をよく洗い、熱湯で5秒茹でる。冷めたら、ハサミで包みやすい大きさに切り揃えておく

キャッサバ
①まず皮むき器で表面の茶色の皮を剥く

②その後、包丁を使って硬い部分の皮を剥く

③キャッサバに含まれる毒は皮に多く含まれるため皮は厚めに剥くこと

④おろし器でおろす時、中心の硬い筋は廃棄する

⑤おろしたキャッサバを布巾で包んで固く絞り、可能な限り水気を切る
(布巾に残ったキャッサバは下記の作り方②で使う)

⑥絞った水分をしばらく放置すると、水と澱粉に分かれてくる

⑦ボールを静かに傾けて水分を捨て澱粉のみを使う (この水分には毒が含まれる)
🍳 作り方

①鍋にココナッツミルク、水、グラマラッカ、砂糖、塩、結んだパンダンリーフを入れ、弱火でグラマラッカを煮溶かす

②ボールに、水分を取り除いたキャッサバと①を入れ、そこに澱粉を入れてよく混ぜる。もし水分が蒸発し過ぎていたら水を少し足す

③バナナの葉に、②の生地を大さじ1杯半載せる

④中身が出てこないように折り畳む

⑤向こう側を折り返す

⑥両サイドも折り畳んだら完成。折り目を下にして蒸し器に並べる

⑦20~30分蒸して艶のある茶色になっていれば完成 (クリーム色の包みはベーキングペーパーで包んだもの)

⑧バナナの葉の代わりにベーキングペーパーで包んでもよいが、バナナ葉のほうが風味があって美味
今月の漢方
<汗と湿邪>
国際中医薬膳師、中国黒龍江中医薬大学中医学学士 坪井良和

汗蒸養生館
近所に「汗蒸養生館(サウナをメインとしたヘルスセンター)」が立て続けに2軒オープンし、そのうちの一軒に行ってみた。韓国式と聞いていたが、実際には日本の岩盤浴に近く、温められた天然石の上に横たわり、汗をかいて“デトックス”を促すというものだった。体験は45分。室内は蒸気で満たされており、仰向け・うつ伏せ・座るなど指示された時間で体勢を変えながら、水を飲みつつじっくり汗をかいていく。予想以上に高温で正直耐えられるか不安になるほどだったが、終わる頃には芯から温まり、想像以上に汗をかいてスッキリした。腰痛がほんの少し軽くなった気もする。
韓国式伝統サウナの汗蒸幕、一般的なサウナ、岩盤浴などによる発汗は、冷え性の改善・疲労回復・美肌・代謝促進・肩こり緩和・ダイエット効果などがあるとされ、中医学でいう「湿邪の排出」という観点からも理にかなっている。
「湿邪」とは、体内にたまった余分な水分のこと。外気や飲食から体内に取り込まれた水分は、本来は体の潤いや血液のもとになったり、汗や代謝物として老廃物の排出につかわれる。脾胃(消化器系)の働きが落ちると、この循環が崩れ、余分な水分が排出しきれず体に滞り、不調を引き起こす。
以下に症状の一部を挙げる。
- 頭にたまれば:頭痛、めまい
- 胃腸にたまれば:食欲不振、吐き気、下痢
- 関節にたまれば:肩こり、腰痛
- 皮下にたまれば:むくみ・にきび・かゆみ

この湿邪に対しては発汗や利水(水分の効果的な排出)といった方法が有効。薬膳では、ナス、トマト、キュウリや冬瓜などの利水効果のある夏野菜、小豆やひよこ豆など脾胃を元気にする豆類などの食材を、発汗を促す生姜・ねぎなどの香味野菜、呼び水となる適度な水分とともに食すのがおすすめ。「冷や汁」や「冬瓜スープ」「薬味たっぷりのそうめん」などの日本の夏の料理はまさに理にかなっている。

冷や汁

ミネストローネ

冬瓜スープ
また、発汗を促す入浴や運動も効果的だが、日本と違いマレーシアでは湯船に浸かるのが難しいため、時にサウナなどで汗をかくことはよい代替となる。ただし、やみくもに発汗すればよいというわけではない。体調や体質によっては逆効果になる場合もある。一般的な例を挙げよう。
- 病中、病後
- 妊娠中、高齢者、月経中の女性
- 心疾患、高血圧、呼吸器疾患を持つ人
上記の3つはサウナや岩盤浴の利用を控えるよう注意書きがあることが多いのだが、これ以外に「手足の冷えは気になるのに、頭部は火照りがち」「温めると皮膚のかゆみ、頭痛や関節痛など体の不調が増す」というタイプは注意が必要。必要な水分まで奪われて体調がより悪化することもある。

たまには汗をかいてリセット
汗蒸だけでなく、鍼灸やカッピング、刮痧(カッサ)など東洋医学の施術には「気の流れを整えて体内の『邪気(不調の原因となるもの)』の排出を促す」目的がある。だが、その結果、ふだんとは違う気の流れとなり、効き目があるほど刺激が強く、体の負担になることも。施術中にめまいや吐き気を感じたらすぐに中止し、水分をとって休もう。ふだんから気になる症状があるときは必ず施術者に相談しよう。また施術中はできる限りスマートフォンなどを手放し、ゆっくり自分の体と向き合うこと。施術者による気の操作に合わせて、自分の気も集中させることで、効果もぐっと高まる。ぜひお試しあれ。
活動報告<出産準備教室>

看護師・助産師・保健師・栄養士などの資格をお持ちの会員ボランティアの方々により、第81回出産準備教室が6月12日、19日、7月5日の3回コースにて開催されました。
今回は7組のご参加を頂き、妊娠・出産の基本的な知識、赤ちゃんに関する事、妊娠中・産後の栄養と食事、マタニティヨガの実践など内容は多岐にわたりました。
また、以前にこの教室に参加しマレーシアで出産された方々にお越し頂き、出産時の貴重なお話や手続きの流れなどの体験談を直接聞ける機会もありました。
最終日は土曜日に行われ、これからパパになる方々も参加されて、赤ちゃん人形を使い沐浴体験を行いました。妊婦体験ジャケットもあり、それを着用された男性方は靴下を履くなど妊娠中の日常生活での動作の不便さや、体重の増加による負担を感じることができ、パートナーへの理解を深めておられました。
頂いた感想の一部を紹介します。
・講師のみなさんがとても親切で、楽しく講座を受けることが出来ました。
・周りに妊婦さんがいなかったので、今回つながりが出来てうれしかったです。
・体験談が非常に参考になりました。
次回の日程は、決まり次第 ホームページ 等にてお知らせします。
はぐくみ会<七夕>

7月2日 (水) にはぐくみ会が開催され、15名のお子様のご参加がありました。
この日のテーマは「七夕」で、持ち帰ってお家でも楽しめるような小さめの笹かざりを作りました。ボランティアスタッフさん手作りのかわいらしいおりひめとひこぼしの笹飾りに顔を描いたり、短冊に願い事も書きました。またピアノに合わせて「たなばたさま」の歌あそびも行ないました。
最後にスタッフさんおすすめの絵本を読み、この日の活動を終えました。


8月31日 Independence Day/National Day 独立記念日/ナショナルデー
マレーシア前身のマラヤ連邦 (現マレーシアの半島部分) が1957年8月31日に英国から独立を勝ち取った日。マレーシア初代首相トゥンク・アブドゥル・ラーマン氏が独立広場で「ムルデカ! 」(マレー語で独立の意)を繰り返し叫び、独立を宣言した歴史的な日である。
8月に入ると、いたる所に大小さまざまな国旗が飾られるようになる。国旗の赤と白の14本の横縞は、13の州と連邦直轄領を表しており、黄色の月と星はイスラム教の国であることを表している。


えっ!マレーシア <インド系 玄関の魔除け>

玄関に飾られた黒いお面、丸い鏡、神様の額縁、杖
街歩きをしていると、ショップロットの一角のインド系雑貨店等の入り口に、なんとも興味深いものが飾られているのを目にすることがある。怖い顔のお面、鏡、杖、神様の額縁などだ。
写真の左に写る黒いお面は、ドリシュティボンマイ(Drshti Bommai)と言われ、主に南インドで見られる魔除けのお守りだ。ギョロリとした目、鋭い牙と舌を出した口が特徴的な激しい顔をしている。邪視から身を守る目的で家や店、建築現場などで飾られる。邪視は、悪意のある視線によって危害、不幸、破壊をもたらすと考えられている。ともに飾られた鏡も邪視を跳ね返す目的があるとのことだ。
また、冬瓜が軒下に吊るされていることもあり、一枚目の写真で登場した黒いお面のドリシュティボンマイが描かれているものもある。筆致の違いはあるが、鋭い牙と舌を出した口はいずれも魔除けのお守りドリシュティボンマイの特徴を表している。この光景に馴染みのない日本人にとっては、なぜ冬瓜が吊るされているのか、不思議でどこかユーモラスにさえ映るかもしれない。こうした冬瓜は大抵長い期間腐ることなく吊るされるものだが、短期間で腐ってしまった場合、邪視が自分に向いており、それを吸い込んだために腐ったのだと考えられるそうだ。

軒下に吊るされた冬瓜も魔除け

怖い顔ほど魔除けの効果あり
日本でも昔から節分には鬼を払うとして玄関に鰯の頭と柊を飾ってきた。また、盛り塩をすることで邪気を吸い取ると考える人もいるだろう。鬼瓦は魔除けを意味すると言われている。
ここマレーシアでも、普段見過ごしがちな何気ない景色にふと目を凝らすとき、異質な世界のようで、どこか普遍性を感じる人間の営みに出合うことがありそうだ。
JCKLニュースレター
【編集委員】
- 柳井 教男(編集長)
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