デジタル版
JCKLニュースレター
タイムリー且つ皆様のお役に立つ情報発信を心掛け、毎月初旬にお届けいたします。

令和八年のKL日本人会新年会が1月10日(土)に開催され、約2,000名の会員様のご来場がありました。
午後4時に始まった新年会は、鏡開き、振る舞い酒、お正月遊びを始めとした盛りだくさんのプログラムが同時進行し、午後8時に大盛況のうちに幕を閉じました。当日はお天気にも恵まれ、屋台ではお祭りのような賑やかさも感じられました。
ご来場いただいた皆様、当日ボランティアとしてお手伝いいただいた皆様、帝京マレーシア日本語学院の学生さん、誠にありがとうございました。
中国の獅子舞・ライオンダンスで新年会を盛り上げます!
ポールの上で踊るアクロバティック ライオンダンス
今年は、緑、赤、黄の3匹のライオンが登場
◆ オープニングセレモニー
▼新春琴演奏
オープニングセレモニーは琴演奏でスタート!
▼四方大使よりご挨拶
▼KL日本人会 星合会長
▼JSKL幼稚部の園児によるパフォーマンス
ピアニカで「きらきら星」を演奏。「十二支の歌」に合わせて見せるジェスチャーの可愛らしさに観客も笑顔に
▼鏡開き
(左から) JACTIM鳴釜会頭、四方大使、JCKL星合会長
▼振る舞い酒
ホールにいらっしゃる来場者の皆さんで...「乾杯!」
▼変面ショー
変面は中国の伝統芸能。
キレのある踊りとお面の早変わりで、大人も子供も釘付け!

目の前で瞬時に赤、青、白などに変わるお面に驚きの連続でした。
最後に「もうネタ切れ」といって素顔を見せながら、観客の拍手でもう一度、最後の早変わりをして見せると拍手喝采の大盛り上がり!
◆ お正月遊び・体験コーナー
▼おみくじ
おみくじを引いて、出てきた運勢に思わず笑いが。おみくじ掛けもあり結びました。よい1年になりますように
▼福笑い
目を閉じて、おかめ・ひょっとこの顔のパーツを手探りで置きます。おもしろい顔が出来たら大笑い
▼射的
点数の付いた的に狙いを定めてエイッ!5発の合計で高得点を取ると景品 (数量限定) がもらえました
▼スーパーボールすくい
水槽の中で泳ぐボールをポイですくい上げるゲーム。ゆっくり・やさしく・落ち着いて
▼お茶席
1席15名ずつ茶室に入り、3席おこなわれました。美しい御菓子とお茶を頂きました
▼餅つき体験
杵は大人用と子供用がありました。JSKLの先生の掛け声に合わせ、楽しくつきました
◆ 展示コーナー
▼迎え花
胡蝶蘭を使った豪華アレンジメントはHOUSE OF PETAL@朝日カフェによるプロデュース
▼JSKLの書き初め作品
校内で選ばれた小学部1年生から中学部3年生までの作品を展示
▼書道部の作品
楷書・行書・草書などの書体で、文字の美しさを追求しています
▼パッチワークキルト同好会
時間と手間をかけることで生まれる温もりや、個性、豊かさが感じられます
▼絵画部の展示
常設展示エリアに展示されており、午年にちなんだ作品が目を引きます
▼新年のお飾り
2026年の干支は 丙午(ひのえうま)。丙は五行の「火」を表し、午も火の性質。火 × 火の強いエネルギーのある年とされています
◆ 部・同好会のプログラム
部・同好会によるステージパフォーマンスやワークショップ等のプログラムは、活動紹介と日頃の練習の成果を発表する場になっています。同時に、新しい仲間を呼び込む機会にもなっているそうです。どのプログラムからも、みなさんの努力と情熱がしっかり伝わってきました。
▼筝曲演奏同好会
琴の気品ある響きが広がり、会場は新春ムードに包まれます
▼MKゴスペルクワイヤ同好会
軽やかな歌声と美しい衣装に子どもたちも目をキラキラ。「Hallelujah!!」「I will follow him」「Joy to the world 」の3曲
▼KLフラハイビスカス同好会
優しい音楽と優美な動きで、観客に癒しのひと時を届けます。曲は「プアマナ」「エピリマイ」「クウプアイリマ」
▼KLウクレレ同好会
歌を口ずさみながらつま弾くウクレレの楽し気なリズム。「亜麻色の髪の乙女」「365日の紙飛行機」など3曲
▼キッズヒップホップダンス同好会
リズムに乗ってのびのび踊る姿に、観客も大声援。全員でエネルギッシュなダンスを披露
▼バラードバンドサークル同好会
第二部の締めくくりは、しっとり大人のムードのバラード。曲は「イマジン」「笑ったり転んだり」「Home」など6曲
◆ 屋台でひと息
駐車場スペースには、日本食を中心とした屋台が10テント並びました。飲食スペースでは、ご家族やご友人とテーブルを囲んで、にぎやかに談笑する姿がたくさん見られました。
屋台は午後4時から午後8時まで営業しました
鉄板焼きの焼きそば!鰹節もたっぷり
食べやすいハーフサイズのハラルラーメン
鶏肉の鉄板焼きと焼きおにぎり
日本の牛丼はマレーシアにもすっかり浸透しました
巻き寿司、焼き魚、唐揚げ、厚焼き卵のお弁当
焼きたてアツアツのたこ焼きも大人気
お好み焼き、たこ焼き、唐揚げ、ドリンク類
紅白大福、栗大福、豆大福など
たい焼きは3種のフレーバー
イチゴかき氷、カットフルーツ
よく冷えたビー玉入りラムネ
抹茶オレ、ほうじ茶オレも
フィギュア等、日本のトイの販売
日本酒をプロモーション価格で
生ビールで乾杯!
◆ 新年会はいかがでしたか?
▲ご自身の書道作品の前で… 有田さん
「JSKLの授業で制作した書道作品『明るい心』が展示されていてうれしいです! 新年会参加は2回目で、今日は射的、スーパーボール、餅つきを楽もうと思って来ました。おみくじを引いたり、全部楽しかったです。もうすぐ本帰国なので、よい思い出になりました」
▲本岡さん
「今回で4年連続の参加になり、毎年餅つきを楽しみにしています。小学生になってからは、学校で行う書き初めで選んでもらえるように、毎年二人でがんばっています」今年は男の子の作品が展示されていました。おみくじも大吉だったそうです。良い一年になりそうですね!
▲部・同好会のステージを観賞 井上さん
「ご縁のある方々がステージ出演するので応援に来ました。出演者みなさんの笑顔が素敵で、キラキラ輝いて見えました。この日のために、一生懸命準備してこられたのだと思います。皆さん素晴らしいパフォーマンスで胸に響きました。新年会には初めて来たのですが、出店も豪華で驚きました 」
◆ 新年会実行委員長よりご挨拶
浅井実行委員長
令和8年1月10日、第31回KL日本人会新年会を皆様と共に迎えることができました。本年も約2,000名もの方々にご来場いただき、盛大に開催できましたことを心より御礼申し上げます。
会場では、恒例のライオンダンスを皮切りに、新春を彩る琴の演奏、園児の皆様によるダンスと合唱、中国伝統芸能の変面ショーなど、多彩な催しが披露されました。さらに、もちつき体験、縁日を模したスーパーボールすくい、射的、おみくじなど、日本文化を感じていただけるイベントを多数ご用意し、多くの方々に楽しんでいただきました。
今回、昨年に続き新年会実行委員長として運営に携わらせていただきましたが、本会がクアラルンプールに在住される皆様にとって、世代を超えて交流できる貴重な場であることを改めて実感いたしました。来年以降も、さらに魅力ある新年会となるよう努めてまいります。
最後に、本会の開催にあたりご尽力いただきました各実行委員、事務局の皆様、そして当日運営を支えてくださったボランティアの皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。今後ともKL日本人会へのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げるとともに、皆様にとって素晴らしい2026年となりますことを心よりお祈りいたします。
第31回新年会にご協力いただいた方々
AEON Credit Service (M) Bhd
Hitachi eBworx Sdn Bhd
Hibari Clinic
Hong Leong Assurance Bhd
MSIG Insurance (Malaysia) Bhd
SECOM (Malaysia) Sdn Bhd
KL日本人会クラブ活動(部・同好会)
在マレーシア日本国大使館
帝京マレーシア日本語学院
その他ボランティア
今年も多くの方々にご協力いただきました。厚く御礼申し上げます。
第31回新年会実行委員会


今月の写真<アクロバティック ライオンダンス>
ライオンダンスとは、太鼓やシンバルのリズムに合わせてライオンが華麗に舞うパフォーマンスで、招福駆邪として演じられる。地上で舞うライオンダンスの起源は古いが、ポールの上で演じるアクロバティック ライオンダンスは比較的新しく、1992年にマレーシアのジョホール州ムアのライオンダンス団体・KSK(Kun Seng Keng Lion and Dragon Dance Association)が世界選手権で披露したのが最初とされている。のちにアクロバットは国際大会での標準的な演舞形式となっていくが、マレーシアはその開拓者なのである。
実はライオンダンスにも、そのパフォーマンスを競う世界大会がある。2年に一度Genting World Lion Dance Championshipという世界ライオンダンス選手権が開催されている。1992年の第1回大会では、前述のKSKチームがアクロバットな技と革新的なスタイルを初披露し、観客の度肝を抜いたと大きく報道されている。この世界大会で長く王座に就くことになるKSKチームの所在地ムアは、伝統芸能育成の環境と支援が整っており、初期の訓練は花鉢や低い木柱を使ったものから始まったという。その道のりと活躍は、映画『The Great Lion: Kun Seng Keng』(2014)により広く知られることになる。
2025年7月に開催された第15回大会では、アジアを中心とした国々から40チームが参加。日本代表として参加した「横濱中華學院」は1995年に初出場し、2025年は8回目の挑戦で過去最高成績の8位に輝き観客を魅了した。この学校で学ぶ日本人も何人か出場していたのが印象的だった。
世界大会での審査項目は、技の完成度、楽器隊との一体感、ストーリー性など。コロナ禍前まではマレーシアチームが圧倒的な強さを誇っていたが、ここ数年はシンガポールチームが力をつけ優勢になっている。パフォーマンスは YouTube 等でも見られるが、生ならではの空気感、迫力、躍動感を楽しんでいただきたい。
大使館からこんにちは
在マレーシア日本国大使館領事部
~多く寄せられるご相談の紹介~
最近、大使館宛に特に多くお問い合わせや相談をいただくパスポートに関するトラブル及び、犯罪被害について、紹介します。皆様こうしたトラブルに遭わないようご参考になさってください。

マレーシアの滞在パス(ビザ)を更新するには、パスポートの有効期限が十分ではないと言われました。現有パスポートの有効期限はまだ1年以上ありますが、今回新しいパスポートに切替えたいです。どうすればよいですか。

大使館
マレーシアの滞在パス(ビザ)を更新するため早期切替の必要性をご教示頂ければ、残りの有効期間が1年以上であっても申請できます。
お勤め先や通学先からの事情説明書や、入管担当者とのやり取りが分かる書類があれば、スムーズに申請できます。

日本からマレーシアへ行くために、空港でチェックインをした際、パスポートの有効期間が足りず、搭乗できないといわれたのですが。どうしたらいいですか。

大使館
マレーシアに入国するには、パスポートの残存有効期間が6か月以上必要です。
これに満たない場合、航空機に搭乗できない、マレーシアの入国管理局で入国が認められず、日本へ戻らざるを得ないといった事例が発生しています。日本のパスポートセンターに連絡をして、新しいパスポートをご申請ください。

飛行機の中にパスポートを落としたみたいです。マレーシアの入国管理官にパスポート無しでは、入国することも日本に帰ることもできないと言われました。どうしたらいいですか?

大使館
まずは搭乗した航空会社に確認をとり、機内にパスポートが残っていないか確認をお願いします。
機内で見つからない場合には、マレーシアには入国できず、日本にお戻り頂くことになります。
日本への帰国については、当館から航空会社に対して、添え状を発行しますので、当館までご連絡ください。

マレーシア国内で旅行中、パスポートをなくしたみたいです。
日本に帰る必要があるのですが、どうしたらいいですか?

大使館
マレーシア国内で所定の手続きが完了するまで国外へ移動することができません。
ご自身及びご家族のパスポートの管理には十分ご注意ください。
万が一、紛失された場合の手続きは、以下のリンクからご確認いただけます。
(https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/Ryoken_passport.html)
最後に、、、
●パスポートは日本国内で作成された後、当地へ輸送されるため、申請からお受け取りまで概ね1か月かかります。更新は有効期限の1年前から可能ですので、早めの手続きをお願いします。
安心して渡航いただくために、今一度パスポートの状態をご確認ください。
~マレーシアにおける治安情勢と安全対策について~
皆さんは、マレーシアでの毎日の生活や仕事をしていく上で、安全についてどのようにお考えですか。そして、具体的にどのような安全対策をとっていますか?マレーシアは、比較的治安の良い国と言われていますが、日本と比較すれば、決して安心できる治安情勢とは言えません。
1. 詐欺被害の現状
- 詐欺被害については深刻な状況です。当館にも多くの相談が寄せられています。
- 2024年の被害件数は、10年前の約5.6倍(35,368件)と過去最高を記録。2025年11月末 時点の被害件数は、2024年を上回る約6万7千件(被害額約RM27億)にも上ります。
- マレーシア警察では、犯罪に関与している不正口座、電話番号に加え、詐欺等に加担している疑わしい会社、いわゆる「ペーパーカンパニー」に関する情報をご自身で調べることができるウェブサイト(https://semakmule.rmp.gov.my/)を開設していますので、詐欺被害の未然防止に役立てください。



2. クアラルンプール市内及び周辺地域における主な盗難被害発生場所
- 盗難被害が多く発生している主な場所は、ブキビンタン周辺やジャランアロー、バトゥ洞窟、ムルデカ広場周辺などの繁華街や観光地のほか、クアラルンプール国際空港から電車で接続するKLセントラル駅構内においても発生しています(下記地図参照)。
- 貴重品を入れたバックは体の前でしっかり持ち歩くなど、紛失や盗難防止に努めてください。

3. 当館による注意喚起メール一覧
当地における詐欺被害の現状やクアラルンプール市内における主な盗難被害場所、また、当館がこれまでに発信している注意喚起などを基に、当地の犯罪情勢を認識していただき、ご自身とご家族が犯罪被害に遭わないよう、防犯認識を高く保持していただくよう心がけてください。
【出典】(1.詐欺被害の現状)
https://www.thestar.com.my/news/nation/2025/03/22/rm9bil-lost-to-scams-in-10-years
https://www.sinchew.com.my/?p=7094347
https://www.dosm.gov.my/uploads/content-downloads/file_20241016122006.pdf
https://cdn.prod.website-files.com/639b20bcbc27667faa23c543/6694bffb9e02d8f651047b97_CelcomDigi%20National%20Scam%20Awareness_Survery_2024_Report_2024.pdf

料理講習会講師 ちはる

ウプマ(Upma)とは、セモリナ粉(粗挽き小麦粉)にナッツ、スパイス、香味野菜を加えて調理したものです。見た目はマッシュポテト、食感はクスクスのようで、南インドでは朝食によく食べられています。
そのままでもスパイス、ナッツ、香味野菜、特にギーの香りが高く十分に美味しいのですが、サンバル※(野菜・豆ベースのインドカレー)や砂糖などをかける食べ方もあります。
※マレーシアのサンバルとは語源も用途も中身も異なる別のものです
さあ、南インドの人気料理に挑戦してみましょう!
🍳 材料 4人分
ウプマ粉* 200g
紫玉ねぎ 100g
カシューナッツ 60g
生姜 15g
パクチー 25g
カレーリーフ 小枝2~3本
スパイス
マスタードシード 大さじ1/2
クミンシード 大さじ1/2
チリ 1本 (好みで)
ギー** 大さじ2
砂糖 小さじ1
塩 2つまみ程度
水 1.5リットル程度
油 大さじ2
マスタードシード (左) とクミンシード
左上の葉がカレーリーフ
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**ギー Ghee (澄ましバター)
バターを煮詰めて水分と固形分を取り除いた乳脂肪で、常温保存可。
加熱により生まれるナッツのような香ばしい風味が特徴で、インド料理特有の香りの元。バターは焦げやすいのに対し、ギーは発煙点が高く、高温調理にも適している
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*ウプマ粉 Upma Mix Powder
ウプマを作るのに必要な材料があらかじめロースト・調合されており、水を加えて加熱するだけのインスタントミックス。一般的には次の原材料が含まれるが、メーカーによる違いあり
・セモリナ粉
・マスタードシード、クミン
・カレーリーフ
・唐辛子
・玉ねぎ
・塩、砂糖
ウプマ粉はRava (ラヴァ) Sooji (スージー) Suji (スジ) などと表記されている商品もあるが、どれも同じもの(インドの地域によって呼び名が異なる)
ウプマ粉を袋から出してみると…
粒々のセモリナ粉に乾燥チリ、香味野菜などが少しずつ入っている
🍳 作り方
①油を引いたフライパンにカシューナッツを入れ、中火で軽く色づくまで数分炒め、皿に取り出しておく
②フライパンにマスタードシードとクミンシードを入れ、中火で香りが立つまで数分炒める
③玉ねぎ、生姜、カレーリーフ、チリを入れ、中火で軽く色づくまで炒める
④ウプマ粉と半量の水を入れて混ぜ、中火で10分煮る。途中で何度かかき混ぜ、残りの水を足しながら煮ていくと粘りが出てくる
⑤水が足りなければ足し、多ければ長めに加熱。砂糖・塩を入れ味を調える (メーカーにより味に差がある)
⑥マッシュポテトの様な水分と粘りになったら完成。パクチーとカシューナッツを入れ、弱火で10秒ほど加熱
⑦ギーを入れてよく混ぜる
⑧盛り付けて完成
今月の漢方
<お腹からのサイン ーオナラと脾胃>
国際中医薬膳師、中国黒龍江 中医薬大学中医学学士 坪井良和
先月に続き、今回も脾胃に関するお話。
「オナラ」は誰もが日常的に経験する単なる生理現象と軽視されがち。しかし中医学では、オナラは体の健康状態を映す重要なサインと考えられていて、量や臭い、出方から、脾胃の働きや気の巡りの状態を読み取ることができる。
脾胃は消化吸収の中心であり、気を生み出す源である。脾胃が健やかに働くことで、気の巡りもスムーズになり、体のさまざまな機能が安定する。
しかし以下の要因で脾胃が弱ると、気の巡りが滞りやすくなる。
- 食べ過ぎや消化不良
- 冷えや長時間冷房に当たりながらのオフィスワーク
もしくは、ストレスや夜更かしによる肝の働きの低下で気の巡りが滞りやすくなると、その結果として脾胃の消化機能が弱まり、オナラの量や臭い、便通の変化として体に現れることもある。
オナラの状態にはいくつかのタイプがある。
- 湿熱:量が多く臭いが強い場合は、体内に湿熱が溜まっているサイン。
原因:脂っこい食事や甘いものを摂りすぎて、脾胃の消化力が追いつかない状態。食欲はあるが、便秘がちで肌荒れを伴う場合も多い。
- 気虚:音はするが臭いが少ない場合は、脾胃の働きが弱った「気虚」の状態。
原因:消化機能の源となる気の力不足。食べ物を消化できず、便通も少ないか、もしくは未消化のものを含む軟便や、下痢気味。普段から疲れやすく、息が上がりやすかったり、大小問わずトイレの回数が多い。
- 気滞:お腹が張って、食欲もない。匂いはないがオナラの回数が多く、オナラが出ると張りが軽減する場合は、脾胃の不調よりは、気の巡りが停滞していることが主な原因。
原因:ストレスや夜更かしなどで肝が緊張状態にあり、「気」の巡りが停滞している。オナラ以外にも、げっぷやため息が多い場合も見られる。
湿熱タイプ
気虚タイプ
気滞タイプ
オナラや便通に悩んでいるときは、まず、よく噛んで食べることが基本の解消法。食物をしっかり噛むことで消化器官の負担を減らし、脾胃の働きを助ける。次に、冷たい飲み物や生野菜、冷えたフルーツは、脾胃の負担となりやすいため控えるとよい。また、軽い運動や散歩、お腹を温めることも気の巡りを促す方法である。
どうしてもお腹の調子がすぐれないときは、中医学の薬材や市販の中医薬を取り入れることで、脾胃と気の巡りの調整をサポートできる。たとえば、
- 陳皮(ちんぴ):消化促進、気の巡り改善。お茶や料理に加えやすい
- 生姜(しょうが):体を温め、脾胃を助ける。紅茶やスープに適している
- 健脾丸(けんぴがん):気虚による消化不良に用いられる丸剤で、日本の漢方薬局やマレーシアの中医薬局でも入手可能
- 六君子湯(りっくんしとう):脾胃を補い、気の巡りを助ける処方で、消化力が弱っているときにおすすめ。ストレスからくる食欲不振などに良く用いられる
マレーシアでは陳皮入りのお汁粉(紅豆水)が一般的
これらは、日本でも漢方薬局やネット通販で購入でき、マレーシアでも中医薬局や中華系乾物店で手に入る。食事や生活習慣の工夫と併用することで、より効果的に脾胃と気の巡りを整えることができる。
現代西洋医学でも、オナラ(ガス)は体のサインと考えられることがある。通常は生理現象で問題はないが、以下のような場合は病気の可能性もある。
- 突然量が増え、強い臭いを伴う場合
- 激しい腹痛や便通異常を伴う場合
- 吐き気や体重減少を伴う場合
こうした場合は、消化器科の受診が推奨される。
マレーシアに住む日本人にとっては、外食や冷房の効いた環境、甘くて油で揚げるタイプのお菓子の多い生活は、脾胃を弱らせ、気の巡りを滞らせやすい。オナラは体の正直な声であり、脾胃の健康や気の巡りの状態を映す指標である。日々のオナラや便通の状態に意識を向け、体のサインを受け止めることは、健康管理の大きな手がかりになる。

はぐくみ会が1月14日(水)に開催され、14名のお子様のご参加がありました。
この日は「お正月」にちなんだ遊びを行いました。折り紙で作られたカラフルなこまを回したり、お馬さんの形のこどもおみくじを引いたり、お手玉遊び、風船羽根つきなどボランティアさん手作りの楽しい遊びが盛りだくさんでした。また保護者の方と一緒に、手作りの絵馬に願い事を書いたりもしました。他にも紙芝居を見たり聞いたり、音楽や歌に触れることができ、お正月の雰囲気を十分に楽しむことができました。

皆さんは2026年がマレーシア政府観光局の「Visit Malaysia 2026」のキャンペーンの年であることを知っていますか?
今回はこのキャンペーンの公式マスコット*であるマレーグマについて、一般社団法人ボルネオマレーグマ保護センタージャパン(BSBCC Japan)の須崎さん、武田さんにご寄稿頂きました。*公式マスコットの名前はウィラ♂とマンジャ♀です。
一般社団法人ボルネオマレーグマ保護センタージャパン
須崎菜緒、武田茉由子
マレーシアにもクマがいることをご存じでしょうか。 マレーグマ(Malayan Sun Bear)は、マレーシアをはじめとする東南アジアの熱帯雨林に生息する、世界最小のクマです。どのくらい小さいかというと、体の大きさは大型犬ほど。「クマ」と聞くと、日本では昨今、クマ被害のニュースが後を絶たず、「怖い」「襲われる」「凶暴」といったイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、マレーグマは、そうしたイメージとは大きく異なるクマです。
マレーグマは短く黒い体毛を持ち、胸にはツキノワグマに似た黄色いU字型の模様があります。この模様が太陽のように見えることから、英語では「Sun Bear」と呼ばれています。胸の模様はマレーグマ最大の特徴で、人間の指紋のように、形や色合いはすべての個体で異なります。もう一つの大きな特徴は、すらっとした体つきです。熱帯雨林に暮らすマレーグマは冬眠をせず、脂肪を蓄える必要がないため、とても引き締まった体をしています。ヒグマなどを思い浮かべて初めてマレーグマを見ると、「痩せている」と感じるかもしれませんが、それがマレーグマにとっての適正な体型です。
こうしたマレーグマの特徴は、熱帯雨林という環境への適応でもあります。マレーグマは非常に樹上性が強く、木の上で眠ることが知られています。樹高30メートルを超える高さまで登り、枝にもたれかかるようにして休みます。この木登りを可能にしているのが、長い手足と鋭い爪です。その動きは非常に身軽で、時には猿のように見えることもあります。
さらに、マレーグマは最大で約30センチにもなる長い舌を持っています。この舌は昆虫や無脊椎動物、そして蜂蜜を食べる際に使われます。ちなみに、マレー語ではマレーグマのことを「Beruang Madu」と呼びます。日本語に直訳すると「ハチミツクマ」。そんな名前がつくほど、マレーグマは蜂蜜が大好きです。
ボルネオマレーグマ保護センター(BSBCC)で暮らすマレーグマたち
マレーグマは樹上性が強く、木枝にもたれかかるようにして眠る
マレーグマは、マレーシア、インドネシア、カンボジア、ミャンマー、ベトナムなどに生息しています。そして、実はマレーグマには2つの亜種が存在します。中国大陸側に生息する「マレーグマ」と、ボルネオ島のみに生息する「ボルネオマレーグマ」です。ボルネオマレーグマはマレーグマよりひと回り小さく、メスの体重は30kg弱、二本足で立ち上がったときの身長は約120cmほどしかありません。

これほど特徴のある動物であるにもかかわらず、マレーグマは非常に認知度の低い動物です。「マレーシアの野生動物」と聞くと、オランウータン、ゾウ、サイチョウ、トラ、テングザルなどの名前がよく挙がりますが、マレーグマは少し忘れられた存在です。マレーシア人でさえ、自国にクマがいることを知らない人も少なくありません。しかし実は、マレーグマは熱帯雨林の生態系において非常に重要な役割を担う、「隠れたヒーロー」なのです。
例えば、マレーグマは「種子散布者」として森に貢献しています。野生のマレーグマはイチジクなどの果実を種ごと飲み込み、移動先で糞として種を排出することで、新しい場所に種を運んでくれる存在です。オランウータンなどの霊長類に比べて移動距離が長いため、種子をより広範囲に運び、森林の更新を支えていると考えられています。また、雑食性のマレーグマは鋭い爪で地面を掘り、無脊椎動物を捕食します。この掘り返し行動によって土壌の養分循環が促され、植物の発芽や木々の成長が助けられます。さらに、長い舌を駆使してシロアリを食べることで個体数を調整し、森林被害の抑制にも一役買っています。加えて、マレーグマは蜂蜜の中でも、特に幹の中に巣を作るハリナシバチの蜂蜜を好んで食べます。蜂蜜を得るために木に開けられた穴は、やがて樹洞となり、サイチョウやムササビなど、ほかの動物たちの住処として利用されることもあります。こうした役割から、マレーグマは「キーストーン種」や「生態系エンジニア」と位置づけられています。
このように森に欠かせない存在であるマレーグマですが、近年その個体数は急激に減少しています。IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでは危急種(VU)に指定されていますが、実際の個体数は正確に把握されておらず、調査が行われていない地域も多いため、現状よりさらに少ない可能性もあります。半島マレーシアでは推定300〜500頭ほどしか残っていないと言われており、これは「絶滅危惧IA類(CR)」に分類されているトラより、やや多い程度の数です。また、ボルネオ島ではボルネオオランウータンよりも、はるかに数が少ないと考えられています。
熱帯雨林生態系において重要な役割を担っている
マレーグマ減少の主な原因は、密猟、ペット飼育、生息地の減少です。生息地減少の理由としては、道路や街の開発なども挙げられますが、大きな要因となっているのが、パーム油の原料となるアブラヤシの大規模農園、いわゆるプランテーションです。クアラルンプール周辺でも、果てしなく続くアブラヤシの畑を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。マレーシアを含む東南アジアではパーム油生産が盛んで、広大な土地を必要とするため、熱帯雨林が次々とプランテーションへと置き換えられてきました。ボルネオ島の熱帯雨林の多くも、悲しいことに姿を消していっています。
一見すると同じ「緑」に見えますが、プランテーションには動物の食べ物も住処もなく、野生動物が生きていける森ではありません。そのため、自然の森がプランテーションになることで、動物たちは住処を奪われていきます。また、大規模なプランテーションが作られるのは農村地区が多く、自然林と隣接しているのがほとんどです。その結果、プランテーション労働者と野生動物の距離が近くなり、軋轢や密猟が起こりやすくなるといった弊害も生じています。
このプランテーションから作られるパーム油は、調理用油だけでなく、パンや菓子、洗剤など、私たちの身近な製品にも広く使われています。日常的な消費行動が、知らず知らずのうちに熱帯雨林の減少に繋がっているのです。
密猟が後を絶たず、違法飼育されるマレーグマも
マレーグマの場合、生息地減少に加えて、個体数を激減させている要因として密猟と違法飼育があります。マレーグマの胆嚢は漢方薬の原料として高値で取引され、肉が食用として流通することもあるため、密猟が後を絶ちません。さらに、その小柄な体格から、「犬だと思った」などの理由で違法に飼育されたり、ペットとして取引されたりするケースもあります。数年前には、マレーシア人歌手がクアラルンプールのマンションでマレーグマを飼育して逮捕される事件がニュースになりました。
こうした現状を受け、マレーグマの保護を目的として2008年に設立された施設が、東マレーシア・サバ州にあるNGO「Bornean Sun Bear Conservation Centre(BSBCC)」です。BSBCCは、サバ州東海岸の町サンダカンに位置し、サンダカン空港から車で約20分、クアラルンプール国際空港からは片道約3時間で訪れることができます。
BSBCCは2025年12月までに、70頭のマレーグマを保護してきました。彼らはすべて、違法飼育、劣悪な環境の私立動物園、市場、密猟などから保護された個体です。鳥籠に入れられ、体重わずか2kgで保護された子グマや、観光地の私立動物園で「ジャイアントパンダ」として展示されていた個体、密猟者の家で飼育されていた個体、市場で売られていた個体など、その背景はさまざまです。中には健康状態が悪い個体や、異常な発達をしている個体、怪我によって野生での生存が難しい個体も少なくありません。また、長期間違法飼育されることで本来の行動が抑制され、心に深いトラウマを抱え、外に出たがらなかったり、異常行動を示したりするクマもいます。違法に飼育される子グマの母親は、ほとんどの場合、密猟の犠牲になっていると考えられています。母親を失った子グマは野生で生きる術を学ぶ機会を失い、人に慣れてしまうため、たとえ野生に戻しても再び捕獲されるリスクが高く、一生をBSBCCの森で暮らすことになります。BSBCCでは、そうした一頭一頭の背景と向き合いながら、より良い「クマ生」を送れるよう日々取り組んでいます。
「エコツーリズム」BSBCCに訪れる観光客
BSBCCの活動は、「動物福祉」「リハビリテーション」「教育」「研究」「エコツーリズム」の5つの柱で構成されています。動物福祉の面では、保護されたマレーグマが心身ともに健康に過ごせるよう、健康管理や最新技術を用いた治療を行っています。また、熱帯雨林の一部を区画した「半野生」環境を提供し、クマたちは自由に歩き回り、野生に近い暮らしを送ることができます。室内スペースも備え、半分野生、半分BSBCCの管理下といった暮らしをしています。こうした環境の中でクマたちは木登りや採餌など、野生で生きるためのスキルを身につけ、本来の行動を取り戻していきます。これが「リハビリテーション」です。リハビリを終えた個体は野生復帰を目指し、これまでに12頭が自然へと戻されました。
さらにBSBCCが力を入れているのが、「教育」と「研究」です。マレーグマは警戒心が強く、人前に姿を現すことは滅多にありません。そのためメディアで取り上げられることも少なく、教育も行き届いていないのが現状です。サバ州の人ですら、その存在を知らないこともあります。知らなければ、絶滅危惧種であることも、キーストーン種であることも理解されません。
特に農村部では野生動物との距離が近く、教育不足が大きな問題となります。マレーグマが農地に現れると害獣とされ、射殺されることもあります。さらに、ボルネオ先住民が暮らす農村部では古くから野生動物と共存し、狩猟文化があり、食肉目的で狩られることもあります。かつてBSBCCのボランティアに参加した農村出身の女性は、「母がご近所からもらった肉を食べた後、それがマレーグマだったと知り、罪悪感を抱いたからボランティアに来た」と話していました。教育不足が、こうした状況を生んでいます。しかし、住民が悪いわけではありません。狩猟文化がある中で、絶滅危惧種だと知らなければ狩猟対象となるのは当然のことです。そのためBSBCCは特に農村部での教育に力を入れ、出張授業を通じて生態系の大切さやマレーグマの役割を伝えています。教育が広がれば、住民の意識が変わり、保全へと繋がると考えています。
狩猟文化がある農村部での教育に力を入れ、出張授業を行っている
また、マレーグマはクマ科の中で最も研究が遅れている種でもあります。BSBCCでは世界中の研究者や学生と協力し、調査・研究を推進しています。研究の進展は理解を深めるだけでなく、今後の保全戦略を立てるうえでの重要な基礎情報となります。
最後の活動の柱が「エコツーリズム」です。エコツーリズムとは、地元の自然を観光資源とする取り組みのことです。種を保全するには政府の支援も不可欠ですが、エコツーリズムはそれを後押しできる取り組みとして、近年注目されています。従来、マレーシア経済はパーム油や木材の輸出に依存し、熱帯雨林が犠牲になってきました。しかし近年、ボルネオ島の豊かな自然を体験する観光客が増えています。観光が活発になれば、国や州に大きな経済効果をもたらします。そして観光資源を守るため、政府も保全策を講じ、施策が進み、補助金も投入されます。さらに観光業の発展は、ホテルや飲食店、ガイド業など地元の雇用創出にも繋がり、安定した収入が得られることで密猟の抑制にも繋がります。
BSBCCもエコツーリズムを推進しており、施設の一部を公開することで、観光客が半野生の環境でマレーグマを観察できるようになっています。これにより認知度が向上すると同時に、施設運営の重要な収入源にもなっています。実際、2026年のマレーシア政府観光局のキャンペーン「Visit Malaysia 2026」では、マレーグマが公式マスコットに採用されました。クアラルンプールの街中で、そのイラストを目にする機会があるかもしれません。観光が保全につながる。エコツーリズムは、ボルネオ島の自然と野生動物を守る希望の光です。
「Visit Malaysia 2026」の公式マスコットに採用されたマレーグマ
クアラルンプール在住の皆さん。大都会からは想像しにくいかもしれませんが、東マレーシアは世界有数の生物多様性を誇り、1億年以上続く世界最古の熱帯雨林が広がっています。飛行機で片道約3時間。2泊3日でも、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
サンダカンにはBSBCC以外にも多くの魅力があります。同じセピロック保護林内には、1960年代に設立された歴史あるオランウータン・リハビリテーションセンターがあり、ボルネオオランウータンを間近に観察できます。レインフォレスト・ディスカバリーセンターでは熱帯雨林トレッキングや、サイチョウ、テナガザルの観察、メガネザルやスローロリスに出会えるナイトウォークも開催されています。さらに、テングザル保護施設や、ゾウに遭遇する可能性のあるキナバタンガン川のリバークルーズなど、まさに大自然を満喫できます。
個人での旅行に不安がある方には、当法人が共同企画するサンダカンツアー※を毎年6月頃に開催しております。BSBCC Japanによる日本語ガイド付きで、BSBCCの非公開エリアを訪れる特別プログラムも含まれています。また、より深く関わりたい方には、2週間から参加できるボランティアプログラムもご用意しています。
最後になりましたが、私たちの活動について紹介させてください。私たちは一般社団法人ボルネオマレーグマ保護センタージャパン(BSBCC Japan)です。BSBCC JapanはBSBCCの日本支部として、日本語での普及啓発活動や、現地施設を支援する寄付活動を行っています。講演会や学校での授業、動物園とのコラボイベント、オリジナルグッズの販売、会員制度の運営などを通じて活動しています。
BSBCC Japanは主に2名で運営しており、私たちは学生時代にマレーグマの研究を行ったことをきっかけに、その魅力に深く惹かれました。マレーグマの存在や課題を、1人でも多くの方に知ってもらいたい。マレーシアの豊かな自然を守りたい。そんな思いで、ボルネオ島と日本をつなぐ架け橋のような存在を目指しています。
保全の第一歩は「興味を持つこと」です。本記事を通して、少しでもマレーグマや私たちの活動に関心を持っていただけたら、ぜひ「BSBCC」や「マレーグマ」と検索してみてください。そして、ご家族やご友人に「マレーシアには、こんなにユニークなクマがいるんだよ」と伝えてもらえたら嬉しいです。いつか、サバ州でお会いできる日を楽しみにしています。
※2026年1月28日現在、サンダカンには外務省より危険レベル2(不要不急の渡航は控えることが推奨される)の危険情報が出されています。ツアーは安全に配慮した行程となっていますが、最新の安全情報をご確認のうえご参加ください。
外務省 海外安全情報ページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_017.html#ad-image-0
* 毎年日付が変わる祝日
2月1日* Thaipusam タイプーサム
タイプーサムは、マレーシアに暮らすタミル系ヒンズー教徒が毎年祝う大規模な宗教祭典。特にKL郊外のバトゥ洞窟(Batu Caves)で行われるタイプーサムは有名で、国内外から数十万人の参拝者や見学者が訪れるとされる。
この祭りはヒンズー教の戦いの神・ムルガン神(Murugan)を称え忠誠を誓うもので、真夜中から始まる巡礼の行列は、カラフルな神輿と共に、チャイナタウンからバトゥ洞窟まで約15kmを練り歩く大掛かりなものだ。タイプーサムの象徴的な光景といえば、カヴァディ(kavadi)と呼ばれる苦行。中でも、身体に鉄の串やフックを突き刺して背負うことはよく知られている。苦行を行うのは敬虔な信徒で、身内が抱えている困難への御加護を求め、ひと月以上前から断食や菜食主義・禁欲主義に徹しながら精神面を鍛え、士気を高めて挑むという。信者たちはトランス状態に近い中で苦行を行い、スピリチュアルな体験もするといわれる。一方、ミルクポットを頭に載せて運ぶ「パールカヴァディ」で参加する信徒も多い。
この日は、タミル系ヒンズー教徒にとってディパバリと並ぶ重要な日で、タミル語でタイは「10th」、プーサムは「月が最も明るく輝く時」を意味し、「タミル暦10番目の月の満月の日」を指している。グレゴリオ暦では1月の中旬から2月上旬にあたる。マレーシア各地のヒンズー教寺院でも盛大に祝うが、8つの州とラブアンでは祝日になっていない。
バトゥ洞窟で行われるタイプーサムの祭典
2月1日 Federal Territory Day 連邦区記念日 (KL、プトラジャヤ、ラブアンのみ)
1974年2月1日、クアラルンプールがセランゴール州から連邦政府に移管されたことを記念した日。それ以前は、KL地区もセランゴール州に属していた。
マレー語で連邦直轄区のことを「Wilayah Persekutuan」といい、「WP」と略されることも多いが、免許証など正式な書類には Kuala Lumpur の後ろに「Wilayah Persekutuan」が記される。
ラブアンは 1984年にサバ州を離脱して連邦直轄区に加わり、プトラジャヤも2001年にセランゴール州を離脱し連邦直轄区に加わっている。
この記念日は2004年になって祝日に制定され、2026年で23回目。

連邦直轄区(KL、プトラジャヤ、ラブアン)において、2026年は2月1日 (日) に上記2つの祝日が重なるため、2日 (月) と3日 (火) が振り替え休日となる。
2月17日・18日* Chinese New Year 中国正月
マレーシア総人口の約20%を占める華人のお正月。大晦日の晩には親族が一堂に会し、豪華な夕食を囲んで一年の無事に感謝しながら、家族団らんの時間を過ごすのが慣わし。これはReunion Dinnerと呼ばれ、一年を通して最も重要な集まりと捉えられている。
中国正月が近づくと、提灯など赤を基調とした飾り付けで街中が真っ赤に染まり、運がよければチャイナタウンやショッピングモールなどで華麗に舞うドラゴンダンスを見ることもできるだろう。
中国正月は旧暦の1月1日で、毎年1月22日~2月19日の間にやって来る。中国以外には、韓国やベトナムなどが旧暦で新年を祝う国として知られている。
KL日本人会近くにある中国寺院「天后宮」
えっ!マレーシア <ブルーモスク ミナレット見学>
ブルーモスクミナレットからの美しい眺め
1988年に完成したマレーシアで最大規模を誇る『スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク(Masjid Sultan Salahuddin Abdul Aziz Shah)』通称『ブルーモスク』。ここブルーモスクを訪ねると必ず日本人観光客に出会うのではないだろうか。実際聞いてみると一番多いのはやはり日本人ツアーということだった。KL市内から車で30~40分位、予約不要、必ず無料の英語のガイドツアーもあり、この手軽さも魅力的なんだろう。
青と白のコントラストが美しいドームとそれを取り囲む4本のミナレット。普段は非公開のミナレットに「20人ぐらい集まれば見学できるよ。」という話を聞いた。一度は上ってみたかったのだが、そのためにはきちんとしたOfficial Letterが必要だった。
グループ名、代表者の名前と連絡先、到着日時、人数、車の台数、訪問理由などを記載した英語のOfficial Letter(翻訳するので日本語でも可能という話もあったが)を作成。1か月前にメールにて提出。2週間後に返事が届くと聞いていたが、待てども一向に返事はなく、直接ブルーモスクに向かい、再度コンタクトを取ってもらい、結局返事が届いたのは見学希望日の前日。それもメールではなく個人のWhatsAppに当日ガイドの二人の名前と彼らの連絡先のみが書かれた内容だった。最初、申し込みに必要な項目のみを記入したメールを送ったが、挨拶等を含めたきちんとしたOfficial Letterじゃないとダメだと言われ、慣れない英語でのOfficial Letterを時間をかけて作成して送ったのにもかかわらず、返事は正式なApproval Letterではなく、WhatsApp…。マレーシアあるあるだと思い、まあこれで上れることが確定したわけで、担当者とも簡単に連絡が取りあえるようになり、何はともあれほっとした。
ミナレット見学には、一般の見学と同じように既定の服装が必要で、フードとローブを借りることができた。ミナレットにはエレベーターで上った。総勢17人+ガイドさん1人が3回に分けて上った。360度のオープンビュー。ムルデカ118やツインタワー、KLタワーなどのランドマークも見ることができ、位置関係もよくわかる。上からブルーモスクを見下ろすという体験はなかなかできることではないし、ここからアザーンが流れているかと思ったり、ドームに描かれているアラビア語やそのデザインの美しさにも感動した。
1年に一度ブルーモスクのオープンデーがあると聞いていたが、昨年は2025年12月19・20日と2日に渡って開催された。この日参加者は誰でもミナレットに上れるため、列をなしていた。時間制限があったので、申し込みでの方がゆっくり見ることができる。ただオープンデーではスタンプラリーやバジュクロン試着、記念撮影、スイーツやテータレもふるまわれるなど、楽しいイベント、コーナーあり、大変にぎわっていた。現在修復工事中のエリアもあり、見学不可の場所もあり、今年のマレーシア観光年に向けてのリニューアル工事が進められているのかもしれない。受付場所が以前の正面エリアから左奥に回った広いエリアに変わっていたり、ドームのデザインをあしらった新しいフードも登場していたり、ブルーモスクを訪れる人たちに向けてのサービスがどんどん進化しているのを感じた。
無料英語ガイドツアーに参加の日本人グループ
先回のオープンデーのチラシ
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