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JCKLニュースレター
タイムリー且つ皆様のお役に立つ情報発信を心掛け、毎月初旬にお届けいたします。


今月の写真<大自然を気軽に満喫!カンチング滝>
カンチング滝(Taman Eko Rimba Kanching)は、KL市内から車で約30分。日本人にも人気のゴルフ場「テンプラーパーク」に隣接し、週末は多くの人で賑わう森林浴スポット。全7層からなる美しい滝は、初心者でも歩きやすい低層部から、本格的なトレッキングを楽しめる上層部まで、体力に合わせて楽しむことができる。
下層部は芝生と小川が広がる開放的なエリア。レジャーシートを広げてお弁当を食べる家族連れで賑わう。売店に加え、有料のトイレや簡易シャワーも完備されており、快適に過ごせるのが魅力。
低層部は階段が設置されており、入り口から5〜10分ほどで水浴びができる滝つぼに到着する。小さなお子様連れでも無理なく楽しめるエリア。道中では、色とりどりの蝶やトンボ、珍しい昆虫にも出会える。川を覗けば、アメンボやおたまじゃくし、小魚の姿も。
上層部は階段もなく、完全な登山道となっている。場所によってはロープを掴み岩場をよじ登るような場所もあり、しっかりした装備と体力が必要。下層部のにぎやかな雰囲気とは一変し、手つかずの自然が残る静かな秘境を楽しめる。
ここで気をつけたいのが野生の猿たち。非常に賢く、食べ物が入った袋やカバンを見つけるとすぐに近寄ってくる。食べ物は持ち込まないのがベストだが、持参する場合は手荷物からは目を離さないよう要注意。また、滑りやすい石があったり、山間部での豪雨により川の水位が急激に上昇することがあるので、安全に十分注意して楽しもう。
入場料:RM10(平日) RM12(土日・祝日) 12歳以下は無料
駐車料金:RM5(少額紙幣の持参がおすすめ)
支払い方法:現金、QR決済
(2026年4月時点)
5月号でKL日本人会の部・同好会スポーツ活動を紹介しましたが、6月号では文化活動を一挙にご紹介します。日本の伝統文化から創作活動、語学や教養分野まで、幅広いジャンルの部・同好会が活発に活動しており、日本文化の継承や異文化に触れる場として、多くの会員から親しまれています。
なお、活動の詳細や見学の申し込みなどについては、各代表者まで直接お問い合わせください。
(本特集に掲載の情報は2026年5月時点のものであり、それ以降の情報更新は、各部、各同好会名にあるリンク先で行っています。)
文化系 (部・同好会名をクリックするとホームページにリンクします)
♦語学
マレー人の男女の先生による英語での授業です。日常会話のほかマレーシアの文化や生活習慣なども楽しく学べます。初心者大歓迎!
水・木曜 10:00-11:30 (1授業1時間)
カルチャー室1&2(水) 3&4(木)
奥田 012-299-4730 大和田 011-5959-6779
♦芸術・伝統文化
アクセサリーを中心に、自由な発想でさまざまなものづくりを楽しんでいます。
\メンバー募集中/
6月30日(火) 体験ワークショップを開催します。ぜひお気軽にご参加ください。
火曜 10:00-12:00 カルチャー室3&4
岡 012-781-3566 佐々木 012-661-3902
※WhatsAppメッセージでお願いします
画具や描き方は型にはめる事なく自由に、個性を重視しています。「下手がいい」をモットーに、わいわいガヤガヤも楽しい時間です。
金曜 13:00-15:30 カルチャー室1&2
荒井 arajun0113@gmail.com
「1枚の四角い紙からま〜るい交流を」
“Origami”は今や世界の共通語。日本の季節に思いを馳せて作品作りを楽しんでいます。
第2水曜 10:00-12:00 会議室
伊豆 017-326-1801
2026年部員13名。年4回部員作品廊下展示(発表の場があることは思いのほか励みになります)会費なし、トライアル大歓迎。まずはA4の紙と4B鉛筆一本を持っていらしてください。
金曜 10:00-12:30 カルチャー室1&2
加藤 makotochan32@gmail.com
秋山 sa1985ori@gmail.com
お花があるだけで、その場が華やぎ心が和みます。常夏の国で出会う花々を見つめ、無心になるひと時。ご一緒に如何ですか?
第3水曜 13:00-16:00
クッキングルーム&ふじルーム
高尾 011-6835-1557 rayko.1105@gmail.com
大和田 011−5970−5251 midiri84@gmail.com
いけばなを通して楽しいひと時をご一緒しませんか? お部屋にお花を飾る時、「ちょっとイイかも...」気分で始められてはいかがでしょうか。
第3火曜 10:00-12:00 クッキングルーム
伊豆 017-326-1801
ただいま定員の10人で活動しており、新しく参加されたい方にはお待ちいただいております。初心者向け、単発の浴衣講習会を随時開催していきたいと思います。着付け、着物のことで質問があればお気軽にご連絡ください。
火曜 10:00-12:00 さくらルーム
杉浦 019-346-7545
茶道初心者を中心に活動しています。今まで茶道具に触れたことのない方でも、茶道の楽しさ・奥深さを知るきっかけになれば嬉しいです。まずは一服いかがでしょうか?
木曜 9:00-12:00 13:00-16:00 茶室
伊豆 017-326-1801
表千家茶道部では、茶道を通して日本の美しい心とおもてなしの文化を楽しく学んでいます。
お抹茶を点てるひとときは、忙しい日常を忘れ、ほっと心が和らぐ時間です。初心者の方も大歓迎ですので、どうぞお気軽にご参加ください。一緒に穏やかな時間を過ごしましょう。
水曜 9:30-12:30 13:30-16:30 茶室
rie@omotesenke-domonkai-if.com.my
初めて針を持ち自分なりの作品が出来上がった時の感動は格別です。お子さんやお孫さんの物を色々作っていくうちに、大作も作れるようになります。
火曜 10:00-12:00 カルチャー室1&2
田中 012-313-6314 上野 011-3939-9637
子供の頃に習字を習っていた方も、そうでない方も、筆に墨を含ませ文字を書く、そんな時間を取ってみませんか。新入部員募集中です。
火曜 10:00-11:45 会議室
高尾 016-965-8828 前 017-458-0924
古典からポップス迄様々な曲の演奏を楽しんでいます。新年会やクリスマス会など日本人会での演奏のほか外部からのオファーに応えて演奏も行っております。
第2・4日曜 12:30-15:00 第2ホール
土曜 10:00-12:00 講師宅
成田 012-788-1631 yukanari105@gmail.com
山田 012-450-6276 a_a2a_a2@yahoo.co.jp
日本の伝統文化を学ぶ活動。主な活動は、日本人会の各イベントで子供達にもの作りの楽しさと遊びかたを指導し、マレーシアと日本の子供達との交流活動を行う。
活動日時 : 第3土曜 13:00-16:00 (不定期)
小松 017-875-3207 清水 017-678- 6671
子供も大人も大歓迎! 着付、所作、創作舞踊から古典まで楽しみながら日本文化を広めていく活動をしています。盆踊り大会やイベントでのパフォーマンスの機会もあります。
木曜 12:00-15:00 さくらルーム
土曜 9:15-12:15 第2ホール
produ3875@gmail.com
014-304-4028 藤原(フジハラ)
メンバー10名で情報交換をしながら、楽しく作品を作っています。日本人会のチャリティバザーで作品販売をして好評をいただいています。
木曜 13:30-16:00 カルチャー室1&2
松 014-320-9343 半田 016-327-9571
♦音楽
オカリナは初心者でも簡単に音が出せますが練習すればするほど、実は非常に奥深い楽器です。温もりのある優しい音色を日々追及しています。活動の様子を録画しましたので YouTube でご覧ください。
土曜 13:00-15:00 小会議室
清水 010-263-9934 (SMSで)
shimizuyuzu.noriko@gmail.com
大西 014-708-3088
ピアノ伴奏に合わせて、ロックから演歌まで、あらゆるジャンルの歌に挑戦しています。歌が好きな方、健康のための発声練習をしたい方、ストレス発散のために大声を出したい方、まずはお気軽に見学に いらしてください。
火曜 10:30-12:00 第2ホール
中島 017-290-4802
昨年5月に、マレーシア文化庁(JKKN)主催の日馬文化交流会議の開会式でJKKNのダンサーと共に共演しました。また、今年1月に、日本人学校でガメラン体験教室を開き、小学部と中学部で、体験学習と演奏を行いました。
火曜 10:30-12:00 マラヤ大学創造芸術学部実験劇場ガメランスタジオ 永川016-365-8291 磯部010-823-2667 eikawa_hajime@hotmail.com
カラオケクラブは、皆で仲良く朗らかにをモットーに、YouTubeより各自好みの歌を選曲、手拍子、鳴り物応援等、歌を通して和気あいあいの交流を図っております。見学大歓迎、皆でお待ち申し上げております。
土曜 13:00-16:00 カルチャー室5
秋本 016-671-3894 福島 011-3659-3371
2011年結成以来クラシックギター同好会は今、「ギター同好会」と名前を改め門戸を広げました。バロックからポップまで、カルカッシからクラプトンまで、ギター好きはみんな集まれ!サンデーギター、あなたが必要です。
日曜 10:00-12:00 さくらルーム Facebook
樫野 kasinoki@gmail.com
大橋 philip_ohashi@yahoo.co.jp
カルテットのような小規模男声合唱団。ラーマン大学合唱団(混声)と活動しますので、マレーシアの大学生とも一緒に歌います。主要コンサートは、定期演奏会とアジア日本人男声合唱祭(来年はシンガポール)です。
水曜 19:00-21:00 第2ホール
諸江 010-220-8374
オールディーズを主体としたポップスのバンド演奏を行っています。ご興味のある方、お気軽に見学にいらしてください。
火曜 15:45-18:45 ホール
斉藤:014-374-7114
morihiko.saito816@gmail.com
経験豊かな講師の元、ピアノ、リコーダー、リズムなどの学習を通して、音楽、楽器に触れ合い楽しんでいます。幼・小の児童がメインのサークルですが、一緒に発表会に参加下さる大人の方も幅広く募集しています。
日曜 10:30-12:00 第2ホール
野﨑: 010-524-5620 tmknozak@gmail.com
アンサンブルとは調和です。音楽とは音を楽しむこと。気軽に音と調和して楽しむこと。
水曜 13:30-16:30 ホール
m.ensemble.kl@gmail.com
懐かしい歌謡曲や演歌、フォークソングをカラオケやピアノ伴奏で楽しく歌っています。好きな曲をリクエストし、皆で声を合わせます。終了後は近くのレストランで会食し、交流の時間も楽しんでいます。トライアル参加お待ちしています。
土曜 17:00-19:30 第2ホール
大和田 011-5959-6779 owadah7@gmail.com
大西011-1676-4148 miffymama03@yahoo.co.jp
小学生からシニア世代まで幅広いメンバーが集まり、Jポップや洋楽を中心に演奏します。歌も楽しみながら、和気あいあいと活動しています。参加者募集中です!
日曜 14:00-15:30 カルチャー室1&2
トゥ由紀 Thooyuki jal89@hotmail.com
「歌うことが好き!」な仲間が集まり、ゴスペルに限らず、クラシック、ポップス、ジャズなど、幅広いジャンルに挑戦しています。 自主公演をはじめ、チャリティーコンサート、クリスマスコンサートなどのイベントにも出演します。
小会議室: 毎週水曜日 9:00-12:00、講師宅(不定期)
松浦 010-296-1616(WhatsApp・SMSもOK)
高木 017-672-1925(WhatsApp・SMSもOK)
♦料理
クッキングルームで手打ちうどんを作っています。少人数ながら、楽しく和気あいあいと活動しています。新規会員、大歓迎です。
木曜 10:00-13:00 クッキングルーム
吉村 011-3664-1456
KL近郊のレストランで各国料理を頂きながら、楽しく情報交換しています。
月に一度、木曜日又は金曜日 (交互に) ランチ
川崎 012-295-7282 WhatsAppでご連絡下さい
蕎麦打ち愛好会の特徴はなんと言っても打ち立て、茹でたての蕎麦を毎週食べられること。それに加えて会員相互の和気藹々とした雰囲気でのお喋りと有益な情報交換です。月末には変わり蕎麦、温蕎麦も楽しめます。
日曜 9:00-13:00 クッキングルーム&ふじルーム
奥田 012-299-4730 斎藤 016-307-7731
♦ダンス
プロのバレリーナによるレッスンです。美しい姿勢と動作が身につきます。一緒に楽しみましょう!! シニア、初心者大歓迎です。
金曜 11:00-12:00 さくらルーム
畔上 012-200-9015 平野 011-5752-7874
連絡はWhatsAppでお願いします
プロの講師によるセミプライベートレッスンです。ダンスパートナーは講師が担当し、ワンランクアップのダンステクニックが学べます。但し、入会はダンス経験者に限ります。
火曜 14:15-15:15 ホール
鷲津 011-1185-7933 LINE・WhatsApp 可
私たちは毎週火曜日に、MBDC公認審査員の堀先生を招いて美しくてスタイリッシュな社交ダンスを目指しています。初心者大歓迎です!
一緒に基礎からダンスを学びましょう♪
火曜 10:15-11:15 ホール
木曜 11:15-13:15 (自主練) ホール
加藤 014-544-9450
全くの初心者も大丈夫です! ワルツ、タンゴ、ルンバ、ジルバなどを一緒に楽しみましょう! 基本のステップからリズム感をイチからわかりやすくレクチャーします。
金曜 14:00-15:30 ※11:00-14:00は自主練習
第2ホール
鷲津 011-1185-7933 LINE・WhatsApp・SMSもOK
先生をお招きして男女合わせて10人で活動しています。懐かしいビートに合わせて世界共通のステップを踏んで楽しんでいます。出来ても出来なくてもその場限り!脳が活性化し、気分も高揚します。見学、体験大歓迎です!
金曜 15:00-16:00 ホール
中島 017-290-4802 宮城 011-7016-6283
WhatsAppでご連絡ください
昨年に発足した同好会で、ラテンダンスを中心に練習しています。マレーシアで年間を通して多数催されるダンスパーティやクルーズで楽しめるレベルを目指しています。
月曜 13:00-15:00 ホール
坂井 012-331-8481 加藤 014-544-9450
ハワイの音楽に合わせて、笑顔でゆったりと楽しく踊っています。基礎の動作から練習するので初心者でも大丈夫です。 見学大歓迎です。
木曜 11:30-13:30 第2ホール
稲邊 010-2739-550 倉林 011-1649-7702
♦頭脳派
写真は部発足時の1996年のもので、今年で30年になりました。JCKLイベントで電気や無線を使った面白実験を実施し、子供を含めたご家族に体験してもらっています。無線は分からなくとも面白実験に関心のある方、いつでも歓迎します。
月例部会:第3日曜 15:00-16:30 無線室
鶴岡 019-3329-939 senkijaya@yahoo.co.jp
赤沼 010-368-7405 akanuma@peach.ocn.ne.jp
やっと駒の進み方を覚えた小学生からアマ2段の上級者まで楽しく活動中。「将棋マレーシア」との交流もあり。女流の方も大歓迎。一度対局参観においで下さい。
土曜 15:00-17:00 ふじルーム
榊原 017-584-8698
4人から練習会。8人以上でゲームをしています。世界共通ルールのトランプゲームで、楽しく脳トレしましょう。
水曜 9:30-13:00
カルチャー室3&4
関口 019-223-5329 山田 012-450-6276
麻雀を通じて親睦を深める同好会です。月1回(第一日曜日)日頃の成果を競う大会を実施、豪華賞品を用意しています。メンバーを募集中、初心者大歓迎、一緒に麻雀を楽しみましょう。
日曜 13:00-18:00 月曜 11:00-16:00 ふじルーム
岡本 okamotokazuo1105@gmail.com
大西 yasuyuki271205@hot.mail.co.jp
♦その他
会員募集中!
2011年発足。日本語フェスタ、Kuen Cheng High School等で、日本語、書道、茶道、折り紙、日本の歌、ゆかたの着付けを指導。
会議:JCKL会議室 月曜午後 (有事)
活動:火曜 15:15-16:45
出海(いずみ) 017-669-6589
そのほかの同好会
| 和裁 | 講師不在につき、新規メンバーは募集していません。 |
●見学/活動に参加される場合
- 当会会員であることが条件です。日本人以外の賛助会員も参加が可能です。
- 部・同好会の代表者に連絡して見学/参加希望であることをお伝えいただき、詳細をご確認ください。
- お子様が参加される場合は「家族会員の登録」が必要です。会員ページにログインし、「会員情報」から家族会員追加の手続きをお願いします。
●部・同好会の会館施設使用ルールとお願い
部・同好会の活動にあたっては、理事会で定められたルールの遵守をお願いします。
こちらをご覧ください。

料理講習会講師 ちはる

マレー料理のナシウラムは、たっぷりのフレッシュハーブをご飯に混ぜ込んだヘルシーなサラダご飯です。
唐辛子の辛味、柑橘系カラマンシーの爽やかな酸味、ココナッツのやさしい甘味、そして塩魚やブラチャン(エビの発酵調味料)による塩味が絶妙に調和しており、タイ料理で重視される「辛・酸・甘・塩の4つの味」と共通するバランスが見られます。さらに、ナシウラムには何種類ものハーブが加わることで、より一層奥深い味わいになります。(今回はブラチャンを使用していません。)
具材には、魚のほぐし身やアヒルの卵の塩漬けが使われることもありますが、ここでは Ikan Kembung というサバ科の魚を加えました。青魚ですが、ハーブと合わせることで臭みが気にならず食べられます。
ぜひ新鮮なハーブを揃えて、本格的なナシウラム作りに挑戦してみましょう。
📒 材料 4人分
バスマティライス* 2合
塩魚* 50g
青魚 中サイズ 2~3匹
ココナッツペースト*大匙3
ココナッツフレーク 70g
葉ものハーブ 各10~15g
レモングラス 2本
コブミカンの葉 3~5枚
トーチジンジャー 1本
ターメリック 10g
長インゲン 70g
赤チリ 1~2本
紫小玉ねぎ 3個
カラマンシー 適量
*バスマティライス
Basmathi Rice
高級な香り米で、かなり細長い長粒種。粘り気がなくパラパラとした軽い食感で、ビリヤニなどに適している。生米は割れやすいので、優しく洗米する
*塩魚(乾物)
Ikan Masin Malong
塩蔵・乾燥させた保存食。マロンはニベ科の白身魚を指すローカル名。野菜炒めやチャーハンに、小さく刻んで油で炒めてから加えたりもする
*ココナッツペースト
Kerisik Kelapa
ココナッツを油分が出てくるまで炒めて細かくし、ペーストにしたもの。レンダンなどのマレー料理によく使われる。濃厚なコク、とろみ、香ばしさがある
🌿 ハーブ類
ここに記載しているハーブはいずれも生食が可能です。茎などの硬い部分を取り除き、食べやすくスライスしてからご飯に混ぜ合わせましょう。
Daun Selom (セリ科)
セロリにレモンを足したような爽やかな香りが特徴。クセの強い苦味もある。生で食べることが多く、加熱しすぎないのがポイント。抗酸化成分、カリウムが豊富
Ulam Raja (キク科)
マレー語で「ラジャ」は王、「ウラム」は生食ハーブのこと。葉は小ぶりだが、キク科のハーブなので見分けやすい。パクチーや青マンゴーのような香り。ポリフェノールとビタミン類が豊富
Pegaga ツボクサ (セリ科)
香りは少ないが、生のままでは青臭く苦味も強いため、炒めたり、スープやスムージーにして食べることもある。ビタミン、ミネラルが豊富で化粧品や健康食品、サプリメントの原材料に使われることもある
ワイルドペッパーリーフ Wild Pepper Leaf (マレー語名:Daun Kaduk)
野生の胡椒の葉。葉はハート形で、つやのある濃い緑色。香りや苦みは少なく、コショウ様の香りと、軽いスパイシーさがある。タイの肉料理に欠かせないハーブで、マレーシアではニョニャカレーに加える
コブミカンの葉 Kaffir Lime Leaf
(マレー語:Daun Limau Purut)
東南アジア料理、特にタイ、マレーシアの料理の香りづけに欠かせないハーブ。爽やかな柑橘の香りながら、スパイシーさも感じる強い芳香。葉は硬いため、生食には葉脈を取り除いて細く刻むこと
トーチジンジャー Torch Ginger
生姜科だが花と花茎を食するハーブ。酸味のほかにスパイシーさ、甘さのある強い香りが特徴で、ラクサ料理に欠かせない。少量でも存在感があり、好き嫌いも分かれるので、入れ過ぎない方がよい
ターメリック Turmeric(ウコン)
ショウガ科の根茎で、鮮やかな黄橙色。カレーを黄色くするハーブ、スパイスとして知られる。爽やかでスパイシーな香り。生でも食べられるが、歯への着色に注意。健康食品の原材料としても使われる
レモングラス Lemongrass
東南アジア原産のイネ科のハーブ。シトラールの成分により、レモンに似た爽やかな香り。エスニック料理にもよく使われる。レモングラスティーは、疲労回復やリフレッシュ効果があるとして人気
次に挙げるハーブも、ナシウラムに適している
- Laksa Leaf
- Turmeric Leaf
- Mint
トーチジンジャー
外側の硬い苞を除き、花の部分だけをスライスして使用
ターメリック
薄く皮を剥き、細切りに
レモングラス
生食には根元の白い部分5~7cmのみ使用。極薄の輪切りに
紫小玉ねぎ
縦半分に割ってから繊維を絶つようにスライス
長インゲン
生のまま、薄い輪切りに
赤チリ
包丁で縦に切れ目を入れて開き、種を取り除いてスライス
🔪 下準備
A バスマティ ライス
洗米後30分水に浸け、鍋または炊飯器の白米コースで炊く(日本米と同じ水量、塩を1つまみを加える)。炊き上がったら5~10分蒸らし、冷ましておく
B 青魚 Ikan Kembung
鍋に水を張り、丸ごと茹でる。魚は水から茹でること。沸騰してから更に5分ほど茹で、取り出す
粗熱が取れたら、頭、骨、皮などを取り除き、身をざっくりほぐす
C ココナッツフレーク
油をひかずに弱火~中火で、軽く茶色に色づいてサラサラになるまで炒める(3~5分)
D ハーブ類
茎の太い部分や、コブミカンの葉の葉脈を取り除き、ワイルドペッパーリーフの上に広げる
手前からクルクル巻いてハーブを包み込み、なるべく細く刻む
E 塩魚
魚は洗わずに、中火で5分程きつね色になるまで揚げる
冷ましてから石鉢やすり鉢などでフレークにする
🍳 作り方
①しっかり冷ましたAのご飯に、Cの炒めたココナッツフレークを混ぜ合わせる
②Bの青魚とDのハーブ類、残りの具材をのせる。中央にココナッツペースト大匙3(甘みがあるので好みで調整)、その上にEの塩魚をのせる
③食べる直前に混ぜ合わる
④お皿に盛りつけてどうぞ!

国際中医薬膳師、中国黒龍江中医薬大学中医学学士
坪井 良和
マレーシア料理に欠かせない食材といえばショウガ。そして市場を歩いてみると、ショウガ科の植物の多様さに驚かされる。ガランガル、ターメリック、トーチジンジャー、沙姜...。マレー系、中国系、インド系と、それぞれ異なる文化的背景を持ちながらも、共通してショウガ科の植物を日々の暮らしに取り入れてきた。
・ガランガル(Lengkuas・南姜)
レンダンやラクサのスパイスペーストに欠かせない。見た目は普通の生姜に似ているが、柑橘系のシャープさと松のような清涼感が特徴で、料理に爽やかな奥行きをもたらす。
・ターメリック(Kunyit・黄姜)
その鮮やかな黄色と、クルクミンと呼ばれる活性成分が抗炎症・抗酸化作用を持つことは現代科学でも注目されている。
レンダンとガランガル(上)、ターメリック(右)
・トーチジンジャー
(Bunga Kantan・姜花)
アッサムラクサの魚介スープやNasi KerabuやNasi Ulamに使う花の蕾。開花前の蕾を刻んで加えることで、酸味と香りが複雑に絡み合う独特のラクサの風味が生まれる。
アッサムラクサとトーチジンジャー
・沙姜(サキョウ)
(Kaempferia Galanga・沙姜)
伝統的な広東系の鶏料理(白斬鶏)などに使われる。胡椒のようなカンファー(樟脳)を思わせる刺激的な香りが特徴。
白斬鶏(広東風蒸し鶏)と沙姜
中医学の視点から眺めると、マレーシアのような高温多湿の環境は「湿邪(しつじゃ)」と「暑邪(しょじゃ)」が常に外から侵入しやすい条件にある。なかでも湿邪は、脾胃の機能を損ない気の巡りを滞らせる厄介者。ショウガ科植物が共通して持つ辛温の性質は、「発汗を促し、体内への湿邪の侵入を防ぐと同時に、体内の湿を乾かし、気を動かす」働きがあり、熱帯にショウガ科が多用されるのは偶然ではなく、気候風土への合理的な適応なのだ。
さらに興味深いのは、使われる植物がそれぞれ異なる「辛」の方向性を持つ点だ。
‐ショウガ:発汗解表(発汗を促して外からの邪気の侵入を阻む)、温胃(胃を温める)
‐ガランガル:芳香化湿(香りの力で体内の湿邪を乾かす)、行気(気を動かす)
‐ターメリック:活血行気(血行の流れを促進する)
‐沙姜:芳香化湿、温中(脾胃を中心に体内を温める)
これらのショウガ科の食材は辛味を加えるだけでなく、体内に滞りがちな湿邪を取り除くことを目的として、それぞれ異なる角度から同時に作用している。食品の鮮度が落ちやすい熱帯という環境にあって、カリー、ラクサ、レンダンのように、油で炒めたのちにココナッツミルクで煮込む濃厚な味付けの料理が多いが、その食材の組み合わせ自体に、理にかなった「湿邪対策の処方」が成立しているのである。
その数あるショウガ科植物の中でも、ひときわ愛される存在がある。地名がそのままブランドとして冠された「ベントン生姜(文冬生姜、Halia Bentong)」だ。パハン州ベントン地区、なかでもブキッ・ティンギ(Bukit Tinggi)の山中で育てられるこのショウガは、2015年にパハン州農業局から認証を取得した正真正銘のブランド食材だ。一般的なショウガに比べて根茎が大きく、包丁を入れた瞬間に弾ける香りも際立っている。その特徴の核心は、抗炎症・抗酸化・温熱作用を持つジンジェロールという活性成分の濃度の高さ。乾燥粉末や調味料、飲料などの加工品もあり人気が高い。
ゲンティン・ハイランドやフレイザーズ・ヒル方面に位置する町、ベントン。豊かな水と清浄な空気に恵まれたこの地は、最高級ドリアン「Musang King」の主要産地として、また水質の良さを物語る豆腐の産地としても知られている。ドリアンとベントン生姜はいずれも熱性の食材なので、食べ合わせは禁物。それでもドリアンを買いに行く道中で見かけたら、ぜひ香り高いベントン生姜もしくはその加工品を購入して試してもらいたい。効きすぎる冷房で冷えた体や、突然の雨に濡れたときに、ベントン生姜でいれたショウガ茶は効き目抜群だ。

ベントン生姜:保存しやすいパウダーも人気
第62回 KL日本人会年次総会開催のご案内
クアラルンプール日本人会の年次総会を開催いたします。
- 日時 2026年 6月27日 (土)
午前10時30分から12時頃まで
- 場所 KL日本人会 ホール (GF)
詳細は、当会ホームページのお知らせ欄をご覧ください。
昨年の年次総会の様子
今年で第50回を迎える恒例の盆踊り大会を開催します。会場は昨年と同じくSunway Pyramidです。
【日時】 2026年7月11日(土)・12日(日) 16時~23時
【場 所】 Sunway Resort Hotel前、Sunway Pyramid Shopping Mallの平面駐車場 Google Map
会場には日本食を中心とした屋台が数多く並び、日本の夏祭りのような雰囲気もお楽しみいただけます。
ヘルストークのご案内「知っておきたい足の血管トラブル」
2020年からこれまで3回にわたり開催してまいりました「下肢静脈瘤ヘルストーク」ですが、目黒外科医院、齋藤医院長による4回目のオンライントークを開催することとなりました。トーク終了後には、質疑応答の時間も設けております。皆様の健康づくりの一助として、ぜひお気軽にご参加ください。
講演内容
「知っておきたい足の血管トラブル」
~下肢静脈瘤とエコノミークラス症候群の正しい知識と予防法~
第1部(30分)下肢静脈瘤とは?
~足の血管がボコボコ浮き出る理由 ~
第2部(20分)エコノミークラス症候群とは?
~長時間フライトで起こる血栓症の予防法~


5月6日(水)のはぐくみ会では、13名のお子様にご参加いただきました。この日は「こどもの日・成長記録」をテーマに開催され、お子さんの身長と体重を測定し、記録はボランティアさん手作りのこいのぼりの形のメッセージカードに記入し、おみやげとして持ち帰っていただきました。また絵本読みや、手遊び、季節のお歌の時間など、お子様が自然と笑顔になるプログラムを行い、会場は明るい雰囲気に包まれていました。保護者同士の会話も自然と広がり、育児についての情報交換やお子様同士の関わりを見守る和やかな様子が見られました。
今後の活動
6月3日 (水)
10:00~11:30
体のケア・産後ケアのおはなし
詳細はこちらから

参加方法 :
当日始まる前に、事務局窓口にて参加チケットをお求めください。現金でのお支払いとなります。事前申し込みは不要です。

2026年はマレーシア政府観光局の「Visit Malaysia 2026」キャンペーン年です。さまざまな関連イベントがマレーシア各地で開催されますので、在住の邦人の皆様も当地の魅力を再発見する期間にしていただきたいと思います。
今回は、マレーシアを代表する動物「オランウータン」について、認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパンの事務局長と理事を務めておられる青木崇史さんにご寄稿頂きました。
認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン
事務局長 / 理事 青木崇史
オランウータンとは
「オランウータン」という名前は、マレー語の「orang(人)」と「hutan(森)」を組み合わせた「森の人」という意味です。彼らの人間に似た外見やとても知的な行動から名付けられたもので、古来から現地の人々が親しみを持っていたことが感じられます。ちなみにボルネオ島北部のキナバタンガン川流域に暮らす先住民は「オランスンガイ」と呼ばれており、「スンガイ」はマレー語で「河」という意味です。森に住む人と、河に住む人。オランウータンと人間は種を超えて同じような名称を持っているのです。
現在、オランウータンはボルネオ島のボルネオオランウータン、スマトラ島のスマトラオランウータン、2017年に新種認定されたスマトラ島の限られた地域で生きるタパヌリオランウータンという3つの種に分類され、さらにボルネオオランウータンは北西ボルネオオランウータン、中央ボルネオオランウータン、北東ボルネオオランウータンという亜種に分かれます。これは人間でいうと住んでいる地域が異なる事による差のようなものです。
ボルネオオランウータンの生態と現状
木の上から見下ろす子どものオランウータン
長い手足と身体の柔軟性を生かし、食事や移動、休息を樹上で行う
ボルネオオランウータンの大人の雄は体長1.2〜1.5m前後、体重は80〜100キロに達し、樹上で生活する哺乳類の中で最大級の動物です。両腕を広げると2メートル以上もあり、足は器用にものを掴むことができ、股関節も柔軟で、歩くためではなく樹上で生活するためのもうひと組の「手」のようです。枝から枝へと、森の中を移動しながら生活するのに適した身体つきをしています。
オランウータンというと、大きな丸い顔を思い浮かべる方もいるかもしれません。これは「フランジ」と呼ばれる大きな肉の盛り上がりで、他の雄よりも強い個体が成熟したときに頬が発達してできます。弱い雄はフランジを持ちません。雌は体長が1m以下、体重は30〜50キロ程度と雄とは体格差があり、フランジも発達しません。
一日の大半を熱帯雨林の高さ30メートルにもなる林冠部で過ごし、食事や移動、休息のほぼすべてを樹上で行います。夜には、気に入った場所に座って周囲の枝や葉を折り曲げ、寝床を作って朝まで過ごします。森の中を歩くと大きな鳥の巣のような寝床の跡が見つかることがあり、研究者はその痕跡で「このあたりにオランウータンがいたな」と判断できるのです。
オランウータンが他の大型類人猿と大きく違うところは、群れを作らないことです。大人の雄は約5〜10平方キロメートルという広い行動範囲に1頭で暮らし、複数の雌の行動圏も重なってはいるものの、一緒には生活しません。雌は子どもを育てる時こそ仲むつまじく行動しますが、母子以外の個体が長期間一緒にいることは稀です。この孤独な生活スタイルは、年中豊かな果実が実っていて好きなだけ果物を食べられるようなイメージのある熱帯雨林が、実は食べものがそこまで豊富ではなく、同じ場所に多くの個体が集まって生活するのが難しいことへ適応しながら進化してきた結果だと考えられています。
オランウータン(雌)
果実が大好物で、若葉や花、樹皮などを食べながら森の中で生きている
主な生息地はボルネオ島の低地に広がる広大な熱帯雨林です。ボルネオ島の北部、マレーシア領サバ州ではキナバタンガン川流域やダナムバレイ、タビン野生生物保護区、ウル・セガマやマルア、カビリ・セピロク森林保護区などが主な生息地として知られています。主食は植物で、なかでも果実が大好物です。通常でも食事の約60%を果実が占め、果実が豊富な時期にはその割合が90%ほどに達することもあります。果実のほかに若葉や花も食べますし、食べ物が少ない時期には樹皮を口にすることもあります。
またボルネオの熱帯雨林では10年のうち2〜3回ほど「一斉開花」と呼ばれる現象が起こり、多くの種類の樹木が広い範囲で同時期に花を咲かせ、実をつけることで知られています。オランウータンもたくさん食べて体重を増やしたり脂肪を蓄えたりすることができるので、特に雌にとっては妊娠や授乳といったエネルギーが必要な活動をおこなうための重要な時期です。
食べ物が豊富にあると奪い合う必要もありませんから、他のオランウータンがそばにいてもいつもより気にしません。その分、雄と雌が出会う機会があり、繁殖のチャンスも増えます。
ボルネオオランウータンの繁殖サイクルはとてもゆっくりです。雌は15歳前後で出産できるようになりますが約6〜8年に一度の間隔でしか子どもを産まず、哺乳類の中でも特に長い出産間隔の部類です。妊娠期間は270日くらいで、通常は1頭の子どもを出産します。母親は長期間にわたって子どもに寄り添い、森の生活を教えながら丁寧に育てます。子どもの生存率はとても高く、雌が15歳まで生き残る確率は実に96%に達する、という研究もあります。
子どものオランウータンは長い期間、母親のすぐそばで過ごします。授乳は長く続き、野生では離乳が6〜8歳ごろと推定されています。子どもが母親の体にしがみついて移動する様子もよく観察され、7〜8年間は一緒に行動して食べ物の選び方や枝を移動する方法、寝床の作り方など、森の中で生きる術を母親から学びます。
このゆっくりとしたペースは森の中での安定した暮らしには欠かせないのですが、種の存続にとっては弱点となります。ボルネオオランウータンは現在、国際自然保護連合のレッドリストで「深刻な危機(CR: Critically Endangered)」に分類されていて、絶滅の危険が非常に高い状態です。現在、ボルネオオランウータンの推定個体数は5〜6万頭前後とされ、特にここ数十年の減少数は大きく過去50年ほどの間でそれまでの半分以下になったとも考えられています。出産の間隔が長く、子どもを育て上げるまでの期間も長いので、いったん数が減ると自然に元の数へ戻るまでにとても長い時間がかかります。
オランウータンがこれほどの危機に見舞われている原因は、個体数が元に戻るほどの生息地がすでに「存在しない」ことです。個体数減少における最大の脅威は生息地である熱帯雨林が急速に失われたことで、1950年代から始まった商業伐採に加え、1970年代以降に広まったアブラヤシプランテーションの開発がその喪失を加速させました。森がなくなればオランウータンは食べ物や住処を失います。残された森もプランテーションによって分断されているため、個体の移動や豊富な餌の確保、繁殖の機会も減っていきます。 さらに、狩猟や違法取引の例もあります。地域によっては食料として捕獲された報告もあり、子どもがペット目的で取引されることもあります。
アブラヤシのプランテーション
動物の食べ物も住処もなく、もはや野生動物が生きていける森ではない
サバ州のオランウータン保護活動
サバ州のオランウータン保護活動は、1960年代に始まりました。木材を産出するための森林伐採が進み、保護される個体が増えました。彼らを救護して再び森で生きられるようにする試みが、保護活動の出発点となりました。
1964年、サンダカン近郊のセピロクにある約4,300ヘクタールのカビリ・セピロク森林保護区内に『Sepilok Orangutan Rehabilitation Centre』が設立されます。孤児になったり怪我をしたオランウータンを保護し、餌の取り方や樹上での生活能力を身につけさせて野生復帰させることを目的とし、サバ州野生生物局が運営しています。観光客の訪問も多く、啓発活動にも力を入れています。現在では、保護される個体こそ大幅に減りましたが、リハビリテーションを経て野生に戻すという取り組みは続けられています。
1980年代には、生息地そのものを守る大規模な保護区の整備も進みました。1984年にタビン野生生物保護区が設立され、約12万ヘクタールもの広大な熱帯雨林が保全対象となりました。ここはオランウータンだけでなく多くの野生動物の重要な生息地となっています。法制度の面でも、その後の野生生物保護法制の整備によりオランウータンは「完全保護種」と位置づけられ、捕獲や取引などが厳しく規制されるようになりました。
1990年代に入ると、保護活動はキナバタンガン川流域にも広がりました。キナバタンガン川はマレーシアで2番目に長い大河で中下流域に広がる広大な熱帯雨林は、世界的にも貴重な生物多様性を持つことで知られています。しかしアブラヤシプランテーションの開発とともに熱帯雨林の大幅な減少と細かな分断が進み、豊かな熱帯雨林の大部分が失われました。環境保護団体関係者の働きかけを背景にキナバタンガン川下流域では保全に向けた動きが進み、2005年にサバ州野生生物保全法令(Wildlife Conservation Enactment 1997)に基づいた「キナバタンガン下流域野生生物保護区」ができました。
この流域では地域コミュニティの参加も環境保護に重要な役割を果たしています。自然環境を目玉に観光客を呼びあつめるエコツーリズムが注目され、地域経済の向上に貢献しています。
キナバタンガン川流域
河岸ギリギリまで伐採して作られるプランテーション
サバ州野生生物局は「Orangutan Action Plan for Sabah 2020–2029」を、州の行動計画として公開しており、生息地の保全・回復や、人とオランウータンの共存に向けた取り組み、法執行の強化などを重視し、関係機関・NGO等との連携のもとで実施を進める枠組みが示されています。
サバ州でオランウータンと出会うには
サバ州の一部の地域は野生のオランウータンを観察できる可能性がある世界でも貴重な場所です。なかでもキナバタンガン川のリバークルーズは、貴重な自然にアクセスしやすいとしてエコツーリズムの活動として有名です。
サンダカンから車で約2〜3時間のスカウやビリット周辺を拠点とし、早朝や夕方に小型ボートで川を進みながら、運良くタイミングが合えば川岸の森にいるオランウータンを見られることがあります。のんびりと食事をする様子やネストを作る姿など、自然な行動を観察できるかもしれません。
キナバタンガン川流域はオランウータンのほかにも、カニクイザルやオナガザル、ボルネオ固有種のテングザル、カワセミやサイチョウ、猛禽類などの鳥類、イリエワニ、ボルネオゾウの群れを見ることのできる生物多様性の高い地域です。周辺のロッジでは宿泊とボートツアーを組み合わせたパッケージも多く用意されていて、ほかでは見られない景色と体験を求めて観光客が訪れています。

サバ州のオランウータン保護活動最前線
オランウータンの保護活動には官民が様々な手段で取り組んでいます。オランウータンの狩猟は原則として禁止で、所持にも当局の許可が必要です。飼育は許可制で売買などの取引や州内への持ち込み・州外への持ち出しも厳しく規制され、違反には罰則が定められています。
また熱帯雨林の保護も進んでいます。上述したようにサバ州には複数の野生生物保護区や森林保護区が設けられていて野生動物の重要な生息地が保全対象となっています。これらの区域では区分や管理方針に応じて伐採や開発が制限され、生息環境の保全を目的とした管理が行われています。
さらに、森林局と野生生物局を中心に、保護区の指定と拡大が段階的に行われています。商業伐採やプランテーションの開発が急速に進展する一方で熱帯雨林の保全と野生生物の生息地確保の重要性も認識されるようになり、法制度と行政施策の両面から保護区の整備が進められてきました。
熱帯雨林とプランテーションの境界線
分断された森では、動物の移動や餌の確保、繁殖の機会が制限される
森林局が所管する森林保護区は1990年代以降、保護の度合いが高い区域、特に商業利用向けの森林区分から環境保全や水源保護などを目的とする保護区分への見直しが拡大しました。近年では、サバ州全体の約48〜50%に相当する、およそ350万ヘクタール以上が森林保護区として指定されています。
1990年代から2000年代にかけては森林局の森林保護区とは別に、野生生物局が管理する野生生物保護区や自然保全地域など、より厳格な保全を目的とした区域の指定も進められました。こうした区域では、土地の利用や開発に制限が設けられ、野生動物の生息地が「保全目的の管理対象地」として位置づけられています。過去50年間を通じ、サバ州の保護区政策は単なる「守るべき森を指定する」だけの政策から、生態系全体の維持や野生生物との共存を重視する方向へと発展してきたといえます。
未来への希望
保護政策が進んできたとはいえ、オランウータンを取り巻く状況はいまなお深刻なままです。分断が進んだ熱帯雨林、気候変動がもたらす生息環境の変化、違法行為による個体数の減少など、多くの課題が残されたままです。しかし、希望は未来につないでいかなくてはなりません。
近年は、科学技術の進歩によってより効果的な保護手法の開発と導入が進められています。森林の減少や火災を監視するための人工衛星やドローンを用いた熱帯雨林モニタリング、環境DNAやAI技術による個体識別、遺伝子解析に基づく個体群管理など、これまでにはなかった新しい方法の活用が進められています。こうしたツールは、オランウータン保護の精度と効率を高める重要な手段となりつつあります。
若い世代は環境問題への関心も高く、気候変動や生物多様性の喪失といった地球規模の課題を、自分たちの将来に直結するものとして捉える傾向が強まっているように感じます。彼らはスマホネイティブでSNSを上手に使いこなせる世代です。情報の受信と発信を操り、環境問題にも積極的に関わろうとする若い人たちが増えています。
こうした動きは国際的にも、日本国内においても広がりを見せており、学生や若手社会人が中心となって、環境保全活動や啓発活動に取り組む事例を実際に見てきました。若い方々の積極的な行動は、環境問題に対する社会の意識を高め、地球の環境を未来へとつなぐ原動力です。
21世紀も気づけば四半世紀が過ぎました。現在の大人世代が責任を負える時間、そして次の世代が世界の中心となる時代までに残された時間は20年ほどしかないと考えると、いまの私たちの行動がそのまま次の世代が生きていく環境を作る、と言えるでしょう。この期間にどれだけのことを行えるかが、オランウータン、野生動物、熱帯雨林、それら全てを含む美しい自然環境を未来につなげるかどうかに深く関わります。
「森の人」オランウータンが、これからも熱帯雨林の奥深くで人目に触れず静かに暮らし続けられるよう、私たち一人ひとりも、それぞれの立場で考え、行動していきたいものです。
*毎年日付が変わる祝日
6月1日* (月) Agon's Birthday 国王誕生日
マレーシアでは2026年6月1日が国王誕生日として全国的な祝日となる。これは、マレーシアの国家元首である国王の公式誕生日を祝う日であり、現在は、6月の第1月曜日に定められている。今年はウェサックデーの祝日と週末が重なるため、4連休となる。
マレーシア国王のマレー語の称号は「Yang di-Pertuan Agong(ヤン・ディプルトゥアン・アゴン)」で、略して「アゴン」とも呼ばれる。英語では「King of Malaysia」と表記される。マレーシア国王は9人の州王による輪番制で選出され、5年ごとに交代する。このため国王誕生日の祝日は、その時の国王個人の実際の誕生日ではなく、毎年6月に固定されている。現在は、ジョホール州のイブラヒム州王が第17代国王に就任している。
当日の午前中は、イスタナ・ネガラ(王宮)を中心に公式行事や式典が行われ、マレーシア国営放送局のTV1や、RTMKlik 無料ポータルサイト(rtmklik.rtm.gov.my/live/tv/tv1)でライブ配信を視聴できる。王制を採るマレーシアにおいて、国の象徴としての王の存在を強く感じられる一日であり、マレーシアならではの祝日の雰囲気を味わおう。
国王制度を紹介したバックナンバー : 2023年6月号 えっ!マレーシア
※ロイヤルファミリーが存在する9つの州
2025年の公式行事ライブ配信 (TV1)
6月17日* (水) Awal Muharam アワル ムハラム (イスラム暦新年)
イスラム教徒の暦であるヒジュラ暦の新年であり、1月1日にあたる。ヒジュラ暦は月の満ち欠けを基準とした太陰暦で、ほかのイスラム教の祝日と同様に、毎年およそ11日ずつ早まっていく。
この日は朝にモスクへ行き祈りを捧げるが、特別な行事が盛大に行われるわけではない。自宅を飾り付けたり親族が集まって祝ったりすることもなく、家族と共に静かに過ごす日である。
イスラム教では、右肩には善行を、左肩には悪行を記録する天使がいるとされている。年が改まることで、その記録も新しいページに移ると考えられており、一人ひとりが新しい年に向けて自らを見つめ直し、心を整える日であるといえる。
自宅でもメッカの方角を向いて祈りを捧げる
えっ!マレーシア <アフタヌーンティー>
「ヌン活やってまーす」と話すと「?」と首を傾げるマレーシア在住者は多いように思う。アフタヌーンティーを楽しむ活動を指す言葉で、2022年の流行語大賞にノミネートされている。
イギリス発祥のアフタヌーンティーは、日本では特集が組まれるほどかなりの人気。高級ホテルでは1万円超えも普通だとか。
最近マレーシアも物価が高くなってきたとは言え、それでもアフタヌーンティーは日本に比べるとかなりリーズナブルだ。特徴的なこととしては、多文化ミックスのメニュー。西洋スタイルとローカル要素が融合されている。例えば、伝統的なスコーンやサンドイッチに加えて、パンダンを使ったケーキ、ココナッツ風味のスイーツ、カラマンシーのアイス、時にはサテやカリーパフ、ディムサムなどが一緒に出てくることもある。マレーシアがマレー系・中華系・インド系文化を持つ国だからこその特徴だ。サービスや空間はしっかりラグジュアリーなのに、気軽に楽しめる点も魅力のひとつと言える。

ホテルによって随分趣きも異なる。3段トレーの王道のアフタヌーンティースタイルを誇るホテル、360°のパノラマビューでツインタワーやKLタワーなどクアラルンプールの街を眺められるホテル、ピアノ演奏を聞きながら優雅なひとときを過ごせるホテル、創作的要素の濃いメニューを提供するホテル、器やメニューにマレー色を強く押し出すホテル、コース料理のように1つ1つのメニューをサーブするホテル、5時間くらいのんびり過ごせるホテルなど様々。
ピアノ演奏のあるホテル
自分で描いてから食べるチョコ
味覚と視覚が交差する創作的な演出
マレーシアらしいスイーツも
ラグジュアリーな雰囲気を楽しむのか、景色を楽しむのか、金額だけでなく、何に重きを置くのかを考えてチョイスするのがオススメ。ホテル情報や体験者の話、口コミなども参考にするといいだろう。日本からのお客様をおもてなしする選択肢のひとつとして、アフタヌーンティーは外せない。
JCKLニュースレター
【編集委員】
- 土川 敦司(編集長)
- 上野 周子(編集委員)
- 勝田 羊奈子(編集委員)
- 澤村 文江(編集委員)
- 藤井 真由美(編集委員)
*掲載の内容は変更が生じる場合があります。
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