デジタル版
JCKLニュースレター
タイムリー且つ皆様のお役に立つ情報発信を心掛け、毎月初旬にお届けいたします。


2026年6月27日(土)午前10時半から、第62回年次総会が開催された。今回の参加者は78名(議決権数101)、委任状による議決権数114、総議決権数は215であった。
012025年度事業報告
総務委員会
- 会長、副会長、各委員長、顧問で構成した総務委員会を毎月理事会の1週間前に招集(会議室及びオンライン会議)し、委員会等からの様々な提案事項を検討・審議し、その結果を理事会へ報告または上程した。また、各委員会間にまたがるような日本人会の運営上の課題や中長期の各種課題に対して議論を行い、必要に応じ継続的に審議するようにした。
- 理事会議事録を作成し、理事会の検討事項・審議内容を正確に記録した。
- その他
・2025年5月:海外における放送大学での学修機会の周知
・2025年7月:事務局長の公募
・2025年8月:アジア域内事務局長会議報告
・2025年12月:事務局長の採用
・2026年2月:令孫の家族会員追加について、JCKLの許認可・ライセンス一覧表の更新
・2026年3月:日本人会の保険付保、非常時対応マニュアルの確認
規約関係及びセカンドホーム関係
・2025年5月:会則21条婦人部会の廃止
企画広報委員会
- 2025年5月3日(土):こどもの日イベントの実施、来場者約1,000名
- 2025年10月18日(土):秋の懇親会の実施、参加者110名
- 2025年12月13日(土):クリスマス会の実施、来場者約1,000名
会員関係
偶数月に開催している「新規入会者の集い」は、6回実施。
合計324名(134世帯)の参加があった。
ニュースレター編集委員会
・毎月初旬にホームページへ掲載、E-mailにて会員へのお知らせを発信してきた。
・今年度の編集委員会は対面にて、2か月に1回 ボランティア編集員によるニュースレター編集会議を招集し、毎号の特集内容、その時期にあったコンテンツを検討、編集方針を決定した。この決定内容に従い、編集委員による取材活動、原稿の作成を実施。また寄稿については原稿の作成依頼を関係機関・諸氏に行い、編集・校正作業を実施した。
財務委員会
- 定例理事会にて月次財務報告を行った。
- 2026年3月:期末処理として、不良債権償却RM318、雑益計上RM33を行った。
- 2025年度(2026 年3月31日終了)の決算は約2万3千リンギの現金収支マイナス、減価償却費計上後の税後損益はマイナス38万8千リンギという結果であった。
クラブハウス委員会
- 2025年7月:KL日本人会敷地内、幼稚園園庭の大木伐採
- 2025年12月:会館東側斜面点検を行い、斜面の状態に問題はないとの結果を確認
- 2026年2月・3月:隣地の境界線を越えの建設物についてDBKLへのレター出状
クラブハウス将来計画小委員会
2025年5月:2025年3月31日終了事業年度の決算で35万6千リンギの現金収支プラスとなったことから、これを新たに積み立てることを理事会に提案、承認を得た。2025年6月第61回年次総会で積立金の残高が400万7千リンギとなっていることについて報告を行った。
店舗委員会
- 2026年1月:テナント懇談会実施
- 2026年3月:テナント家賃改定(3年契約更新)
文化活動委員会・スポーツ活動委員会
- 2026年3月末現在活動中の部・同好会の数は下記の通り。
(部・同好会の数)
26年3月末 部 同好会 合計 文化系 15 31 46 スポーツ系 10 10 20 - 2025年度日本語講座は、10月スタートクラスは1学期・2学期ともに3クラス開講。
- 料理教室2回、バティッククラス大人2回、子供4回実施。
- 2025年7月:JFKL日本映画祭への広報協力
- 2025年9月:マラヤ大学「日本人家庭訪問実施」への協力
- 2025年11月:JFKL日本語スキットコンテストへの協力(審査員派遣)
- 文化活動関連イベント申請5件、スポーツ活動関連イベント申請:3件、JSKL施設利用:2件
学校委員会
KL日本人学校の園児・児童・生徒数の推移
幼稚部の園児は前年比23名増。一方で25年3月に増加傾向になった小学部・中学部はともにー9名と微減。小学部は依然として24年3月より24名増員しているものの、中学部は24年3月並みとなった。幼稚部園児の増加で全体として前年比5名増。
2023~2025年度 園児・児童・生徒数の推移 人数(カッコ内は前年比)
| 年 月 | 幼稚部 | 小学部 | 中学部 | 合計 |
| 2023年3月 | 63 | 395 | 91 | 549 |
| 2024年3月 | 56(-7) | 373(-22) | 106(+15) | 535(-6) |
| 2025年3月 | 51(-5) | 406(+33) | 115(+9) | 572(+37) |
| 2026年3月 | 74(+23) | 397(-9) | 106(+5) | 577(+5) |
学校教育目標と教育の重点
今年度の学校教育目標は、従来と変わらず「たくましいからだ、ゆたかな心、優れた知性と国際性を備えた児童・生徒の育成」を掲げ、その実現に向けたビジョンとして、以下の2つの柱を中心に学校経営を進めた。
まず、「めざす学校像」として「入ってよかった、通わせてよかった、勤めてよかったJSKL」を掲げ、児童・生徒、保護者、教職員のすべてにとって誇りとなる学校づくりを推進した。
次に、「めざす子どもの姿」として、「元気で最後まで取り組める子」「誰にでもやさしくできる子」「夢を持って世界へはばたける子」の3つの目標を設定した。これに基づき、日常の授業や学校行事、現地校との交流などを通じて、子どもたちの主体性や社会性、そして国際的な視野を育む教育活動を展開した。
教育活動
在外教育施設として、子どもや保護者の期待に応える学校づくり、魅力ある学校づくりを目指し、昨年度は以下の5つの重点項目に取り組んだ。
- ICT教育の充実
本年度はデバイス持参の考えを小中学部にも広げ、全学年においてクロムブックやiPadなどのICT機器を1人1台使用できる環境を整備した。これにより、ICTを活用した授業実践を通じて、情報活用能力や問題発見・解決能力といった、学習の基盤となる資質・能力の着実な育成を図っている。 - 英語教育の充実
全学年においてローカル校との国際交流会を実施。日頃のEC(English Communication)授業で培った力を活かし、英語を用いた交流活動に取り組んだことで、英会話を中心とする実践的なコミュニケーション能力の向上につながった。 - 国際交流学習の実施
多様な文化に触れ、国際的な視野を広げる機会として、ローカル校や他国の日本人学校との交流を継続的に実施した。こうした交流は、子どもたちの多文化理解や国際感覚の育成に大きく貢献している。 - 筑波大学付属高校との教育連携
昨年度に引き続き、筑波大学附属坂戸高等学校と授業交流やその他の教育活動連携を行った。小中高の連携授業で、児童生徒が一歩先の学びに挑戦した。 - 心の教育の充実
「ゆたかな心の育成」を目標に掲げ、道徳教育の充実に取り組んだ。学校全体の道徳教育の構想を見直し、すべての教育活動を通じて道徳性を養い、互いに学び合い、高め合う集団の形成を目指した継続的な指導を行った。 - イマージョンスイミング(IS)の充実
英語環境の中で水泳を行うイマージョンスイミング(IS)では、楽しみながら自然に英語に親しむ体験を通して、身体活動と言語活動の充実を図った。 - 特別支援教育と通級指導教室の充実
「誰一人取り残さない学校づくり」の理念のもと、小学部・中学部の双方にまたがる特別支援学級(知的)の設置と通級指導教室の充実を行った。文科省への要望を継続しつつ、多様な学びの形を創る取組を進めた。 - 保健室2名体制
保健室を応急処置の場から安心できるセーフスペースとして整備、保険補助員を配備し、児童生徒の心理的安全性の向上を図った。 - 業務改善
教育課程の一部見直しや会議の精選、勤務時間の見直しなどを進めることで、教職員が本来の業務である子どもへの指導や支援により多くの時間をかけられるよう、業務改善を推進した。
児童生徒数の回復には時間を要すると想定し、昨年度に続き授業料・学校維持資金負担金を値上げしたが収入実績は計画を1.6%下回った。小中学部の児童生徒数が想定を下回った事が原因。一方で25年度政府援助金の年度内回収を促進し(計画比138%)総収入は計画比達成。支出は管理費・教育費とも予算内に納めて収支を黒字で着地させることが出来た。
- 学校会計(小中学部)
・年間平均児童生徒数は予想から下振れ(498名 想定比96%)。
・教員の急な退職や休職の延長等で人件費は予算より減少した。
・設備維持費や公共料金の値上げリスクを計画に織り込んだ為、支出は計画内運用ができた。
・3年計画の大型老朽化工事は予定通り2年目を完了。3年目の26年度は水道配管を残す。
- 学校一般会計(幼稚部)
・年間平均園児数は予想から上振れ(67名 想定比110%)し増収。小中学部の児童生徒数減による減収を最小限に抑えた。
教育施設管理委員会
- 2025年12月:帝京マレーシアとの覚書更新(会館の使用に関する1年間の覚書)
- 2026年3月:帝京マレーシア奨学金制度についてのご紹介
福利厚生委員会
- はぐくみ会:10回開催
- 出産準備教室:6月、11月、2月の3回開催
- オンライン無料健康相談室(バラトよしみ先生):11回実施(5月を除く月1回)
2025年度は、合計27名の相談を受けていただいた。
日本人墓地維持管理委員会
- 主な活動
・2025年9月21日:秋季慰霊祭
・2026年3月1日:春季慰霊祭
・2026年3月:拡大墓地委員会の設置
- 日本からの主な訪問者
・2025年5月:日本の防衛研究所の自衛官一行
・2025年9月:山本啓介参議院議員
・2025年10月:高市早苗総理大臣
・2025年12月:天草ミオ氏(画家)墓地訪問
・2026年1月:都立農産高校の先生と生徒一行(樹木等の剪定及び敷地内清掃)
ITシステム委員会
- 会員情報システム:e-invoice ダウンロード機能追加
盆踊り実行委員会(2025)
- 2025年7月12日(土)及び13日(日)16時~23時、Sunway Pyramid Shopping Mallの平面駐車場にて、Sunwayとの共催にて、第49回盆踊り大会を開催。大きな事故などなく成功裏に終了した。
バザー実行委員会(2025)
- 2025年11月2日(日)10時30分~15時、第53回チャリティバザーをEastin Hotelにて開催した。
当日は来場者約800名(関係者ボランティア含む) - バザー当日売上げ収益と皆様からの現金ご寄付から次年度の会計監査費と税務申告費の積立金等を除いて、約RM95,000を4ヶ所の福祉施設に寄付する提案を、JCKL慈善基金に対し行った。
新年会実行委員会(2026)
- 2026年1月10日(土)に第31回目となる新年会を日本人会会館にて開催した。昨年同様、多くの来場者が訪れるなか、新年を祝う各種イベントを実施した。ステージイベントとしてアクロバット・ライオンダンス、JSKL園児及び部同好会の発表に加え、変面ショーを行った。会館内ではお茶席を設けたほか、恒例の餅つき体験、スーパーボールすくい、射的・おみくじ・ふくわらいなど新年にふさ わしいイベントもおこなった。
また駐車場では飲食ブースなどを12ブース設置し、日本食を中心に提供した。
大きな事故、怪我もなく無事に終了した。
海外安全担当
- マレーシア及び日本政府の発表、注意喚起や情報提供を行った。
チャリティ活動委員会
- 5月:チャリティ活動サポーターを募集
- 6月:寄付先施設訪問
- 9月:JSKLにて学用品リサイクルセールを実施、売り上げ(RM621)は慈善基金に寄付
- 9月~11月:チャリティバザー実施に向けた準備、バザー当日ボランティア
- 12月:バザー収益金の寄付先について、慈善基金に対し提案。次年度バザーサポーター(手芸品づくり)の募集
- 1月:ドネーション贈呈式
- 2月:バザーサポーターへのオリエンテーション
- 3月:学用品リサイクルセール準備
マレーシア全日本人会
- 第46回マレーシア全日本人会連絡会が、2025年10月3日(金)KL日本人会会議室にて開催され、全マレーシア12の日本人会のうち、6か所の代表が参加した。(東マレーシアからの参加は無し)
- 同時に大使館主催の第44回安全対策協議会が開催され、感染危険情報、安全情報が共有された。
02会員数報告
( )内は家族会員も含めた人数
| 会員種類 | 2025年3月末会員数 | 2026年3月末会員数 | 年間増減 |
| 法人会員 | 261社 | 256社 | ▲5社 |
| 個人会員 【内MM2H】 |
1,246世帯(2,997名) [183世帯(312名)] |
1,233世帯(2,992名) [167世帯(292名)] |
▲13世帯(▲5名) [▲16世帯(▲20名)] |
| 賛助会員 | 287世帯(541名) | 275世帯(513名) | ▲12世帯(▲28名) |
| 学生会員 | 12名 | 17名 | +5名 |
- 2025年度については法人会員、個人会員、賛助会員共に減少したが、学生会員は増加。
- 法人会員の減少は▲5社で前年よりは若干、少ないが減少は続く。原因は事業の縮小・撤退、経費節減、代表者の現地人化など。
- 個人会員は▲13世帯で減少。駐在員を減らして現地化を図る動き。MM2Hは減少が続く。
- 賛助会員の減少はサークル活動への参加者が減少した為と思われる。
032025年度収支決算
- 2026年3月31日終了の2025年度決算の現金収支は、会費関係の収入減、盆踊りの開催形式変更による収入減、費用面では労務費や警備員などの人件費やクラブハウスのメンテナンス費用の増加などを加味して15万8千リンギの赤字予算でスタートしたが、盆踊りに関連する寄付金の増加と各種経費の節約等で、実績は 2万3千リンギまで赤字幅を少なくしたものの赤字決算となった。
- また、発生主義に基づく損益計算書では、現金の出入りを伴わない減価償却費や引当金の計上によって、38万9千リンギの赤字決算となった。
- 貸借対照表の資本の部にある通り、当会は現在、新会館建設積立金を除いても10.4百万リンギの繰越剰余金を保有しているとは言え、会員数減少による収入の減少と物価上昇による支出の増加は今後も続いていくと予想され、慢性的な赤字経営が続くことが懸念される。
2025年度収支決算書
04監査報告
- 監事より、「2026年5月8日に2025年度KL日本人会一般会計の監査を実施したが、財務諸表は適正性を損なう様な重要な不正・誤謬は認められなかった」との報告がなされた。
2025年度監査報告書
05新会館建設積立について
- 2026年3月31日終了事業年度の決算では、約2万3千リンギの現金収支のマイナスとなったので、クラブハウス将来計画小委員会より理事会に対し、2025年度の新会館建設積立金は積み立てを行わないことを提案し、理事会で承認されたことが報告された。この結果、新会館建設積立金の残高は現在、過年度の利息による増加分を含み、約422.2万リンギとなっている。
06JCKL慈善基金活動報告
- 活動概要として、2025年11月2日にEastin Hotelにて第53回チャリティバザーが開催されたこと、そのバザーから得た収益を主な原資として、2026年1月29日に当会館にてドネーション贈呈式を実施し、総額9万5千リンギを4箇所の福祉施設に寄付したことが報告された。
- 財務報告として2025年度の決算は9千リンギの収支プラスであったことが報告された。
- 慈善基金の免税措置については、2022年1月1日から2026年12月31日迄の5年間の免税期間の延長が許可されていることが報告された。合わせて、2026年6月から免税措置の更新手続きが開始されていることが報告された。
07会費改定について
- 会則「第6条(a)(ⅱ)月極会費」の改定が提案され、承認された。(改定日は10月1日)
過去11年間、月会費は据え置かれてきたが、その間に物価指数は約20%上昇しており、年々、経費が増加することに加えて、会館の老朽化に伴う各種修繕費用がかさむことが見込まれる。
一方で会員数の減少が続いて会費収入が伸びることは期待できないため、財務状況がますます厳しくなり、慢性的な赤字が継続することが予想されるため、持続可能な会の運営を図るために月会費改定が必要と判断された。 - 今後の経費の増加レベルは現状の想定ではおさまらない恐れもあるため、「会費改定の頻度」を設け、3年経過後は原則として毎年、会費の改定検討を行うことも提案され、承認された。
082026年度予算案
収入:- 会費収入は会費改定により前年実績比6%の増収を見込む。(+13万6千リンギ)
- テナント収入は家賃改定とあさひバケーションズが追加で借入れしてくれたことから増収。(+5万9千リンギ)
- 盆踊りについては法人からの寄付金の減少を見込みイベント収入は減収。(▲3万1千リンギ)
- 結果、会員事業収入は前年実績から13万9千リンギ増加し、371万リンギの予想。
- 運営費用は警備費を昨年と同等に抑え、前年とほぼ同額。
- 労務費関係は、定昇分としてマレーシア平均値の約5%を見込みながらも残業抑制等を図り、前年比2%の増加に抑える計画。(+4万9千リンギ)
- 慈善基金の所得税免税措置の更新手続き費用を見込む。
- イベント関連では盆踊りの50回記念イベントの実施で費用増。
- 会館の老朽化に伴い、補修費・改装費の増加を予想。
- これらに予備費を加え、事業支出全体では前年比13万5千リンギ増の412万5千リンギを見込む。
- 会員事業収支は41万2千リンギの赤字予想。これに事業外収支、財務収支を加えた総合収支は2万5千リンギの赤字となる予算。
2026年度予算案
【質疑応答】
特に無し
2026年度JCKL会長の挨拶
岡部 養明

クアラルンプール日本人会、会長の岡部と申します。 2020年度から三年間ほど会長を務めさせて頂き、その後は顧問として理事会運営に参加して参りましたが、この度、二度目の会長を務めさせて頂くことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
日本人会の運営にあたりまして、多大なるご協力を頂いております理事、顧問、監事、管財人、法人会員の皆様、そして在マレーシア日本国大使館の皆様をはじめとする多くの関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。日本人会は「会員相互の親睦と互助、マレーシアと日本の友好と親善の促進」を会の目的に掲げて活動を行って参りました。今後もこの会の目的に則り、在留邦人の皆様の心のよりどころとなり、様々に活用頂ける魅力的な日本人会を目指して運営に努めて参ります。
2026年度も例年同様に新年会、盆踊り、チャリティバザー等のイベントを予定しており、準備に邁進しています。7月11、12日には節目となる第50回盆踊り大会が開催されます。様々な環境変化の中、大きなイベントの運営方法について持続可能性を意識した見直しを進めて参りました。試行錯誤を繰り返しながらの取り組みであり、会員の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
また日本人会が担う重要な役割に、クアラルンプール日本人学校の運営母体というものがあります。在留邦人の子女教育の良好な環境を整え、将来を担う大切な子供たちの健全な成長を後押しする重要な責任を改めて皆様にお伝えし、引き続きご理解とご支援をお願い申し上げます。
さて、時代の変遷や経済状況の変化から、日本人会の会員数やクアラルンプール日本人学校の生徒数に大きな増加は見込めない状況があります。日本人会を取り巻く環境は厳しく事業収支の赤字が続いており、財政基盤改善のため今年度後半より11年ぶりとなる会費の値上げを行うこととなりました。会員の皆様にはご不便をおかけしますが、何卒ご理解の程宜しくお願い申し上げます。
厳しい環境下でありますが、持続可能な経営に向けて理事会及び事務局メンバーと連携して全力で取り組んで参ります。皆様とともに、より良い日本人会を築いていけることを楽しみにしております。


今月の写真<バナナリーフ・ミール>
マレーシアにあるインド料理レストランは、出身地や宗教などによっていくつかにカテゴライズできる。街中で最も目にするのは、ママッと呼ばれるインド系イスラム教徒のママッ・ストール(ナシカンダーの店)だろう。ママッ・ストールでは、インド系だけでなくマレー系や中華系など人種を問わず、朝食にロティ・チャナイを楽しんでいる。そのほかには、パンジャブなどの北インド料理レストラン、そして今月の写真に取り上げた南インド料理のレストランがある。南インド料理レストランは、インド系住民がメインの客であるものの、最近ではショッピングモールにチェーン店を見かけるようにもなり、ランチ時には一般に広く親しまれている。
代表的な南インド料理は、バナナリーフ・ミールなどと呼ばれる定食スタイルのものだ。バナナの葉の上にご飯やカレー、おかずを載せて提供される。南インド料理の特徴は、ご飯を主食とし、豆のカレー、酸味のあるスープ、野菜の煮込みや炒めものなど、あっさりとした野菜中心の料理であることが多い。バターチキンカレーとナンでイメージするようなこってりとした北インド料理とは随分異なる。
マレーシアのヒンドゥー教徒は、特定の時期や曜日には肉を食べないフレキシブルな菜食主義者、どんな時でも特にこだわりなく何でも食べる人、年を重ねて菜食主義になる人など、それぞれの宗教観や価値観と結びつき多様な印象だ。そういったことから、メニュー表には、ベジ・ノンベジ(菜食・非菜食)の区別が記載されていることが多い。バナナリーフ・ミールは、基本的に菜食メニューで提供され、肉や魚などが欲しい場合は個別に追加注文することになる。
写真は、それぞれ料理が器に盛られ提供されているが、多くのお店では、店員さんが、バナナの葉をテーブルに敷くところから始まり、ご飯を盛りつけ、カレーをかけ、数種類のおかずを載せるまでの一連の作業を、客は目で追うことになる。また、どれくらいの量が欲しいか、どの味のカレーが欲しいか、その塩梅を尋ねながらサーブしてくれる。基本的におかわり自由である。こうした店員さんとのやりとりもバナナリーフ・ミールの醍醐味の一つだ。
大使館からこんにちは
<アンワル・マレーシア首相の訪日について>
在マレーシア日本国大使館
政務部 森下 雅子
6月8日から10日まで、アンワル・マレーシア首相が訪日し、高市総理との首脳会談、東京大学での特別講義、日経フォーラム「アジアの未来」での基調講演、ビジネス界との会談等を精力的に行いました。アンワル首相の訪日の意義・成果について、3点に絞って御紹介させていただきます。
内閣広報室提供

1 海洋安全保障分野での協力
マレーシアはマラッカ海峡の沿岸国であり、インド洋と東アジアをつなぐ海上交通路の要衝に位置します。中東情勢の緊迫化によるホルムズ海峡の事実上の閉鎖を受け、国際的な海上交通の要路となる国際海峡の重要性が改めて認識されましたが、日本が中東に依存する原油やLNGの多くは、インド洋からマラッカ海峡を通過し、南シナ海を経て日本へ輸送されています。例えば、日本が輸入する原油は、その90%がマラッカ海峡を通過しています。
この重要な海上交通路において、海賊行為などの海上犯罪の取締まりや捜索救助などを行い、マレーシアの海域における船舶の安全な航行を確保するために主要な役割を果たしているのがマレーシア海上法令執行庁(MMEA)です。MMEAは日本の海上保安庁をモデルに2005年に設立された経緯があり、日本はその創設準備段階から現在に至るまで、海上保安庁の職員を派遣し、能力向上支援を行うなど、その運営や人材育成に協力してきた経緯があります。
今回のアンワル首相の訪日に際し、海上保安庁とMMEAの間では両機関の連携・協力を一層促進するための協力覚書が署名されました。今後、この覚書に基づき、海賊行為などに対する海上犯罪対策、捜索救助、海洋汚染防止等の海上保安分野における連携協力が強化されます。海上保安庁とMMEAの間の更なる協力が、マラッカ海峡及び南シナ海を含むアジアの海域における船舶の安全かつ自由な航行、ひいては自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の実現に貢献することが期待されます。
2 経済安全保障分野での協力
LNGやレアアースなどの天然資源に恵まれるマレーシアは日本にとって経済安全保障上も重要なパートナーです。
先般の中東情勢の緊迫化を受け、中東だけに依存しない、エネルギー、石油関連製品の多角化の必要性が再認識されましたが、マレーシアは日本が輸入するLNGの15%を供給している他、石油化学産業が盛んであり、ナフサを原料とする化学製品や各種石油関連製品の供給拠点です。さらに医療用手袋については、マレーシアは日本への最大の輸出国です。
半導体、電気自動車、再生可能エネルギーといった先端産業に欠かせないレアアースについても、マレーシアは豊富な資源を有しています。高度な分離・精製技術を有する企業も存在し、日本政府も同企業の取組を支援しています。レアアースはその供給を特定国に依存していることが課題であり、特定国による輸出制限などの供給リスクを教訓に供給源の多角化が求められる中、マレーシアの戦略的重要性は近年ますます高まっています。
今回の首脳会談では、高市首相から、信頼するパートナーであるマレーシアからのLNGや医療用手袋等の石油関連製品、肥料原料の供給に感謝の意を伝えつつ、引き続きの安定供給をお願いしました。これに対し、アンワル首相からは、マレーシア産LNGの購入に関するペトロナスと日本企業の間の新規契約の成立にも触れつつ、マレーシアの最大限のコミットメントを表明いただきました。また、レアアースなどの重要鉱物についても、同志国や国際開発金融機関等とも連携しつつ、日本とマレーシアの間で更なる協力を進めていくことが確認されました。
内閣広報室提供
3 双方向の人的交流強化
2027年は日マレーシア国交樹立70周年に当たります。現在の日本とマレーシアの友好関係の基礎として、1982年にマハティール首相(当時)が提唱した「東方政策」を通じて多くのマレーシア人が日本に留学し、帰国後、政府、経済界、大学・研究機関など幅広い分野で活躍し、日本とマレーシアの「架け橋」として両国関係の強化に貢献してくれたことが挙げられます。
近年では、マレーシアから日本への留学だけでなく、日本からマレーシアへ学びに来る方も増えています。マレーシアは、英語を含む多言語環境に加え、マレー系、中華系、インド系の文化が共存する多文化社会であり、ASEANの成長やアジアの多様性を学ぶ場として大きな魅力を持っています。
今回の首脳会談では、これからの両国関係について、双方向で知識や専門性を生かし合う形に進化させていくことで一致しました。こうした双方向の人的交流は、今後の両国関係を担う新たな世代の「架け橋」を育てます。日本とマレーシアが双方から学びあい、互いに成長できる新しい時代の両国関係を築くに当たり、在留邦人の皆様のご協力を得られれば幸甚です。
JICAだより
<ボルネオの森からパンデミックを防げ!ワンヘルスアプローチで挑むサルマラリア対策>
JICA専門家 江川善二郎
◆ボルネオ島で拡大する新たな脅威「サルマラリア」
マレーシアの豊かな熱帯雨林を有するボルネオ島を舞台に、現在ある新たな脅威が拡大しているのをご存知でしょうか。それは、サルを宿主とするサルマラリアの人間への感染です。近年、人口増加やアブラヤシ・ゴム等のプランテーション開発に伴い森林が切り拓かれ、森の奥にいたサルや媒介蚊と人間との接触機会が急増しています。その結果、ボルネオ島の特にサバ州でサルマラリアの感染者が毎年数千人規模で報告されており、未治療の場合は重症化率が10%以上、致死率も1~2%に達するなど、地域住民の生命を脅かす深刻な課題となっています。さらに、将来このマラリアがヒトからヒトへ感染する能力を獲得すれば、地球規模のパンデミックを引き起こす危険性すら潜んでいるのです。


出所:SATREPS パンフレット https://www.jst.go.jp/global/about/public-relations/overview.html
◆ワンヘルスアプローチによる統合的対策
この未知の脅威に立ち向かうため、2025年9月から5年間の計画でスタートしたのが、SATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム)『統合的ワンヘルスアプローチによる人獣共通マラリアの持続的制御法の開発』プロジェクトです。この取り組みの最大の特長は、ヒト、動物(サル)、そして環境(媒介蚊)の三者を包括的な対象として総合的に対策を講じるワンヘルスアプローチを採用している点です。本プロジェクトでは、日本側から長崎大学と愛媛大学が参画しています。マレーシア側はマレーシア国立サバ大学(UMS)が中心となり、サバ州保健局や野生生物局などと強固な共同研究体制を構築しています。単に患者を治療するのではなく、病原体の感染拡大を制御するために両国の研究者が現場で手を取り合い、持続可能な制御法の確立を目指して日々奮闘しています。
本プロジェクトのロゴ (日本の桜とマレーシアのハイビスカスがモチーフ)
◆現場に投入される日本の最新技術
このワンヘルスアプローチを強力に後押ししているのが、現場に投入される日本の最先端技術です。これまで現地の村々では顕微鏡診断の能力に限界があり、確定診断に時間がかかるという問題がありました。そこで日本の栄研化学株式会社と連携し、同社の有する「LAMP法」(※)をベースにサルマラリアに対する迅速診断法を共同で開発しています。現時点では実験室内での検証が完了しており、従来の顕微鏡診断の10倍以上の感度で原虫を検出できることが確認されています。今後、これを僻地のクリニックなど実際の現場で活用するための試験へと進む予定です。さらに、ドローンを用いた新たな媒介蚊制御法も開発する予定です。上空から水たまりを検出し、ピンポイントで殺ボウフラ剤(幼虫駆除剤)を自動投下するシステムを構築することで、広大なジャングルにおける媒介蚊の発生を効率的に防ごうとする最先端の試みです。
媒介蚊対策に活用するドローン
出所:SATREPS パンフレット
◆住民参加型の感染予防活動と未来への展望
しかし、どれほど優れた技術があっても、それを使う人へのアプローチが欠けては根本的な解決になりません。本プロジェクトでは、森林を基盤とした活動や農業などで日常的に森に入る地域住民を対象としたリスク教育プログラムの展開にも力を入れています。ワークショップを通じ、サルマラリアに関する正しい知識と予防策をコミュニティに根付かせることで、自立した持続可能な対策を目指しています。現在マレーシアの森で起きていることは、決して対岸の火事ではありません。サルマラリアがヒトからヒトへ感染する能力を獲得し、東南アジア地域を超えて地球規模の感染症となる前に制御することは、世界全体にとっての最重要課題です。本プロジェクトを通じて培われた日本とマレーシアのワンヘルスの絆が、未来のパンデミックから人類を救う大きな防波堤となることが期待されています。
地域住民へのヒアリング調査 (2026年2月撮影)
(※)LAMPとはLoop-Mediated Isothermal Amplificationの略で、栄研化学が独自に開発した、非常に迅速・簡単・精確な遺伝子増幅技術。

料理講習会講師 ちはる
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ボボチャチャは、マレーシアやシンガポール、インドネシアなどで親しまれている、ココナッツミルクベースの伝統的なデザートです。
基本の具材は「芋・餅・サゴ・ココナッツミルク」。今回はタロ芋とオレンジ芋を使いますが、紫芋やカボチャ、バナナなどを加えてアレンジすることもできます。
クリーミーなココナッツミルクに、ほくほくとした芋類、弾力のある餅、つるりとしたサゴが合わさり、一皿でさまざまな食感が楽しめます。この機会に、優しい甘みの南国デザートを作ってみませんか。
🍳 材料 4人分
タロ芋 150g
オレンジ芋 150g
パンダンリーフ 3枚
タピオカ粉 60g
もち米粉 20g
バタフライピーの乾燥花 3g
サゴ 50g
ココナッツミルク 200ml
無糖練乳 100ml
砂糖 50g
塩 2つまみ(2g)
水 500ml
タロ芋 (サトイモ科)
Taro RM6/kg
1個が手のひらサイズと大きく、中身は淡い紫色。粘り気は少なく、ホクホクとした食感。自然な甘みがあり、スイーツの材料としても人気
オレンジ芋
Orange Sweet Potato RM5/kg
マレーシアのさつま芋はオレンジ色が主流。日本のさつま芋に比べると甘味・ホクホク感は少ない。βカロチンがニンジン並みに豊富
サゴ
Sago RM1/100g
サゴヤシから採れる澱粉を小さな粒状にしたもの。茹でると半透明になり、つるんとした軽い食感が生まれる。デザートによく使われる
パンダンリーフ
Pandan Leaf RM3/袋
細長い形の葉で、甘くて爽やかな香りを付ける東南アジアの定番ハーブ。ブレンダーにかけ緑色の着色料にすることも多い
タピオカ粉
Tapioca Starch/Tapioca Flour
RM3/500g
ボボチャチャの餅は、キャッサバを原料とするタピオカ澱粉ともち米粉を合わせて作る
もち米粉
Glutinous Rice Flour
RM4/500g
もち米を粉にしたものでマレー菓子「オンデオンデ」「クエ」などにも使われる。質・価格の面でタイ産が人気
無糖練乳
Evaporated Milk RM4/390g
製菓だけでなく料理用クリームとしても使える。加糖練乳Sweetened Condensed Milkと似たパッケージなので表記を確認して購入しよう
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バタフライピー(蝶豆)の乾燥花
Dried Butterfly Pea Flower RM5/10g
マレーシアではかなり身近なハーブで、青色のご飯「ナシ クラブ」やマレー菓子「クエ」、「ハーブティー」などに使われる。中薬材店やオンラインショップなどで購入可
🍳 作り方
①タロ芋とオレンジ芋を約1.5cm幅の正方形または菱形に切る
②芋類の上に、パンダンリーフ1枚をのせ、蒸し器に入れる
③火にかけ、串がスッと刺さる柔らかさになるまで蒸す(10分前後)
④乾燥バタフライピーの花3gに熱湯50~60mlを注ぐ。30秒ほどしたら濾して色水を作る
⑤ボールにタピオカ粉ともち米粉を入れ、熱い色水を注いでかき混ぜる (人工着色料を使ってもよい)
⑥棒状にまとめて2cm幅に切り、タピオカ粉をまぶす
⑦沸騰したお湯で餅を茹でる (余分な粉を振り落としてから入れる)
⑧餅が浮いてきたら氷水に取り、しっかり冷ます
⑨乾燥サゴを水に浸け、5分ほどしたら水を切る
⑩沸騰したお湯にサゴを入れ、1分茹でたら火を止め、5分間蒸らす。中心部が半透明にならず、少し白く残っていてもOK
⑪茹でたサゴを水に取り、ぬめりを取るようにすすいだら、目の細かいザルで濾す
仕上げの甘味、風味づけ
⑫鍋にパンダンリーフ2枚と水500mlを入れ沸騰させる
⑬芋類、ココナッツミルク、無糖練乳、⑧の餅、⑪のサゴ、砂糖、塩を入れ、再び沸騰したらパンダンリーフを取り除く
⑭お皿に盛り付けてどうぞ(パンダンリーフは飾り用で食べられない)
ボボチャチャは温かいままでも、冷やしても美味しく食べられます。
ただし、冷蔵庫で翌日まで保存すると餅は硬くなり、サゴも膨らんで食感が損なわれるので、その日のうちに食べ切るのがベストです。
*このシリーズで紹介して欲しい食材や調味料・スパイス等あれば、事務局までお寄せください。office@jckl.org.my

国際中医薬膳師、中国黒龍江中医薬大学中医学学士
坪井良和
先日、娘がバイト先からこんなものをもらってきた。中国伝統のデトックス健康法「拍八虚(パイパーシュ/はくはちきょ)」に使う健康たたき棒だ。丸い部分は男性の握りこぶしくらいの大きさで、鼻を近づけるとヨモギを中心としたハーブのにおいが漂う。ちょっと長めの柄がついているため、持ち方によってはよくしなり、絶妙な反動が効く。付属のカードには、刺激する場所と効果、それにふさわしい時間帯がイラストで紹介されていた。
「拍八虚」とは、体の中の「8つの関節の隙間(虚)」を叩いて、体内に溜まった邪気(不要な水分や老廃物)を追い出す伝統的な養生法である。
健康たたき棒
1.「八虚(はちきょ)」とは?
「八虚」とは、左右の「太ももの付け根」「肘(ひじ)」「腋(わき)」「膝裏(ひざうら)」の合計8箇所のくぼみを指す。東洋医学では、これらくぼみは邪気がたまりやすい場所とされる。ここをたたいて刺激することで、対応する内臓の働きを活性化させ、気血の巡りを改善して邪気の排出を促すことができる。
- 太ももの付け根(脾窩:ひか)
最も効果的な時間帯: 9:00 〜 11:00(朝の消化活動が活発な時間)
効果: 胃腸(脾)の働きを健やかにし、婦人科系の不調を改善する。
こんな人に: マレーシアの油っこい食事で胃もたれをしやすい、下痢や便秘に悩んでいる、足腰が冷える。 - 肘のくぼみ(肘窩:ちゅうか)
最も効果的な時間帯: 11:00 〜 13:00( 「心」の経絡が活性化する昼時がベスト)
効果: 肺の気を調え、心を落ち着かせる。
こんな人に: ふだんから喉がイガイガしたり鼻水 鼻詰まりになりがち、動悸や不眠に悩んでいる。 - 脇の下(腋窩:えきか)
最も効果的な時間帯: 13:00 〜 15:00
効果: 肝の滞りを解消し、気の巡りをスムーズにする。
こんな人に: ストレスやイライラ、胸のつかえを感じやすい。リンパの流れを促すため、肩こりや疲れ目にも効果的。 - 膝の裏(膕窩:かくか)
最も効果的な時間帯: 17:00 〜 19:00(夕方の疲れが出る時間)
効果: 腎(生命力の源)を補い、筋をほぐして経絡を通す。
こんな人に: 腰痛、膝の痛みがある。夕方になると足がパンパンにむくむ。

2. 「拍八虚」の正しいやり方
「健康たたき棒」のようなものがあるなら、手のかわりにそれを使うのがおすすめだ。特に手が届きにくい膝の裏や角度が難しい脇の下などは、道具の重みと反動を利用すると余計な力が入らず、リラックスして実践できる。もちろん、特別な道具がなくても「空心掌(くうしんしょう)」の手を作れば、思い立った時にすぐ始められる。
基本の手の形「空心掌」:
手のひらを少し丸めて「お椀型(くぼみを作る形)」にする。中に空気を包み込むようにして叩くことで、皮膚表面を痛めず、心地よい振動を体の深部まで届けることができる。
叩き方のコツ:
椅子に座るなどリラックスした姿勢をとる。各部位を「空心掌」またはたたき棒でパタパタと軽快に叩く。強さは「痛気持ちいい」程度にとどめ、決して力任せに叩かないこと。3〜5分間を目安に行えばよい。
空心掌(くうしんしょう)
3. 行う上での注意点
手軽な健康法ではあるが、体の巡りに強く働きかけるため、以下の注意点を守ってほしい。
- 空腹時、食後すぐは避ける: 食後1時間は消化のために胃腸へ血液が集中する。この時間の刺激は避ける。
- 「沙(しゃ)」が出ても慌てない: 叩いているうちに、皮膚に赤や紫の斑点が浮き上がることがある。これは体内の湿邪や古い血(瘀血)が体表に引っ張り出された証拠とされる。数日から1週間ほどで自然に消えるので心配はいらないが、「沙」が消えるまでは同じ場所への刺激は控えるほうがよい。
- 冷風に当たらない: 叩いた直後は毛穴が開き、邪気が入り込みやすい状態になっている。エアコンやファンの風が直接当たる場所での実践は避けたい。
- 水分補給を忘れずに: 終了後は体内の巡りが良くなり代謝が上がる。ぬるめの白湯をコップ1杯飲み、邪気の排出を促そう。

マレーシアでの生活は、外気は30℃以上の熱帯でありながら室内は20℃前後という激しい温度差に頻繁にさらされることで、知らず知らずのうちに「気(エネルギー)」を消耗させてしまうことがある。さらに、日常的に冷たい飲み物をとり、揚げ物や味の濃いものを好む食生活も、体内に「湿邪」や「寒邪」をこもらせ、血の巡りを滞らせる原因になる。
「なんとなく体がだるい」「寝ても疲れが取れない」「肌がくすむ」。そんな状態が続いたら、ぜひこの「拍八虚」を試してもらいたい。毎日決まった時間にすべての部位を行う必要はない。「夕方、足が重いから膝の裏を叩こう」「イライラするから脇の下をほぐそう」といった、体からのサインに合わせた気軽なアプローチで十分だ。ヨモギの香るたたき棒や自分の手のひらを使って体の中からじんわりと温め、巡りの良い体を作ってみてはいかがだろうか。
今年の盆踊り大会は Sunway Pyramid Shopping Mall の平面駐車場にて開催いたします。
第50回という記念すべき年にあたり、特別企画として夜空を彩る打ち上げ花火も予定されています。
プログラムなどはこちら:https://jckl.org.my/events/bon_odori
【日時】
2026年7月11日(土)・12日(日)
16時~23時
踊りとパフォーマンスは18時10分~20時30分
【場所】
Sunway Resort Hotel 前、 Sunway Pyramid Shopping Mall の平面駐車場
※ Google Map にてご確認いただけます。
【入場料】無料/どなたでも参加可
会場の収容可能人数の関係で、入場制限をする可能性もありますのでご了承ください。
【来場者登録】
18歳~60歳の方のみ、事前の来場者登録が必要です。
こちらのリンクから登録してください。
無料シャトルバスの運行はありません。
【🚃 公共交通機関を使った会場への行き方】
- LRT & BRT
LRTの Kelana Jaya Line「USJ 7」駅下車
BRT (Bus Rapid Transit line) に乗り換え、「Sunway Lagoon」下車 - KTM & BRT
KTM Komuter の Port Klang Line「Setia Jaya」駅下車
BRT (Bus Rapid Transit line) に乗り換え「Sunway Lagoon」下車
【🚙 マイカー】
Sunway の有料駐車場
- Sunway Pyramid Mall
- The Pinnacle Sunway
- Menara Sunway
- Sunway Pyramid Hotel
- Sunway Resort Hotel
駐車場情報は Sunway Page をご覧ください。
なお、駐車台数には限りがあります。会場周辺の交通渋滞も予想されますので、公共交通機関でのご来場をおすすめします。
ヘルストーク開催報告 「知っておきたい足の血管トラブル」
6月24日 (水) 、当会福利厚生委員会主催のオンラインヘルストークが開催され、目黒外科の齋藤陽院長と飯田絢子医師にご講演いただきました。
第一部「下肢静脈瘤とは?」
足の血管がこぶのように浮き出る原因や治療法について学びました。コロナ禍で在宅勤務が増え、下肢静脈瘤を発症する人が増えたことからも分かるように、足を動かさないことが大きな要因とされています。足のむくみやこむら返りの症状が続く人は注意が必要です。予防・対策としては、足を圧迫して血液の流れを助ける医療用ソックスの着用が紹介されました。着用中に効果が得られるため、日中に使用します。症状が進行した場合には、レーザー治療が有効であることも説明されました。
第二部「エコノミークラス症候群とは?」
長時間のフライトなどで起こる血栓症について解説がありました。長時間同じ姿勢でいると血流が悪くなり、血栓ができやすくなります。予防のためには、20~30分ごとに立ち上がって軽く歩くなど、ふくらはぎを動かして血流を促すことが重要です。また、血栓症が疑われる場合は、超音波検査によって診断が可能であるとの説明がありました。
日本とオンラインで結んで開催
質疑応答
最後には、質疑応答の時間が設けられ、参加者一人ひとりの質問に対し、分かりやすく丁寧にご説明いただきました。
身近な病気への理解を深める有意義な機会となりました。

座ったままできるストレッチの実践
6月3日 (水) のはぐくみ会では、産後指導士の資格をお持ちの会員ボランティアの方から「体のケア・産後ケアのおはなし」がありました。講師ご自身の体験を交えながら、母親自身の心と体をいたわることの大切さや、体力づくりの重要性をお話しいただきました。また、座ったままできるストレッチを実践しました。子どもを膝に乗せたままでも無理なく体をほぐすことができ、日常生活の中でも取り入れやすい内容でした。
続く製作タイムでは、新聞紙を丸めて白い紙で包み、輪ゴムで留めて「てるてる坊主」を作りました。
最後は、ボランティアスタッフ手作りのカエルのおもちゃを鳴らしながら「かえるのうた」を歌ったり、絵本の読み聞かせを楽しんだりして、日本の梅雨を感じる6月の活動を締めくくりました。
今回の製作は...てるてる坊主!
親子で取り組む姿がほほ笑ましい
ピアノに合わせて季節の歌を合唱
カスタネットのように音が出る手作りおもちゃ
今後の活動
7月1日 (水) 七夕
10:00~11:30
詳細はこちらから

参加方法 :
当日始まる前に、事務局窓口にて参加チケットをお求めください。現金でのお支払いとなります。事前申し込みは不要です。

えっ!マレーシア <マレーシアに見る放生の文化>
放生会(ほうじょうえ)とは、生き物を自然に返すことで殺生を戒める宗教的な儀式である。 日本でも寺社などで古くからおこなわれ、江戸時代には放ち亀や放ち鳥と呼ばれ、露店で亀や小鳥などを購入して野に返す行為が民衆に親しまれてきたと言われている。現代日本では、寺社の祭礼として残っているほか、生き物を扱う業者(漁協や養殖業者)などによって、稚魚や稚貝の放流といった形で、制度化された状況で、時に供養祭という名を冠し、時に宗教的な意味合いから距離を置き、資源回復を目的として、生き物を自然に返す行為がおこなわれている。
マレーシアでは、小鳥などを購入してその場で放すといった、過去の日本でみられた個人による放生の文化がある。数年前には、寺院境内で放生のために小鳥が販売されている様子や、「放生鳥」という看板が掲げられている様子が見られた。ここでは、放生の習わしが人びとの生活の近くにあるのだな、と感じられた。日本の歴史的文脈の中でしか知らなかったイベントを目の前にしてわくわくしたものだった。
寺院境内で小鳥が販売されていた
バードショップ店頭で見かけたことも
ただし、今日のマレーシアにおいて、この文化は必ずしも一般的なものではなく、マレーシア人にとってのスタンダードな行為ではないように見受けられる。それには以下の理由がある。
仏教の一部の信仰では、籠から鳥などを放す行為は善行であり、不運や災厄を減らすと考えられているそうだ。しかし、その人間の「善行」のために、生き物の商取引が生み出され、また放逐された生き物が自然界で生き残ることが困難であったり、また外来種の放逐により生態系を壊す要因になったりするため、動物保護団体をはじめ、マレーシアの仏教界の中でも、この儀式に異論を唱える声がある。
マレーシアの野生生物保護法では、外来種の放逐禁止や野生種の解放制限に加え、2022年の法改正(2023年施行)以降は、宗教・文化的儀式(放生など)での野生生物の使用・解放にも事前許可を義務付けている。したがって、個人が許可なく小鳥を購入して野に放つ行為は、法に抵触することになる。
仏教的には善行と考えられ、一見美しく見える慣習の背後には、現代社会の課題や法規制という現実があり、この放生の文化もまた、時代とともにその姿を変えつつある。しかし、だからこそ、かつて日本にもあった情景の「名残」にここで出会えたことは、空間的な旅というだけでなく、時間を遡る旅をしているかのような感覚をもたらしてくれるのだ。
JCKLニュースレター
【編集委員】
- 土川 敦司(編集長)
- 上野 周子(編集委員)
- 勝田 羊奈子(編集委員)
- 澤村 文江(編集委員)
- 藤井 真由美(編集委員)
*掲載の内容は変更が生じる場合があります。
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