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第53回 日本人会チャリティバザーの開催報告

日馬友好親善のイベントの一つとして知られる「日本人会チャリティバザー」が、11月2日(日)にイースティンホテルで開催されました。1973年にKL日本人会会館でスタートし、今年で第53回を迎える歴史あるイベントです。収益金をマレーシア国内の福祉施設に寄付する地域貢献活動で、今回も協賛企業・団体からご提供いただいた協賛品やバウチャー、手芸品などが多数揃いました。また、外部ブースのコーナーには様々なジャンルの商品が並び、マレーシア製の新鋭商品なども紹介されました。
このバザーの開催にあたり、ご協力いただきました企業・団体・個人の皆様、ご来場の皆様、ボランティアの皆様、関わってくださった皆様に厚く御礼申し上げます。
 

オープニングセレモニー

JCKL慈善基金 Tan Sri Dato'Dzulkifli 会長よりご挨拶

在マレーシア日本国大使館 二瓶公使よりご挨拶

テープカットセレモニー
左から 中林バザー実行委員長、二瓶公使、Tan Sri Dato'Dzulkifli 会長、JACTIM鳴釜会頭、JCKL星合会長

手芸品

他国のバザーと比べ、日本のバザーの特色ともいえる手芸品の販売。バザーサポーターと呼ばれるボランティアと有志の方々が、毎年バザーに向けて手芸品を製作してくださっています。今年もオリジナリティあふれる作品が並びました。

手芸品コーナーのにぎわい

様々なジャンルの手芸品が美しくディスプレイされました

ペーパークラフトのご祝儀袋やポチ袋、色紙など

毛糸クラフトのキーホルダー、置物など

水引デザインが美しいピアス、イヤリングなど

ハチマキはJSKL3・4年生が運動会で使っているそうです

リースなどのクリスマスアイテムも豊富でした

販売ボランティアと来場者の会話も弾みます
 

協賛品・バウチャー

協賛企業からご寄付いただいたバウチャーや商品を市場価格以下で販売しました。

レストランやホテル等のバウチャーを販売するコーナーでは、開場と共に長い列が出来ました

ヘアドライヤーやキッチン家電、シェーバー、イヤーバッズ等

スキンケア商品、日用品などもお得な価格で販売されました

マスクメロンなどの日本産フルーツの豪華詰め合わせ
 

福祉施設ブース

今年は3つの福祉施設から出店がありました。施設で製作された手芸品などが販売され、収益金はすべて各施設の運営費になっています。

ブキナナス身障者施設
1957年開設、現在も高齢女性が支援を受けて暮らしています

セントジョンズ救急車
マレーシアで活動する民間の救急・医療支援組織

デイスプリング障がい児訓練センター
ダウン症児、自閉症児の学習と職業訓練を行うデイケアセンター

 

外部ブース

ブース出店料の全額がバザーへの寄付となる外部からの出店。オリジナル商品が多く、デザイン・質ともに優れた品々が並ぶ人気のコーナー。その一部をご紹介します。

ゆったりとして着心地の良いカフタンドレス

個性的なデザインが光るシルバージュエリー

お手入れが簡単な籠バッグはサイズもデザインも豊富

小物を使ったファッションコーディネート

日本へのお土産にもぴったり!華やかな雑貨

お部屋に個性を散りばめるホームアクセサリーはいかが?

JCKLテナントの朝日カフェから、パスタや生パイナップル、生花等

新鮮なマグロとサーモンの寿司・丼は注目を集めていました

マレーシア産ハンドメイドチョコレート。パッケージも美しい!

オーガニックドライフルーツは大勢の人が試食していました

日本酒や焼酎もありますが、当地ではワインが一番人気とのこと

日本食のお弁当や総菜パン等、どれも食べたくなるものばかり!

浴衣の着付け

トゥドゥンを着けたまま上手に着付けてもらえます

かんざしなどの髪飾りも用意されていました

お子さんの着付けも人気がありました

こんな体験も…

お子さん達が楽しめるブースも用意されていました。

折り紙ヒコーキゲーム (JAL提供)
紙ヒコーキを飛ばし、見事穴を通過すると景品がもらえました

陶器ペイント
セラミック製の置物に好きな色を塗り、作品を持ち帰りました

こども扇子デコレーション
真っ白な扇子に絵を描いたりシールを貼ったりして飾り付け。みんな工作が大好きなようです!

心臓マッサージ体験
(セントジョンズ救急車のブース)
人体モデルを使い心臓マッサージを体験できました

来場者の皆さま

Paulさん Berniceさん親子
9時頃に来場された一番のり!
Paulさん「父が日本で教鞭をとっていたり、自分も日本に留学したり、日本にゆかりがある仕事をしてきました。日航ホテルで開催されていた時代から毎年来ています」
Berniceさん「14歳の時から毎年来ています!お目当てはバウチャーです」

中村さん(左)、小出さん親子
「今年で3回目のバザー来場です。水筒がお手頃に買えるとのことで、お目当てにしています。子どもは、手芸品コーナーでキーホルダーや小物などを見るのを楽しみに来ました。イヤリングやヘアピンがとても可愛くて購入しました。今年もたくさん買い物ができて楽しかったです」

AbelさんとEveさん
「航空写真の撮影を愛好していて、JALのブースを目当てに毎年来ています。限定のネームタグなどを購入しました」
JALのブースの方も「毎年一番に来てくださるのですよ」と和やかな雰囲気でした

藤井さん
こども扇子デコレーションコーナーにいらしたご家族。
「今回初めての参加です。日本の食品が見たいなと思っています。あとは、子どもたちが何か楽しめる機会が持てればいいなと思って来ました」

玄さん
「今年も家族で楽しく参加することができました。新しいお店も増えていて見応えがありました。たくさんお買い物できて楽しかったです」

小林さん(左)
「娘の友人達は初参加。到着が午後だった為、既に売切れた品も多数でしたが、協賛品のスキンケア商品やブラウニーを購入。娘達は去年の様子からカプセルトイを期待してたものの、今年は見当たらず残念がってましたが、お寿司やパスタ、うどん、フルーツ等、食を堪能しました」

ニュージーランドとイギリスから
ご主人の転勤でニュージーランドからマレーシアにいらした左のお二人と、イギリス人のご友人。
「このバザーは昨日友人からポスターが送られて来て初めて知りました。今日はKLCC近辺から車を運転してきました。このブラウスや生ハチミツなどが気に入って購入しました」

実行委員長よりご挨拶
 

第53回チャリティバザーは、今年も多くの皆様にご来場いただき、盛況のうちに無事終了いたしました。ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。お子様コーナーが大盛況で、多くの笑顔が見られたことが印象的です。
開催にあたり、4か月にわたる事前準備から当日の運営までご尽力いただいた実行委員の皆様、バザーサポーター、チャリティ活動サポーター、ボランティアスタッフ、事務局の皆様に心より感謝申し上げます。また、協賛品や寄付をご提供くださった企業・個人の皆様、出店いただいた皆様にも、厚く御礼申し上げます。
今年は会場ホテルがリノベーション工事の真っただ中であり、皆様の動線に不安がありましたが、おかげさまで大きな問題なく運営できたものと思います。皆様からのご支援により、収益はマレーシアの福祉施設への支援に活用されます。次年度以降も関係される皆様にとってよりよいイベントとなるよう、また歴史あるチャリティバザーを未来に繋いでまいりたく、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

中林透 実行委員長

ボランティアからのメッセージ

バザーサポーター
手芸品製作をメインに、バザー当日の手芸品コーナーのディスプレイ・販売等を担当。
今年度は10名で活動。

手芸品の製作では、どんなものが喜ばれるかなと皆でアイデアを出し合いながら、一つひとつ心を込めて取り組んだ時間はとても楽しいものでした。
活動を通して、日本人会で行われている福祉支援の取り組みを知り、自分たちの作品の売上がマレーシアの福祉施設に寄付されると聞いて、少しでも力になれたことを嬉しく思います。当日は多くの方との出会いや交流もあり、充実したひとときとなりました。


浜木さん


チャリティ活動サポーター 
寄付先福祉施設の訪問、バザー開催準備(値付けやラッピング)などを担当。
今年度新設されたグループで5人で活動。

バザー当日は協賛品販売を担当しました。当地の生活に欠かせない日用品や食品に興味を持って質問される方や、日本直送のフルーツを手に嬉しそうな表情をされる方など、こちらも幸せな気持ちになりました。
私はバザーもボランティアも初めてだったのですが、たくさんの方が声をかけてくれたり、これまでのバザーの様子を教えてくださったり、とても心強く、あっという間に時間が過ぎました。バザーを通して、マレーシアで生活する人々が繋がることを感じました。

工藤さん


当日ボランティア
バザー当日の「一日ボランティア」として、バザー開催をサポート。

バザー開始直後から多くの来場者で賑わい、各ブースの活気や笑顔、アットホームな雰囲気が印象的でした。
販売対応を通じ、在馬邦人コミュニティの絆や企業のご協力を実感し、非常に貴重な経験となりました。素晴らしいイベントに関わる機会をいただけたこと、そして日頃よりご尽力いただいている日本人会をはじめとする多くの皆様に、改めて深く感謝申し上げます。今後も本イベントが末永く続いていくことを心より願っております。

木元さん


 

第53回 日本人会チャリティバザー


支援企業・機関と寄付者
53rd Japan Charity Bazaar List of Donors


こちら(Click Here)
をご覧ください。
Thank you very much for your kind donation & support !


 

今月の写真<ASEANサミット>


今やKLの観光名所の1つ、日本のガイドブックの表紙をも飾る『サロマブリッジ』。コロナ前に完成していたものの、コロナ禍でその存在は殆ど知られることはなかった。しかし、ニュースレター2023年5月号でも紹介したように、今ではすっかりKLの観光スポットになり、特に週末はサロマブリッジを背景にモデルさながらのポーズをとる多くの観光客で賑わっている。

今月の写真は、そのサロマブリッジのフォトスポット。街中にもASEAN会議の開催を知らせる旗がなびいていたり、看板が掲げられていたが、ここサロマブリッジフォトスポットでも看板がライトアップされ、サロマブリッジとのコンビネーションは美しく、いつもと違う雰囲気を醸し出している。

ASEAN会議開催にあたり、主要道路が閉鎖され、職場や学校等も休みになったところもあると聞いた。空港へ行くのにエクスプレスを利用した人も多かっただろう。いつもとは違う交通量にコロナ禍のロックダウン時を思い出したのは、筆者だけだろうか。そんな厳重体制の中で開催された第47回ASEAN首脳会議。ASEAN加盟国だけでなく、初外遊となった高市総理、続いて小泉防衛大臣、アメリカからもトランプ大統領等、各国の首脳や要人が続々と来馬した訪問外交となったが、大きなトラブルもなく無事議長国の大役を果たした。アンワル首相も会議の成功を受け、全てのスタッフや国民に対し心からの感謝の意を表していた。

さて来年はマレーシア観光年。次にこのスポットに登場するのはマスコットキャラクターのウィラちゃんとマンジャちゃんかもしれない。一緒に並んでボーズをとる観光客の姿が目に浮かんでくるようだ。観光年に向けてだろうか、リノベーションしている施設も見かけるようになり、果たしてどんな観光年になるのか、楽しみである。
 

 

 


大使館からこんにちは

<高市総理・茂木外相のマレーシア訪問>

在マレーシア日本国大使館

 10月25日から26日にかけて高市早苗内閣総理大臣が、10月26日から27日にかけて茂木敏充外務大臣がマレーシアを訪問しました。高市総理が10月21日に総理として指名されてわずか4日後(!)の当地訪問であり、高市政権発足後初めての外交日程であったことから、国内外から非常に注目を集めました。今回の訪問の成果・意義として、次の3つが挙げられます。

 第一に、高市総理がASEAN諸国の首脳に大いに歓迎され、良好な関係を構築できました。特に、高市総理が参加した日ASEAN首脳会議では、冒頭、アンワル首相の案内を受けつつ、高市総理が各国首脳に挨拶をして回り、これが各国首脳からは大変温かく迎えられ、首脳間の関係構築のスタートが切れました。このような温かいムードで会議が始まったほか、高市総理は、会議中の発言でも、日本とASEANが長きにわたり幅広い分野で協力を積み重ね、「心と心」の繋がる「信頼のパートナー」として関係を構築してきたと述べ、日本とASEANの信頼関係を強調しました。また、マレーシアをはじめとするASEAN各国首脳は、会議中、高市総理就任への祝意や、トランプ大統領の訪日を控える過密スケジュールの中での会議出席への歓迎のほか、日本の取組への高い評価を示しました。

日ASEAN首脳会議の様子(出典:首相官邸HP)

 第二に、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の推進に向けて、ASEANとの協力を一層強化・進化させていくことを確認できました。高市総理は、FOIPを日本外交の柱として位置付けており、日ASEAN首脳会議でも、これを時代の変化に合わせて進化させていく旨述べました。同会議で採択された声明においても、「分断や対立ではなく協力を推進するためのFOIPを通じた日本の努力を歓迎」とあるとおり、FOIPを通じた日本の努力が明確に歓迎されました。ASEAN首脳が全体として文書でこうした歓迎を行うのは初めてのことであり、今回の訪問の大きな成果です。また、日マレーシア首脳会談で、高市総理はマレーシアを「FOIPの実現にとっても重要な包括的・戦略的パートナー」とした上で、マレーシアとの協力を様々な分野で一層強化したい旨述べており、FOIPの推進におけるマレーシアの重要性を強調しています。

日マレーシア首脳会談の様子(出典:首相官邸HP)

 第三に、地域・国際情勢等に関して、日本の立場を力強く発信することができました。日ASEAN首脳会議において、高市総理は、世界のどこであれ、力又は威圧による一方的な現状変更の試みを許容してはならないとした上で、様々な地域・国際情勢に係る日本の立場を発信しました。また、高市総理の代理として東アジア首脳会議(EAS)に参加した茂木外相も同様に日本の立場につき積極的に発信を行いました。

 世界の安全保障環境は厳しさを増しており、ASEAN域内でも、ミャンマー情勢やタイ・カンボジア国境紛争等の問題を抱える中、マレーシアはASEAN議長国として様々な重要な役割を果たしました。同時に、今回のASEAN関連首脳会議は、日本にとっても有益な外交の機会であったところ、高市総理は、就任直後ながらこの機会を最大限活用し、マレーシアを含むASEAN重視の姿勢と日本の存在感を示しました。

ASEAN+3(日中韓)首脳会議における各国首脳と茂木外相の集合写真(出典:外務省 HP)

東アジア首脳会議(EAS)に出席する茂木外相(出典:外務省 HP)


 大使館としても高市総理、茂木外相をお迎えするのは大仕事でしたが、成功裏に今回の訪問を終えられたことに安堵しております。今後、様々な分野でマレーシアと日本の協力が一層強化されていくと考えられます。大使館としても、様々な分野で、当地でご活躍されている皆様のサポートをさせていただければ幸いです。

KL日本人墓地に献花する高市総理(出典:首相官邸HP)

 

 

🥄 アチャール ☕
 


料理講習会講師 ちはる


 

「アチャール」とはインド発祥のピクルスのこと。マレー語では「アチャー」と呼ばれ、中国語では「阿杂」と表記されます。
国や民族によってバリエーションがありますが、マレーシアでは、ターメリックやガランガル、レモングラスなどのハーブの香りに、ピーナッツなどの香ばしさを加え、調味料で甘酸っぱい味にまとめます。キュウリ、人参、ロングビーンが主に使われ、ニョニャスタイルではキャベツやパイナップルも入ります。前菜や副菜として広く親しまれている一品です。
今回のレシピは辛味を抑えてナッツの量を多くし、日本人にも食べやすいようにアレンジしています。万能な付け合わせですので、作り置きしておくと便利です。冷蔵庫で保存でき、翌日は味が染みて一層美味しくなりますよ。

🍳  材料 4人分

ロングビーン 6本
人参 中サイズ半本
ローカルキュウリ 半本
ピーナッツ 50g
白ゴマ 小さじ1

調味料
酢 60CC
砂糖 大さじ1.5
塩 小さじ1/2
ブラチャン* 小さじ1

ペースト
ターメリック 15g (正味)
ガランガル 15g (正味)
赤チリ* 4本
赤シャロット 5個 (正味75g)
キャンドルナッツ* 4粒
にんにく 2片
レモングラス* 2本

*キャンドルナッツ
Candlenut  RM3.7/100g
コクを出すために使われる

*ガランガル 
Galangal  RM2/100g
生姜より硬いので扱いにくいが、香り高くアジア料理に広く使われる。乾燥すると更に硬くなるので、水に浸けて販売していることもある

*レモングラス
Lemongrass  RM3/pack
レモンと同じ香り成分が含まれ、さわやかな香りを持つハーブ。イネ科の多年草で、緑色の茎の部分は廃棄し、根本の5~6㎝だけを使う

*赤チリ (生の唐辛子)
Red Chili  RM3/100g
包丁で縦に切り開き、種を取り除く。唐辛子は品種によって辛さも異なるが、写真の大きいチリ(10㎝~15㎝)は辛さが比較的マイルドで、生のままスライスして飾ったりする

*ブラチャン
Belacan  RM1~3程度
マレーシア料理に欠かせない発酵調味料で、小エビを塩漬けにして加工したもの。独特の香りと塩味があり炒め物などに使われる。固形タイプは砕いて少量の水で溶いて使用する

🍳  下準備

ピーナッツを弱火で4分ぐらい乾煎りし、冷ます

両手のひらですり合わせるようにして茶色の薄皮を剥がす

石臼またはすり鉢で粒状になるまで砕く

🍳  作り方

①ロングビーンは3cmの長さに切る

②1分ほど茹でる

③ローカルキュウリを長さ3㎝の短冊切りにする

④種を包丁で取り除く(食感を良くする、余分な水分が出にくくなる)

⑤人参も3㎝の長さの短冊切りにし、キュウリと合わせて塩を振り、5分経ったら軽く水分を絞る

⑥ペーストの材料をすべてざく切りにして適当な大きさにする

⑦グラインダーで⑤をペースト状にする

⑧少し油を入れるとペーストにしやすい

⑨油を引いたフライパンにペーストを入れ、弱火で8分程よく炒める

⑩ビネガー以外の調味料を入れ2分ほど炒める

⑪酢を入れる

⑫野菜を加えて炒め合わせる

⑬ピーナッツと白ゴマも入れる

⑭よく混ぜながら1分ほど炒める

⑮マレーシア風ピクルスの完成

 

*このシリーズで紹介して欲しい食材や調味料・スパイス等あれば、事務局までお寄せください。office@jckl.org.my

 

 

 


今月の漢方
<東南アジア生活と風油精(フォンヨウジン)>

 

 


国際中医薬膳師、中国黒龍江中医薬大学中医学学士 坪井良和


 

暑さと湿気の強いマレーシアでは、「ちょっと気分をスッキリさせたい」「乗り物酔いしそう」というとき、ポケットから小瓶を取り出し、首筋やこめかみに塗る人をよく見かける。その小瓶の正体が、東南アジアで定番の外用薬「風油精(fēng yóu jīng)」だ。

風油精は「清涼感のある外用オイル」を総称するハーバルオイルで、メントール、ユーカリ、樟脳、ペパーミントなどをブレンドしたもの。虫刺され、頭痛、鼻づまり、眠気覚ましはもちろん、軽い打ち身や筋肉痛にも効果がある。食べすぎ・飲みすぎでお腹が張るときには、おへそのまわりに数滴たらし、「の」の字にマッサージすると消化が促され、お通じが整いやすくなるという使い道もある。サイズもさまざまで、家庭用の大瓶から、携帯に便利な親指ほどのミニサイズまでそろっている。メジャーなブランドとしては、Axe Brand、白花油、Tiger Balm、Siang Pure など。

ブランド 原産国 特徴
斧標駆風油
Axe Brand Universal Oil
シンガポール/マレーシア 刺激が穏やかで香りも軽い。
オフィスや日常使いに最適。
和興白花油
Hoe Hin Pak Fah Yeow
香港 花の香りが強く、気分をリフレッシュしたいときにお勧め。
虎標萬金油
Tiger Balm Oil
シンガポール 日本でもおなじみ。軟膏タイプが有名で、虫刺され、火傷などにも効く。打ち身や捻挫に特化した湿布タイプもあり、温熱タイプ、冷却タイプがある。
泰國上標油
Siang Pure Oil
タイ 他と比べると、少し甘い香りがするので、リラックス効果も期待される。

 

中医学では、これらのオイルは「芳香開竅(ほうこうかいきょう)」「清熱解表(せいねつげひょう)」の作用を持つ。香りによって気血の巡りを通し、体表に滞った“風・熱・湿”といった邪気を発散させる働きがあるのだ。気の流れが滞ると、頭の重さや胸のつかえ、集中力の低下といった不調が起こりやすい。メントールや樟脳のような清涼感のある香りは、頭部にこもった熱を散らし、気の流れを上方へ導く。冷房の効いたオフィスで頭がぼんやりするとき、こめかみや首筋に少量をすり込むと、香りが鼻を抜けて意識が冴えてくる。これは単なるリフレッシュではなく、身体の内外の“気の循環”を整える行為でもある。

ちょっとした不調は風油精で整える

風油精は、香りと清涼感で気を巡らせ、熱や湿に偏りがちな身体を整えてくれる東南アジアの民間薬。ただし刺激が強すぎる製品は、体質や用途に合わないこともある。高価なものではないので、訪れた土地でローカルの風油精を買い、自分の体調と気候に合わせて“その日の一本”を選ぶのも楽しい。ちなみに、わが家では長年チンパンジーがトレードマークの「猩猩油」を愛用している。

 

手首に塗って匂いをかいだり、首筋やこめかみに塗ったりすることが多い
 

最近、タイのお土産として人気の嗅ぎ薬(ヤードム)で、国の基準を超える微生物の混入が報道された。東南アジアでは、乾燥ハーブやハーブオイルを使った民間薬が非常にポピュラーで、市場流通品以外にも、漢方薬店のオリジナルや“秘伝”をうたう商品が多く出回っている。外国人である私たちが購入・使用する際は、マレーシア衛生局(MOH)の認可を受けた信頼できるブランドを、ドラッグストアや薬局で選ぶのが安心だ。

タイのハーブ嗅ぎ薬、地下工場摘発のニュース
 

 

 

 

🎅クリスマス会のご案内

🎄
12月13日 (土) 11時~16時
 ⭐ 日本人会 会館にて
 ⭐ 入場無料(会員限定)


今年のクリスマス会は、「紫外線で色が変わる!UVチェッカービーズストラップ作り」「キッズネイルデコレーション」などの新しいブース、部同好会のコンサート、マジックショーなどをご用意しました。

また、「スマホで参加!エブリバディ1-2-Switch!で盛り上がろう」では、お持ちのスマートフォンをコントローラとして使い遊ぶことができるパーティーゲームを行います。最大100人まで一緒に遊べますので、みんなで一緒に楽しみましょう!

詳細は、下記「プログラム」「会場レイアウト」をクリックしてご覧ください。ダウンロードもできます。

プログラム 会場レイアウト
  • お子様の会員登録をお願い致します。
  • 竹とんぼ工作以外は無料でお楽しみいただけます。
  • 駐車場が大変混雑することが予想されます。
    当日は出来るだけお乗り合わせや公共交通機関でのご来館をお願い致します。
  • 内容は変更の可能性がございます。予めご了承下さい。
  • イベント中の傷病やその他の事故について、当会は一切の責任を負いませんので、その点ご了承ください。

 

 


第31回 新年会のご案内 (会員限定)

開催日時:2026年 1月10日(土) 16:00~20:00
場所:KL日本人会会館

令和八年の新年会では、日本のお正月の雰囲気を感じる遊びや体験、ステージ鑑賞、中国伝統芸能の「変面」「ライオンダンス」などを楽しんでいただきます。

なお、当日は駐車場に日本食を中心とした屋台がたくさん並びます。したがいまして、当会の駐車場はご利用いただけません。
公共交通機関をご利用いただくなど、皆様のご協力をお願いいたします。詳細は こちら をご参照ください。

新年会実行委員会

 

 

活動報告<出産準備教室>

 

 

第82回出産準備教室が、10月29日 (水)、11月5日 (水)、8日 (土) の3回コースにて開催され、7組のご夫婦のご参加がありました。
講師は、看護師・保健師・栄養士などの資格をもつ会員ボランティアの方々で、和やかな雰囲気で行われました。内容は、妊娠・出産の基本的な知識、赤ちゃんに関する事、食事について、予防接種、妊婦体操など多岐にわたりました。
最終日は土曜日で男性方も参加され、人形を使って沐浴体験を行いました。また、以前に本講座に参加しマレーシアで出産された方にお越し頂き、貴重な体験談をお話し頂きました。


 

 

 

参加者より頂いた感想の一部を紹介します。

  • 講師の方々が優しくて話しやすく、大変ありがたかったです。
  • 出産へのイメージが具体的になっていきました。
  • 先輩ママさんたちの貴重な体験談を聞くことが出来て、不安が和らぎました。
  • 妊婦仲間に出会えて、たくさんお話ができてとてもうれしかったです。


次回の日程は、決まり次第 ホームページ 等にてお知らせします。
 


 

<はぐくみ会・秋をたのしむ>


 

11月5日 (水) のはぐくみ会は7名のお子様のご参加があり、「秋をたのしむ」のテーマで開催されました。
最初にスポーツの秋をイメージして、大きなパラバルーンを使って遊びました。パラバルーンは軽くて薄い布で出来ていて、みんなで布の端を持ち、上下にふわふわと揺らして風を感じたり、膨らんだりしぼんだり形が変わるのを見て楽しみました。
また秋の落ち葉をイメージしたリトミックを行いました。お子様達は保護者と一緒に音楽に合わせて歩いたり、踊ったり、様々な動きをして、音やリズムを感じることができました。ボランティアスタッフさんが弾くピアノに合わせてみんなでゆったりと童謡の紅葉を歌い、最後に急に落ち葉がたくさん舞い落ちてきてお子様達は大はしゃぎとなり、秋の雰囲気を楽しむことができました。


 

 

 

次回活動日(予定)

12月3日 (水)  10:00~11:30
クリスマス(予定)


詳細は こちら 
 


 
 

 

パハン州 Janda Baikジャンダバイク へ小旅行

マレーシアでは、その豊かな自然を楽しむ活動が人気だ。また、グルメやヒーリングなど癒し系や健康を目指した活動を楽しむ場も増えている。
今回、KL市内から車だと1時間弱で移動できるJanda Baikに行ってみた。ここはパハン州の高原地帯、ティティワンサ山脈の西側にある。熱帯雨林に囲まれ、渓流や滝、小川が点在し、気温は昼間23~28℃程度で夜には20℃前後になり過ごしやすい。緑に囲まれた環境は、自然の中で癒しを求める人々に人気のスポット。澄んだ空気、川辺のせせらぎや鳥の声を聴いていると、都会にはない時間を感じることができる。
今回訪れた施設をいくつか紹介しよう。
 

車でJanda Baikへ

 
Janda Baikはセランゴール州とパハン州の州境に近く、その北側(高速を挟んだ反対側)にはBerjaya HillsやGenting Highlandsが広がるエリア。北東にはパハン州の街 Bentongがある。
Janda BaikまではKLセントラルから45kmの距離。GRABで移動することも可能で、時間帯によるが片道50分~1時間、RM60~80に高速料金がプラスされRM70~90程度である。ただし、Janda Baikの町の中ではGRABはつかまりにくいので、いろいろ見て回りたい人はマイカーで出掛けるようにしたい。大自然に囲まれた宿泊施設で、ゆったり、のんびり過ごすのもおすすめである。

 
 イチジクファーム「Fig Malaysia Farm」
イチジクの原産地は中東(西アジア)から東地中海沿岸地域だが、19世紀にはアジアでも栽培が始まったようだ。イチジクの種類は多く、マレーシアで栽培されているのは受粉を必要とせずに果実ができやすいタイプのようだ。
「Fig Malaysia Farm」は広いビニールハウスの中で、赤、黄、緑、黒の皮を持つ品種を栽培している。イチジクは実ができてから収穫できるまでに2~3カ月はかかるようで、実が下向きに垂れ下がってから収穫する。収穫後の追熟は難しいようだ。ここでは収穫したイチジクの加工品(ジャムや酢)などの購入もできる。収穫の体験などもできるようだが、訪問前に確認をしたほうが良い。
営業時間の目安:毎日9:00~13:00 15:00~18:00 (昼休み13:30~15:00) 
 

 

 
コーヒーファームとカフェ「Kopi Ladang Restaurant」

マレーシアは19世紀後半にリベリカ種のコーヒー栽培が盛んだったと聞く。現在でもサバ州やサラワク州ではコーヒー農園見学ツアーが盛んのようだ。また、マレーシアでは街やモールを歩くとすぐにコーヒー店を目にする。従来からある「コピティアム」だけでなく、海外ブランドの店や新しいタイプの店も増えている。更に国産コーヒー豆への評価も高まって、コーヒー文化はより広がっているようだ。
Janda Baikにもいくつかのコーヒーファームができている。今回訪れた「Kopi Ladang Restaurant」では、10年ほど前からリベリカ種、ロブスタ種、アラビカ種のコーヒーを栽培し、自家焙煎したコーヒーと食事を提供している。お店では焙煎の様子を見学することもでき、焙煎したコーヒー豆も販売している。ちなみに知人はロブスタ種の豆250gをRM35で求めていた。ここのコーヒーはコピではなく香りも楽しめるタイプである。

コーヒーの木と熟した実
 
左からアラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種
 

 
 カフェ「PINEYARD」
Janda Baikには隠れ家的なおしゃれなカフェがある。ここPINEYARDもその1つ。高速から少し入ったJanda Baikの入口に位置し、広い駐車場もある。
『PINEYARD』という名前に反映されているように、松の木の緑に囲まれた大自然の中にあるカフェは、広々と開放感もあり、ゆったりと寛げる空間。メニューも豊富で、新鮮な空気の中でいただく朝食やブランチは最高。イベントホールもあり、池を見下ろすガーデンで結婚式や披露宴が行われることもある。休日のお昼は混むので、早めに行くのがお勧め。
 

 

 
 グランピング、川遊び、四輪バギーレンタルサービス  
イチジクファームから少し離れたところに、Pulau Santapという場所があり、川沿いにグランピングができる施設がある。
また、四輪バギーのレンタルサービス店もある。平日は閑散としていたが、週末や休暇にはにぎわっているようだ。
 

 

 
 ゴルフ場「Selesa Golf Course」
ロングステイ地としてマレーシアが選ばれる理由のひとつはゴルフ天国。
Bentongにもいくつかゴルフ場があるようだが、Janda Baikから車で10分くらいのこのゴルフ場は、ティティワンサ山脈を見渡せる静かで自然豊かな丘陵地にあり、アップダウンも多いが、景観を楽しみながらラウンドできる。案内板等、設備に少々不満はあるが、とにかく安い。人も多くないので、後ろのグループを気にせずゆっくり回れる。ゴルフ初心者にふさわしいコースかもしれない。KLから週1回定期的にやってくる日本人もいると聞いた。どうやら都会の喧騒から離れた穴場のゴルフ場のようだ。
 

 

 
マレー文化と芸術  

「Sentosa」という1.6haの広い施設には、3つのギャラリーやカフェがあり、オーナーのコレクションが展示されている。植栽された庭の植物は多様で散策していると日常を忘れさせてくれる。Sentosaというのはマレー語で静けさ、平穏という意味だそうだ。
ギャラリーとして使われている建物の中には、マレーの伝統的な建築様式の家屋を移築・復元したものもある。それ自体がマレーの生活文化を知る興味深い展示物となっている。睡蓮の池のそばにある木造家屋には宿泊もできる。展示品はイスラム美術、マレーの伝統道具、彫刻等と多彩である。また、建物の窓がフレームとなり絵のような効果のあるギャラリーなど、様々な工夫が楽しめる。
この施設の利用については、事前の予約が必要のようだ。

伝統的な建物
 
展示物
 
フレームのような窓を持つ建物
 
カフェ
 
宿泊 @ ESU VILLA

『PINEYARD』からセキュリティーゲートを超え、さらに上っていくと、海抜800メートルに位置するリゾートヴィラがある。KLから車で1時間以内の距離にあり、緑豊かな森の中でリゾート気分が味わえるのは驚きである。関係者や宿泊者以外は立ち入れないため、ここも隠れ家的な場所で別荘地にいる気分になる。立地条件から天候によっては美しい朝焼けや幻想的な雲海をヴィラのテラスや部屋のバルコニー、インフィニティプールなどから見ることができる。
いろんなタイプの部屋があり、ヨガや瞑想できるスペースもある。結婚式や披露宴、パーティ、グループ旅行、合宿など、団体での一棟貸し切りも行われている。

ESU VILLAは、KL日本人会会員限定の特別割引(2026年2月末まで有効)が提供されている宿泊施設。
日本人スタッフが常駐し、お問い合わせ・予約も日本語でOKなので安心して滞在できる。
https://www.esu-villa.com/

大自然の中にひっそりと佇む隠れ家
 
テラスやバルコニーからの眺め
 
インフィニティプールなど
ヴィラのカフェでお食事もできる

 
 ベントン中心街  Bentong
Janda Baikから車で約40分、Bentongの中心街に行くことができる。
Bentongと言えばベントンジンジャーが有名だが、地元産の野菜や果物、お菓子類、シーズンにはドリアンも山積みされている。また豆腐製品も有名で、特に豆腐花で有名なお店には長い行列ができている。ワンタンミーやカリーミーなどの中華麺、アイスカチャンのデザートなども大変人気があり、多くの地元民で賑わいを見せて活気ある街である。街歩きをしながら、食したり、お土産を物色したり、そんな楽しみも生まれる場所だ。
ベントンジンジャーやたくさんの食材
 
有名なアイスカチャン
 
 

 

  12月11日 Selangor Sultan's Birthday  セランゴール州スルタン誕生日
 

セランゴール州の王様・スルタンの誕生日を祝う日で、セランゴール州だけの祝日。
現スルタンのシャラフディン・イドリス・シャー殿下は、15歳という若さで Raja Muda (皇太子) になられ、国王在位中であった前スルタンの崩御により56歳でスルタンに就任、今月で80歳を迎えられる。冒険好きとして知られ、ヨットで世界一周を達成されたり、キナバル山制覇、国民車プロトンでカーレースに挑戦されるなど話題になったこともある。
セランゴール州は、1992年以降30年余りKL盆踊り大会の開催場所となっている州であるが、2022年の盆踊り大会直前に、当時の宗教問題担当大臣が「盆踊りには宗教的な要素が含まれているので、ムスリムは参加しないように」と呼びかけたことから波紋を呼び、SNS上では賛否が分かれ議論が繰り広げられた。この混乱を受け、セランゴール州スルタンは「この盆踊り大会に参加したことがあるが、宗教的な事は特に行われておらず、日馬交流の文化イベントであった」と発言されたことから論争は沈静化し、ムスリムも参加できる流れになったことが記憶に新しい。

2016年の盆踊り大会にご臨席のセランゴール州スルタン(左)と宮川大使(当時)

  12月25日 Christmas  クリスマス
 

マレーシアは多民族、多宗教の国家であるが、国民全体の約9%がクリスチャンとされ、この日も国の祝日に制定されている。各キリスト教会では記念礼拝が行われる。
秋の二大イベント「ディパバリ」と「ハロウィン」が過ぎ、11月下旬になると、各ホテルやショッピングモールはクリスマス仕様に衣替えし、特大ツリーなどの豪華絢爛な展示がお目見えする。その華やかさから撮影スポットとしても人気があり、毎年多くの人で賑わいを見せる。
日本と違い、マレーシアの学校や会社の年度末が12月であることから、この時期は長めの学校休暇があり、会社勤めの人々もその年の残った有給休暇を消化するために休みを取る人が多い。そんなホリデームードも相まり、リゾートやショッピングモールはどこも盛り上がりを見せる季節なのである。
日本と同様に、クリスチャンでない国民もクリスマスの雰囲気を楽しむマレーシア。今年もこのシーズンがやってきた!


 


えっ!マレーシア  <KLにバッティングセンター! 気軽に気分転換>

 

MyTOWN ショッピングモールのバッティングセンター

マレーシアでは野球はメジャーなスポーツではない。ここマレーシアで「大谷翔平知ってる?」と聞いて「知ってる」と返ってきた返事はいまだない。そんなお国柄なのでゴルフのドライビングレンジはあってもバッティングセンターを見かけたことはない。そんな話も聞いたことがない。

ところが、『MyTOWN ショッピングモール』内にある映画館近くにバッティングセンターらしきものを発見。と言っても日本のように広いスペースではないが、マシンから飛び出すボールをバットで打っている人がいる。それもヒジャブを被った女性が打っていた。あまりにも珍しい光景で目を疑ったが、まちがいなくそれはバッティングセンターの光景だった。

それでやってみたい!という衝動にかられ、挑戦してみることにした。まず、1枚RM3のトークンを2枚購入(20球RM6)。トークン2枚をケージ前にあるボックスに入れ、バッターボックスに入り構える。いつ飛び出すかわからないボールを待ち...スイング!なかなか思うように当たらず空振りが続き、当たったのはたった5球。

マシンは全部で5台あり、左端Cage 1が一番早いスピード(時速50-60㎞)。Cage 2と3はNormal(時速40-50㎞)、Cage 4は左バッター用(時速30-40㎞)、Cage 5がWarm up / Easy(時速30-40㎞)となっている。Cage 4と5はちょっと奥まった所にある。次回はまずはCage 5でWarm upし、Normal Cageで練習してリベンジを果たし、そしてCage 1にも挑戦しようと思う。

女性たちもバットを振って楽しんでいた
 

トークンの自動販売機は奥まった所にある

トークンを入れるボックス

左バッター専用のケージ4(時速30-40㎞)
 

ちなみに『バッティングセンター』とグーグル検索すると、一番最初に『Baseball Cage MyTOWN Shopping…』が出てきて、これにもびっくり! 確かにここに行った時、『Baseball Cage』と書かれていて、『バッティングセンター』とは言わないんだと思ったことを思い出した。ちゃんと認知されている。この話を聞いた友人夫婦は早速『MyTOWN ショッピングモール』に出かけて挑戦。ご主人は一番速いマシンで殆ど打ち返し、野球経験者には遅いスピードかもしれないが十分楽しめるという感想をもらった。「短時間のストレス発散になる」と書かれている口コミもあり、確かに何の準備道具も必要ないし、ショッピングモール内で安くて短時間で気軽に気分転換して十分に楽しめる。「1Utama にもある」と後日聞いていたのだが、グーグル検索でも2番目に『Baseball Cage – 1 Utama Shopping…』が出てきた。どうやらマレーシアには2か所の『Baseball Cage』があるようだ。ネットで見る限り、『1 Utama』の方が『MyTOWN』より規模が大きいようだ。

今マレーシアは『ピックルボールコート』がどんどん増えているが、どこにでもあるショッピングモールの中にこの『Baseball Cage』のコーナーも増えることを期待したい。
 

モールの中にあって気軽に楽しめる
 

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